- 2008-05-02 (金) 22:40
- 本
『人生生涯小僧のこころ―大峯千日回峰行者が超人的修行の末につかんだ世界』を読みました。
本書は大峯千日回峰行と呼ばれる行を満行(達成)された塩沼亮潤氏による本。
大峯千日回峰行とは、本書の最初にある説明をそのまま引用すると、
奈良県吉野山の金峯山寺蔵王堂から大峯山と呼ばれる山上ヶ岳までの往復48キロ、高低差1300メートル以上の山道を16時間かけて1日で往復し、合計4万8000キロを歩き続けるという修行
だそうです。
歩く際には、死出の旅を意味する白い死出装束を身にまとう。行を始めたら中断することはできず、万が一中断する場合は、行を中断する不徳を神仏に詫び、左腰に携えている短刀で腹をかき切るか、死出紐という紐を木に結び付けて首をくくるかして命を絶たなければいけません。
千日間歩き続けた後には、四無行といって断食・断水・不眠・不臥を9日間続けるという行も行います。(延暦寺で行われる千日回峰行では、これを700日目を終えた時点でやるようです) 文字通り、命がけの行です。
著者の塩沼亮潤氏は、この行を見事満行された方で、その体験とそこから得たこと感じたことをまとめたのがこの一冊です。
なんといっても、その行のすさまじさにはただただ圧倒されます。そのつらさを想像しようにも、自分の理解を完全に超えていて、できるのは読みながら唸ることくらい。
そのような体験や、体験から得たことを語っていらっしゃる言葉はどれも心に響くものですが、ここでその言葉だけを切り出してみても、完全には伝わらないかもしれないので、ぜひ読んでみてくださいとしか言えません。
同時に入手した『大峯千日回峰行―修験道の荒行』は、対談形式で話が進んでいく本で、本書とはまた違った見方ができそうなので、こちらも読んでみたいと思います。
人生生涯小僧のこころ―大峯千日回峰行者が超人的修行の末につかんだ世界
塩沼 亮潤
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