『経営戦略がわかる事典』を読みました。
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経営戦略がわかる事典 服部 吉伸 日本実業出版社 2005-10-29 |
商社や経営コンサルティング会社に勤務後、大学教授などを経て、現在はネクストステージ・ビジネス・コンサルタンツを経営している著者が、経営戦略についてまとめた一冊。事典と銘打っているものの、読み物として、最初からじっくりと読める本になっています。
書名だけを見ると、名の知れた経営戦略手法などを概略的に紹介したような本という印象を受けますが、中身は幅広く、バランスよくまとめられています。章立てはこんな感じです。
第1章 経営戦略の歴史
第2章 経営戦略の定義と10のスクール
第3章 経営戦略の基礎知識
第4章 現実の経営と経営戦略
第5章 エマージェンシー戦略
第6章 覚えておきたい経営改善手法・分析法
第7章 競争戦略のすべて
第8章 資源依存型経営戦略のすべて
第9章 ベンチャー・中小企業と経営戦略
第10章 IT・テクノロジーと経営戦略
第11章 米国のMBAと経営戦略
簡易な概説本ではあまり見られないような内容といえば、例えば第2章では「10のスクール」というタイトルからもわかるように、ミンツバーグの『戦略サファリ』の各スクールを概説しています。(この著者はミンツバーグが結構好きなようで、その後の章でもちらほらと紹介しています)
他にも第8章で、知識創造企業や学習する組織について詳しく紹介してくれているのも良かったです。きちんと勉強もせず断片的な知識だけでこの分野が好きだと思っていたのですが、この本を読んで改めて興味が沸きました。今後きちんと勉強していきたい分野ですね。
全体を通して、様々な考え方がバランスよく、しかもわかりやすく紹介されています。各テーマ1ページで完結しているので、隙間時間を利用して少しずつ読み進めていくこともできます。また、著者の今までの経験も随所に織り込まれていますが、決して、自分の考えを押しつけるようなところはありません。(唯一、各章終わりのコラムで著者の個性がしっかり出ている感じです)
これから経営戦略を深く勉強していきたい人にとって、最初の一冊として軽すぎもせず、重すぎもせず、比較的気楽に読める本です。これをきっかけに、自分も興味を広げていきたいと思います。

