『SaaSはASPを超えた』を読みました。
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著者は、人事系のSaaSサービスを展開するラクラス株式会社の代表取締役。輸入物ではなく、純国産のSaaSベンダー社長が語るSaaS本です。
SaaSベンダーの社長自身が書いているということで、SaaSへの想いが伝わってくる内容です。とはいえ、自社の宣伝本のようにはなっていないのが好印象。中立的なスタンスからSaaSについて解説しています。
「所有から利用へ」という大きなテーマの元、SaaSが広く認知されるようになってきた時代の変化を説明し、その後、ユーザ、ベンダー、それぞれの立場からSaaSのメリットを説いています。その後は、SaaSベンダーの見分け方として、実際にユーザがSaaSを導入する際のチェックポイントを解説し、最後にSaaSの未来を書いています。
ITに詳しくないユーザが読んでもわかりやすい(もちろん知識ゼロでは難しいと思いますが)内容で、とても読みやすい本でした。また、ユーザ側だけでなく、ベンダーがSaaSを採用する利点について説いているのは、今までにない視点で新鮮でした。
SaaSベンダーの見分け方を書いている第4章は、とても具体的なチェックポイントを載せていて、これから導入する人、導入を検討している人には大いに役に立つでしょう。これだけのチェックポイントを、自らもベンダーを経営している著者が書いているのですから、自信を持って自社のサービスを創り上げてきたことがうかがい知れます。
ユーザ側、ベンダー側の両方の立場が盛り込まれている本なので、時にどちらの立場で書かれているのか混乱しそうになる時があるので、その点は注意が必要です。
ベンダー社長の本ということで、自社の宣伝本かと思いながら読み進めましたが、そのような類の本ではなく、純粋にSaaSについて知ることができる良書でした。
◆関連エントリ
・平成20年度 経済産業政策の重点
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