- 2009-07-21 (火) 13:15
- Smart Grid | 本
『オバマのグリーン・ニューディール』を読みました。
オバマが大統領になって以来、「オバマ商法」とでも呼んでいいくらい、オバマに関する本が出版されましたね。
本書も『オバマのグリーン・ニューディール』とあるように、「またオバマ本か」と思いたまたま手に取ったのですが、良い意味で予想を裏切られました。
というもの、本書は現時点でスマートグリッドに関して日本語で情報を仕入れることができる、数少ない一冊だからです。サブタイトル付けて「スマートグリッド」の言葉を入れても良いんじゃないかと思います。
目次を見ると、
序章 PHEV―オバマ政権のエネルギー戦略
1 グリーン・ニューディールとは何か
2 戦略としてのグリーン・ニューディール
3 スマートグリッド―米国グリーン・ニューディール推進の鍵
4 スマートグリッド先進国、日本
エピローグ グリーン&スマート時代の米国人
となっており、前半でこそオバマが掲げる「グリーン・ニューディール」政策の解説になっているが、3章からは基本的にスマートグリッド関連の話題になっている。
全体的に図表が少なくイメージしにくい部分もあるが、それはスマートグリッド自体がまだまだボンヤリしたものだからというのもあるかもしれません。
そこではなく、なぜスマートグリッドが注目されるようになったのかということを、政策なども踏まえて、時系列に整理するという目的では非常に参考になる一冊です。
ただし、Amazonの書評にもあるように、4章の日本の話は読みにくくなっている上に、特定の企業の話が多く、日本での全体像が見えにくいです。
国内での取り組みを見るという点では、今は経産省の「低炭素電力供給システムに関する研究会」などを参考にするのが良いかもしれません。(各回の資料を見るにはここがわかりやすいです)
ちなみに、本書で「グリーン・ジョブ」という言葉を広めた人物として紹介されているヴァン・ジョーンズの著書『The Green Collar Economy』の訳書『グリーン・ニューディール』が出ているので、こちらも確認しようと思います。
ということで、もう少し読みやすくしていただけるとありがたいという気持ちはあるものの、現時点でスマートグリッドのまとまった情報を日本語で仕入れることができる情報源として、関心がある方は参考にしたい一冊です。
オバマのグリーン・ニューディール
山家 公雄
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