ここ最近、時間が合えば見るようにしている番組がある。NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」という番組だ。
・NHK プロフェッショナル 仕事の流儀
http://www.nhk.or.jp/professional/index3.html
元々ほぼテレビを見ない人間なので、我ながら毎回こんなにきちんと見ているなんて珍しいなと思う。毎回、ただ「有名だから」というわけではない、本当のプロフェッショナルたちが登場し、彼らの仕事ぶり、信念、生き様みたいなものを垣間見られるのが気に入っているのだと思う。
(しかし、NHKも毎回よく見つけてくる。とはいえ、最近、総集編とか再放送が挿入されるのが多いのは、やはり一回一回作るのが大変なのだろうか)
昨日のプロフェッショナルは、脳神経外科医の上山博康氏。
・脳神経外科医 上山博康(2006年9月14日放送) | NHK プロフェッショナル 仕事の流儀
http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/060914/index.html
最初の10分ほどは見逃してしまったが、なんとか見ることができた。前週の予告の際に、上山氏が「患者は命をかけて手術に臨むのだから、自分も命をかけて手術をする」という類の発言(正確ではないです)をしていて、印象に残っていたのでどうしても見たいと思っていたのだ。
今まで、どのプロフェッショナルの時も、番組中は感心するようなことが多かったが、今回はひたすら圧倒され通し。番組が終わった頃は声も出なくなっていた。それほど凄まじかった。
今まで出てきたプロフェッショナルたちは、たしかに素晴らしい人たちばかりだった。そこに至るまでの努力もすごいし、今まさにやっている仕事に対しての信念や、かけているエネルギーも半端ではない。
しかし、図々しいことを言ってしまうと、分野が違うとはいえ、自分がああいう人たちの域に絶対に近づくことができないとは思っていない。むしろ、結果としてああいう番組に呼ばれるような仕事をやり、それに値する人間になろうと思っている。
しかし、昨日の上山氏の番組を見た感想は違った。あれを自分がやっているところの「仕事」と同じ呼び方で呼んでも良いのかと思ってしまったほど、凄まじい仕事だと思った。それは、医師として人の命を預かっているからというのもあるのだろうが、彼の過去の苦い体験や、その後の数多くの経験を経た結果が、ああいう仕事ぶりとして表れているのだろうか。
下記のキャスターのコラムにも載っているが、上山氏がそうした仕事を続けられる理由は、プライドだという。
プライドです。医者としての、プロとしての。逃げることが許されませんから、僕たちは。逃げることイコール患者が死ぬことですから。これを生業(なりわい)としてプロとしてやっていくんだったら、逃げることは絶対許されない。
・キャスターコラム(第26回) | NHK プロフェッショナル 仕事の流儀
http://www.nhk.or.jp/professional/column/060914/index.html
昨日の番組を見て、彼の言葉を反芻しながら24時間ほどの時間が経ち、こうしてblogにも書き始めてみたものの、まだきちんとまとめられる程の整理がついていないのが正直なところ。
番組の最後の「プロフェッショナルとは?」という質問に、彼はこんな風に答えていました。
過去から通した生きざまで、自分を好きでいられる生きざまを貫くこと。それが僕は本当のプロだと思っています。自分を偽らないということですね。
自分は医師ではないので、上山氏と自分の仕事の性質は違うのは当然です。ただ、それがどんな仕事であれ、根底には何か共通したものがあるような気がしています。そこには「プライド」であったり、「貢献」であったり、高次の意味での「自己実現」というキーワードが当てはまるような気がしていますが、未だ明確にはまとまってはいません。
日々の仕事に懸命に取り組みつつも、こうした問いを常に自分に問いかけていこうと思っているところです。
