- 2009-08-13 (木) 23:57
- 本
『ロードマップのノウハウ・ドゥハウ』を読みました。
ロードマップって、意外といろいろな場面で目にすることが多いですよね。
例えば、自分が知っているところでは、経産省が公表している技術戦略マップがあります。2009年版も出てました。
・技術戦略マップ2009(METI/経済産業省)
http://www.meti.go.jp/policy/economy/gijutsu_kakushin/kenkyu_kaihatu/str2009.html
このように、特に技術関連ではロードマップはよく見るのですが、ロードマップ自体について解説した本はなかなかありませんね(自分が知らないだけかもしれません。何かあれば教えてください)。
今回手に取ったのは、数少ない一冊『ロードマップのノウハウ・ドゥハウ』です。
著者は、最近では『コンサルタントの「質問力」』が話題になっていた野口吉昭氏率いる株式会社HRインスティテュート。
本書では、ロードマップを「未来起点マネジメントツール」ととらえ(Amazonの書評にもありますが、これは賛否両論あるかもしれません)、その作り方、使い方を解説し、その後「経営」「事業」「商品」「技術」の各分野についてのロードマップの書き方を、それぞれ一章ずつ使いながら解説しています。
前半のロードマップの作り方の部分は、戦略やマーケティングの整理という感じもあり、頭を整理することができました。この部分だけでも、(今の自分にとっては)この本を買った価値がありました。
後半の各分野のロードマップの作り方や使い方について解説した部分については、個人的にはもう少し見せ方を考慮してほしかったと思うところ。
本書でも紹介されていましたが、同社では、自らが定めるベストプラクティス企業200社分をデータベース化しているようで、そのため、本書では様々な企業の事例が出てきます。
それは後半でも同じなのですが、いきなり事例から始まって、その事例を受けて、最後の方で(事例よりも少ない分量で)作り方や使い方などの一般論をまとめるという書き方が散見されました。
思考の癖というのは人それぞれだとは思いますが、このような本の場合は「まず具体的な方法論を知りたい」というのが先に来て、「さらに、できればその具体例もあればありがたい」という、どちらかといえば演繹的な感じの説明を求める人が多いのではないかと思います。少なくとも自分はそうでした。
一方、本書では事例から解説が始まる場合も比較的あったので(もちろん、そうではない部分もあります)、上のような読み方を期待している自分にとっては、まずは方法論をきっちり見せて欲しいと思う場面がありました。
例えば、今のような本書の構成であっても、章の最初に「○○ロードマップの作成ステップ&活用ステップ」というような形のまとめページのようなものが入っているだけで、だいぶ読みやすくなるのではないかと思いました。
いずれにせよ、ロードマップに関して手頃に読める入門書として、目を通しておきたい一冊だと思います。
ちなみに、本書のAmazonのページで出てきた「この商品を買った人はこんな商品も買っています」を見てみると、『テクノロジーロードマップ―技術知識の俯瞰と分析による新産業創造』という本を発見(たしか以前に見たような…)。
在庫があまりないようですが、こちらも読んでみます。
ロードマップのノウハウ・ドゥハウ PHPビジネス選書
野口吉昭
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