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イノベーション Archive
感性価値創造イニシアティブ
経済産業省のサイトを見ていたら、「感性価値創造イニシアティブ」という取り組みが紹介されていました。
・「感性価値創造イニシアティブ」について 報道発表(METI/経済産業省)
http://www.meti.go.jp/press/20070522001/20070522001.html
概要を読むと
経済産業省では、国民の暮らしぶりの向上と経済の活性化のため、日本人の感性を活用したものづくり・サービス活動を推進するにあたって取り組むべき事項を検討した「感性価値創造イニシアティブ」を取りまとめましたので、その内容を報告いたします。
とあります。
従来、ものづくりの価値軸として「性能」「信頼性」「価格」という3つの軸があったそうですが、今回新たに「感性価値」という価値軸を設けたようです。
経産省の資料では、この「感性価値」を
生活者の感性に働きかけ共感・感動を得ることで顕在化する商品・サービスの価値を高める重要な要素
と定義しています。
まだ概要資料しか読んでいませんが、とても興味深い試みですね。
サービスサイエンスとは方向性が違うかもしれませんが、日本が得意だと言われている「ものづくり」に感性という価値を見いだし、それを積極的に活用することでイノベーションの機会を探っていく試みと言えそうです。
これから本文資料にも目を通して、この動きを追い続けてみたいと思います。
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『イノベーション・ダイナミクス』
『イノベーション・ダイナミクス―事例から学ぶ技術戦略』を読みました。
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イノベーション・ダイナミクス―事例から学ぶ技術戦略 ジェームズ・M. アッターバック James M. Utterback 大津 正和 有斐閣 1998-11 |
アッターバックによる『Mastering the Dynamics of Innovation』の翻訳本です。
この本では、産業におけるイノベーションについて研究し、企業におけるイノベーションの役割を考察しています。「イノベーションの役割」と言っても、それが企業の能力を強化するものになる一方で、企業の既存の能力や地位を破壊してしまうものにもなり得ます。
そのようなイノベーションを説明するにあたって、アッターバックは数々の事例の研究の結果として「イノベーション・ダイナミクス・モデル」を紹介しています。
イノベーション・ダイナミクス・モデルとは、産業の発展過程を「流動期」「移行期」「固定期」に分け、それぞれの段階でのイノベーションの発生率を示したものです。イノベーションも、更に「製品イノベーション」と「工程イノベーション」に分けて考えています。
モデルを図で示すとこのようになります↓(『イノベーション・ダイナミクス』p.7を元に作成。オートシェイプが下手くそなので、正確な図は本文を参照してください)
一般に、産業の流動期では製品イノベーションの発生率が高く、移行期以降は工程イノベーションの発生率が高くなってきます。
この製品イノベーションから工程イノベーションへ重点が移行する契機となるのが、「ドミナント・デザイン」の出現です。ドミナント・デザインとは、本書によると「市場の支配を勝ち取ったデザイン」ということで、例えばキーボードのQWERTY式や、ビデオテープレコーダのVHSシステムなどがドミナント・デザインの例と言えます。
本書では、このイノベーション・ダイナミクス・モデルや、ドミナント・デザインを、タイプライターや照明などの組立型製品、板ガラスなどの素材型製品を例として挙げて実証しています。
面白いと思ったのは、エジソンの白熱電球やコダック・システムなどの例で紹介されていたシステムの重要性についてです。例えば、エジソンの白熱電球は、電球だけでなく、配線やソケット、発電機などを同時に開発することでドミナント・デザインを確立していったということです。
各産業について説明する際に、それらの技術の進化を丁寧に解説しているため、分野によっては読んでいて難しい部分もあるかもしれませんが、本書の内容は、イノベーションを理解する上でとても重要な概念です。
本書をきっかけにして、関連する本を読み進めていきたいと思います。
blog「社会人大学院で学ぶ技術経営」では、新イノベーション・ダイナミクスモデルとして、「製品」「工程」に「サービス」イノベーションを加えた3つの波のイノベーション・ダイナミクス・モデルを紹介しています。
・社会人大学院で学ぶ技術経営 イノベーションダイナミクスモデルとサービスイノベーション
http://blog.goo.ne.jp/stage_gate_analysis/e/12cf9acd0cfc1694c438358647718ec8
| イノベーション・ダイナミクス―事例から学ぶ技術戦略 | |
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ジェームズ・M. アッターバック James M. Utterback 大津 正和
有斐閣 1998-11 |
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