- 2008-05-09 (金) 23:58
- 本
『構造化するウェブ』を読みました。
本書は以前に紹介した『数式を使わないデータマイニング入門』の著者によるウェブの話。
著者は、冒頭で『ウェブ社会をどう生きるか』や『ウェブ進化論』を紹介し、これらの本によってウェブについての社会学的なアプローチはほぼ一巡したと述べた上で、
だが、ウェブで現在行われている技術革新が何に基づいて発想され、何を理想として進化していくのか、技術的な視点から記された書籍は少なく、また存在しても専門的な内容に偏っている。(中略)こうしたことをふまえて、本書では、ウェブがどこから来て、どこへ行くのか、過去から未来へと紡がれるウェブの進化の系譜を、技術に基づいてできるだけ平易に解説していく。
というように、本書の位置づけを述べています。
内容は、疎結合と密結合など、情報システムを理解する上での基本的な概念を紹介したあと、SOAやWeb2.0、セマンティックウェブ、XML、ウェブサービス(SOAP, UDDI, WSDL)などについて解説しています。
SOAやウェブサービスについては、今まで何冊かの書籍や雑誌などの記事を見てきましたが、この本ほどわかりやすく整理されている説明はありませんでした。どの解説も適時たとえや図を使いながら、非常にわかりやすく解説してくれています。しかも本全体で200ページにも満たないボリュームなので、一気に読み進めることができ、短時間で現在のウェブ周辺の知識を押さえることができます。著者の思いが伝わってくるあとがきも読みがいがありました。
過去から未来へのウェブの進化を自分で理解するためにはもちろん、この分野を誰かに説明しなくちゃいけないんだけど、いまいちどう説明すれば良いのか悩んでいる人にも参考になる一冊だと思います。
構造化するウェブ (ブルーバックス 1577)
岡嶋 裕史
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