- 2007-07-14 (土) 23:34
- 本
『リーダーの易経―時の変化の道理を学ぶ』を読みました。
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リーダーの易経―時の変化の道理を学ぶ 竹村 亞希子 PHPエディターズグループ 2005-08 |
本書は五経のひとつである「易経」について、ビジネスのため、あるいはリーダーのための易経として読み解いた一冊です。
易経は英語で”The Book of Changes”と訳されるように、時の変化について書かれている書物だと言われます。一口に「時」と言っても、易経でいうところの「時」は時間だけを表すわけではありません。本書によると、「時」は
- 時(とき):時間、期、タイミング、兆し
- 処(ところ):環境、状況、場
- 位(くらい):位置、立場、社会的地位、人間関係)
の3つの要素から成り立っています。この3つの要素を踏まえた判断と行動は、リーダーの必須条件であり、本書ではこのような要素を知り、ビジネスに活かすための視点を易経から読み解いていきます。
第1章では、六十四卦の最初「乾為天」について、初爻から上爻で表されている龍の話を紹介しています。その後、陰と陽の話、そして上で紹介した「時」「処」「位」のそれぞれについて、その他の卦について紹介しています。
この本で面白いのは何と言っても第1章。
「易経」についての前提知識がない人に易の面白さ、易の奥深さを伝えるのは難しいことだと思いますが、本書では龍の変化の過程(「潜龍」と呼ばれるいわば下積みの期間から「飛龍」と呼ばれる絶頂期に移り、「亢龍」と呼ばれる衰退期に至るまで)を詳細に解説することで、易の面白さを誰にでもわかりやすく解説しています。
1章以外で、自分が特に面白いと思ったのは3章で紹介されている「風地観」の次の一節です。
風そのものには形がなく、目に見えず、耳で聞くことができません。しかし、体に感じたり、木々が揺れてざわざわと音がすることで風が吹いているとわかります。私たちは、間接的な媒体を通して、見聞きすることで風の勢いや力、方向性を知ります。(中略)
時は地上を吹き渡る風のようなものです。時は常に変化して、流れ往き、目に見えず、言葉で聞くことはできません。しかし、私たちの周りには、常に方向を示す時の風が吹いています。人の言動や、起こるものごと、目に見えるすべてが、今はどういう時か、時はどこへと向かっているかという法則性を示しています。目に映るもの、体験するすべてのことを通して時を知り、兆しを察することができるのです。
どの卦の説明も、単に読み物として面白いだけでなく、具体的で現代的な事例と結び付けて解説されているので、今の自分と結び付けて読み進めることができ、今の自分を見つめ直すきっかけにもなるかもしれません。
何千年という時を経て読み継がれている「易経」には、読み継がれているだけの意味があるでしょうし、それをこの変化の激しい現代に読むのは意義があることかもしれません。そういう意味で、この『リーダーの易経―時の変化の道理を学ぶ』はお薦めの一冊です。
ちなみに、著者の竹村さんのblogでは、本書に載っている以外の易の話題を読むことができます。
・亞の玉手箱 - 楽天ブログ(Blog)
http://plaza.rakuten.co.jp/anotamatebako/
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竹村 亞希子
PHPエディターズグループ 2005-08 |
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ネットに新しい書評が〜♪「リーダーの易経」。感謝!!
ネットで新しい書評が!星を五ついただきました!★新井宏征さん、ありがとうございます!★★★★★今の自分を見つめ直すための易経,2007/8/14レビュアー…
