- 2004-05-29 (土) 23:52
- 本
『企画がスラスラ湧いてくる アイデアマラソン発想法』(樋口健夫著/日経ビジネス人文庫)を読みました。
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日経ビジネス人文庫 企画がスラスラ湧いてくる アイデアマラソン発想法 (日経ビジネス人文庫) 樋口 健夫日本経済新聞社 2004-01-07 売り上げランキング : 189825 by G-Tools |
今年の頭あたりに、氏のサイトをたまたま発見し、アイディアマラソンという考え方に興味を持ちました。
・Welcome to the Official Website of Idea Marathon System
http://www.idea-marathon.net/
その後しらばくして、今回読んだ日経ビジネス人文庫からの本が出版され、発売日に買ったものの積読状態。そんな中、ここ最近、将来に向けて色々とアイディアを出していこうと思いついたことと、先日、「人は感情の生き物だ!」のhirocさんがこのアイディアマラソンを始めて100日突破したことに刺激を受けて、通勤電車で一気に読み終えた。
アイディアマラソンの基本は至ってシンプルで、要は「毎日アイディアを発想し、それを必ずノートに記録すること」だ。毎日アイディアを発想するとなると、えらく大変なもののように思えるかもしれない。とはいえ心配することはないかもしれない。「何が発想か」という部分に次のように書いてある。
「考え方では何でも発想になる。(中略)こんな家電があったらという発想でも、文房具の改良でも、自動車のデザインでも、新しい料理でも、推理小説のトリックでも、エッセイのネタも考えられる。宇宙の構造でも、地球の環境汚染対策でも、巨大プロジェクトでも、パソコンソフトのコンセプトでも、旅行の計画でもヨメサンの誕生日の贈り物でも、作曲でも、俳句も短歌も詩作も芸術作品の構想でも、すべて発想である。」
これを読むとわかるように、毎日アイディアを出すといっても、決して難しいことではない。bloggerなら、毎日のエントリーのネタを考え、それをメモするのでも立派なアイディア発想だ。本書に載っている樋口氏自身の例では、エジソンの発明ノート(エジソンペーパーと呼ばれるそうだ)の所在を調べて、それを家族で見学に行く計画を立てるというのがある。
大切なのは、とにかく積極的にアイディアを出し続けること。決して「こんなアイディアくだらないんじゃないか…」などとは思ってはいけないようだ。氏は「有効発想密度の法則」と言い方をしているが、実際に発想したアイディアのうち、利用可能・実行可能なものは約0.3%だと言っている。
アイディアマラソンの効用は、詳しくは本書に譲るが、毎日そのような頭の使い方をすることで、常に頭を回転させ続けることができることにあるかもしれない。この本を実際に読み終わったのは先週末で、今週の月曜日からアイディアマラソンを実践しているが、やり始めてみると意外とアイディアが出せることがわかるし、空いている時間はすぐに頭が発想モードに切り替わる。
世に様々な発想法がある。もしかすると、具体的なアイディアの創り方を学ぶためには、そのような本の方が適当かもしれない。ただ、そのような本を読む前に、自分はこのアイディアマラソンのやり方を身につけておくのが良いのではないかと思う。
アイディアを出すというのは、そのやり方を学ぶだけでは不十分であり、実践する場が必要になる。様々なやり方を吸収して自分のものとするには、ある程度の訓練が必要だ。その訓練の場となり得るのが、このアイディアマラソンである。「マラソン」の名の通り、訓練だと思って毎日続ければ、きっと自分なりの発想法を確立できるのではないだろうか。
発想法の類に興味がありながら、「自分の日常には関係ない」と思っていたような人は、ぜひこのアイディアマラソン、始めてみてはいかがだろうか?
追記
今まで本を紹介したら、関係するようなリンクを紹介していた。最近していなかったが久々に。
・Club Unisys/この人この会社
http://www.unisys.co.jp/club/person/no06.html
・お客様事例
http://www-6.ibm.com/jp/pc/topics/solution/cross1.html
→どちらも樋口氏のインタビューが載っている。
・「よい思い、わるい思い」
http://www013.upp.so-net.ne.jp/kishiken/index.html→アイディアマラソンにヒントを得て「気づきマラソン」を実践している。
・記憶の宮殿
http://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/8229/index.html
→エディタxyzzyを紹介しているページ中の記事に「アイデアマラソン簡単ツール」というページがある
・先端技術情報センター | 知識流通
http://sentan.nikkeibp.co.jp/mt/20040127-01.htm
→Passion For The Futureの橋本さんが「パフォーマンスアートとしてのアイデアマン」という記事中でアイディアマラソンについて触れている。
・DreamImage < マネジメント> アイデアマラソン 『アイデアマラソン発想法』 樋口 健夫
http://www.dreamimage.net/biz/ideamarathon.html→自分が気に入っているメルマガのひとつ。樋口さんの別の本『仕事ができる人のノート術』についての記事もある。
・新知識の追求におけるエジソンペーパーの利用
http://www.tepia.or.jp/main/continfj.htm
・エジソンの逃した発明【PDF】
http://www.keisoplaza.info/+museum/matsumoto/inst10.pdf
・エジソンペーパープロジェクト【PDF】
http://keisoplaza.info/+museum/matsumoto3/denki4.pdf
・新刊立ち読みコーナー『奇跡のノート術』
http://www.php.co.jp/bookstore/read/date/4-569-62349-2.html→どれもエントリー中にも書いた「エジソンペーパー」関連のリンク。
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Comments:4
- hiroc 04-05-31 (月) 7:14
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araiさん、Trackbackありがとうございます。
僕の自己満足エントリが、本を読むきっかけになったとすれば投稿した甲斐がありました(笑)
> そのやり方を学ぶだけでは不十分であり、実践する場が必要になる
これはアイデアの出し方に限らず、言えることですよね。
僕はここ数年で本を結構読むようになったのですが、読んで「ふむふむ」と納得するだけでなく、そこに書かれていることを何かしら実践するように心がけています。ただ、意志が強い方ではないので、実践に移せずに腐らせているものもけっこうあるようです。
そこで、書籍などで世に出た知恵をみなで実践していくためのプラットフォーム(形態はコミュニティ)をつくろうと画策しています。アイデアマラソンも対象にするつもりですので、よろしかったら arai さんもご参加ください。またご連絡します。
- arai 04-06-01 (火) 1:21
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hirocさん、お返事ありがとうございました!
本の読み方のこと、確かにそうですね。自分も書評を書く際に、なるべく「この本に書かれていることを、どう日常に活かしていくか」という視点で書くようにしています。
特に最近は、どちらかというと読みやすい本が多いですから、ついつい納得したり、感心したりで終わってしまったりしますが、それを自分のものにするための仕組みは必要ですね。
実践のためのプラットフォームのお話、面白そうですね!自分も似たようなことを考えているところです。ぜひ色々と教えて下さい。
- KIM 04-06-02 (水) 14:12
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自分は最近アイデアマラソンを始めました。
これまでも何度も試みましたが、挫折したので、今度はブログを使ってアイデアマラソンを実行するつもりです。
よろしくお願いします。
また、トラックバックさせていただきました。ありがとうございました。 - 樋口健夫 04-06-02 (水) 23:37
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こんにちわ。「アイディアマラソン」の樋口健夫です。見事にアイデアマラソンのエッセンスを把握されてご紹介されていることに感激しました。大切なことは、自分の発想能力を自覚して、実践して、自信を持つことなのです。誰でも、やる気があれば、根気が続けば、絶対にできると確信しています。アイデアマラソンは、息が長いのですが、やっていて、これほど人生に大切な行動は他に考えられません。
私は、いかなる状態であっても、何かを考えることはできるという自信を持っていますが、若い人に、同じように思考することで未来を独りで切り開く力をつけたときに、周りにいる人たちとの発想の分かち合いができるのだと思います。
下手な鉄砲でも数を打てば当たれば良いのです。だからこそ、自分の考えたことは、できるだけたくさん、書き残すことです。自分の得意とする分野を、たな卸しして、ノートに書きとめると、すぐにネタが切れますから、自分の領域の外の未知の思考領域に出て行く必要があります。それがすごく大切な行動です。がんばってください。あなたとあなたの周りの人々と、社会、社内のために。すべてアイデアマラソンは使えます。(「アイデアマラソン」として、「アイディアマラソン」としなかった理由は字数と書くときの手間だけです。どっちでも構いませんよ)ご質問があれば、HPからどうぞ。また他の方々と一緒にやられると、面白いです。Blog形式のアイデアマラソンも楽しいものです。
樋口健夫
ネパール王国
カトマンドゥにて
