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2009年にStylish Idea経由で売れた本

  • 2010-01-02 (土)

暇じゃないくせに、思い立って2009年のデータでStylish Idea経由で売れた本を集計してみました。

上位5位だけご紹介。かっこ内は過去の紹介記事です。

第5位:『村上式シンプル英語勉強法―使える英語を、本気で身につける
『村上式シンプル英語勉強法』 - Stylish Idea

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2009年リスナーの集いのところでも紹介したので売れたのでしょうか。この本自体、かなり売れましたよね。

blogでは紹介していませんが、村上さんの『村上式シンプル仕事術―厳しい時代を生き抜く14の原理原則』も参考になりました。

第4位:『ロードマップのノウハウ・ドゥハウ
『ロードマップのノウハウ・ドゥハウ』 - Stylish Idea

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この本の人気があったというのが、正直なところ意外でしたが、それだけロードマップについてのニーズがあるということなんですね。

今のところこれだ!というロードマップの本を見つけられていないので、今後も情報を探していきたいと思います。

第3位:『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術
OmniFocusと『ストレスフリーの整理術』 - Stylish Idea

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3位は同じ数だけ売れた本が2冊並びました。1冊目はGTD本。

第3位:『新規事業の立ち上げ方 社内リソース調査から事業計画書作成まで
『新規事業の立ち上げ方』 - Stylish Idea

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3位のもう一冊は『新規事業の立ち上げ方』です。実は2008年にも3位でランクインしている息の長い本です。

類書の『なぜ新規事業は成功しないのか―「仮説のマネジメント」の理論と実践』も比較的売れました。

ロードマップとあわせて、新規事業関連も去年の売れ筋でした。

第1位:『プラダを着た悪魔 (名作映画完全セリフ集スクリーンプレイ・シリーズ)
『プラダを着た悪魔―名作映画完全セリフ集』 - Stylish Idea

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第1位は英語学習関連で、「プラダを着た悪魔」のスクリーンプレイ・シリーズでした。

おそらく「DVD to iPodのメモ」や「iPodで再生位置を記憶」などのエントリーでも紹介したのがきいたのかもしれません。

いまだにiPhoneに入れてちょくちょく聴いていますが、書籍とじっくり付き合わせてまではいっていないのが残念なところ。2010年中のToDoにしたいと思います。

ということで、2009年に売れた本を紹介しましたが、今年は例年に比べて本を紹介していなかったような気がするので、いろいろな本が入り乱れて接戦ということにはならず、売れるべき本が売れたという感じです。

2009年は、特に後半はネット上で公開されている資料(主にスマートグリッド関連)を読み込むことに相当の時間を割いたので、市販本を読む時間があまり取れませんでした。

2010年は、そこら辺のバランスをうまく取りつつ、2009年よりはいろいろな本を読んでいきたいと思います。

twitterという痛快な交差点:『ツイッター140文字が世界を変える』で準グラ!

おとといtwitterではつぶやきましたが、 レビュー専門ブログネットワーク「レビュープラス」で開催された『ツイッター 140文字が世界を変える』のレビューコンテストで準グランプリを頂きました!

ありがたや、ありがたや…。

・ツイッター 140文字が世界を変える レビューコンテスト -R+(レビュープラス)-
http://c.reviewplus.jp/twibook/result/

って、気づいたらblog上で受賞コメントを書いてないのが自分だけだったので、慌ててエントリー。

今回初参加で準グランプリを頂いてしまいましたが、今回はビギナーズラックということで、次は目指せグランプリ!

今回、受賞の対象となったのはこのエントリーです。

・『ツイッター 140文字が世界を変える』 - Stylish Idea
http://www.stylishidea.com/archives/1607

ちょうど受賞の連絡をもらった時に、セイゴオ『多読術』を再読していて、おお!と思っていたところだったので、不思議なセレンディピティーに驚いたわけです。

というのも、今回受賞対象となったエントリーでは、

その上で思うことは、どんなサービスであれ、使っているのは人だということ。

なんてことを書きました。

再読している『多読術』の前半では、松岡正剛氏が何度か「本と人とのかかわり」について触れています。

例えば、同書の33ページでは「ぼくは個人の楽しみで読書するというよりも、人とかかわりながら本を読んできたと思いますね」と話した後、「本というのが世の中の痛快な交差点になっている」と言っていました。

最近は、twitterでつぶやき続けることで、自分の人のつながりが思わぬ方向に広がっているのを感じてます。これはblogやmixiでもできそうだけど、ちょっと想像しにくい。やっぱりtwitterじゃないとなかったよね、という感じの面白い動きになってます。

という感じで、今の自分にとってはtwitterが「世の中の痛快な交差点」になっていることを心底実感していた時に、twitter本についてのレビューコンテストでの思わぬ朗報が。

そんなわけで、今後もtwitterでつぶやきつつ、レビュープラスでコンテストに参加しつつ、「世の中の痛快な交差点」でうろちょろし続けていきたいと思います。

ここまでを昨日書いて、投稿できないままヒマナイヌ望年会に参加したらCEREVO CAMを当てちゃったいしたにさんにお会いして、「読者から見たこの本オススメですよスピーチ」までさせてもらっちゃいました。

世の中おもしろいなぁ。

ツイッター 140文字が世界を変える (マイコミ新書)

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関連商品
仕事で使える!「Twitter」超入門 (青春新書INTELLIGENCE)
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Twitter社会論
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『ツイッター 140文字が世界を変える』

ツイッター 140文字が世界を変える』を読みました。

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昨日のエントリーで子どもが生まれたということを書きましたが、生まれてから一時間後ほどに、twitter上で子どもが生まれたことをつぶやきました。

その後、直接の知り合いの方だけでなく、フォローさせて頂いておきながら、直接お会いしたことはもちろん、今まであまり関わりがなかった方などから、お祝いのつぶやきを頂きました。さらに驚いたのは、replyではなくretweetでお祝いの言葉をかけて下さった方のつぶやきを見た、その時点でフォローしていない方からまで、お祝いのつぶやきを頂きました。

すべて合わせると60人以上の方からお祝いのつぶやきを頂き、心より感謝です。

今回、自分がこのような形でつぶやく前に、自分がフォローしている方が出産の報告(全員が夫による)をしているのを見て、自分も何となくやってみましたが、予想以上の反応に驚いてしまいました。

たしかに今までも、自分に子どもができたことを周囲に伝えるメディアは色々と存在していましたし、それに対しての反応をすることも色々な形でできたでしょう。しかし、このような予想外のお祝いを頂くような事態が実現したのは、他でもないtwitterだからだという気がしています。

そんなわけで、病室と帰りの新幹線で『ツイッター 140文字が世界を変える』を、不思議な感慨と共に読みました。

と、前置きが長くなりましたが、本書は、現在話題になっている「ツイッター」(カタカナで書くのは慣れませんね)について、使い方についての基本的なところから、社会現象としてのツイッターの考察までをわかりやすくまとめた一冊です。

実際に使っている方からすれば、既に知っていることも多いと思いますが、フォローすべきアカウントや関連サービスなどについて、新しい発見があるかもしれません。また、現在のように「ツイッター」が盛り上がってきた背景を、さまざまなイベントを通して振り返ることができるので、「ツイッター」の現在位置を把握するためにも有益です。

個人的には、「おわりに」の部分で

あるウェブ・サービスが流行すると、人は得てしてその機能などからそのサービスを理解しようとします。(中略)しかしブログ以降のウェブ・サービスでは、もちろんテクノロジーの理解はある程度必要ですが、そのサービスの上で何が起きているのかを体感し、その後ろに人がいることを感じることが何よりも大事なのです。

と、書かれていた部分に、大いに納得をしました。

まず、たしかにこの手の新しいサービスは、実際に使ってみないことには、下手をするとそれがどういうものかすらわかりません。一番危険なのは、自分の過去の経験や知識に照らし合わせて新しいサービスを解釈し、わかったような「つもり」になること(さらにひどいのは、その状態で「そんなの昔からある」とネガティブな判断を下すこと)。

その上で思うことは、どんなサービスであれ、使っているのは人だということ。

以前に書いた「扉の向こうに人がいるかもしれません」を思い出しながら、今回のお祝いタイムラインをありがたく眺めていたのでした。

ツイッター 140文字が世界を変える (マイコミ新書)

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『国際標準化入門』

  • 2009-10-05 (月)

国際標準化入門』を読みました。

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仕事で情報通信関連、最近では「クラウドコンピューティング」や「スマートグリッド」といったキーワードを追っているのですが、その中で最近気になっているのが標準化の動向です。そこで手に取ったのが、この『国際標準化入門』。

本書の中で

新技術開発の時点から、その成果を国際標準化するかどうかを検討する(p.16)

とあるように、例えばスマートグリッドなどは、まだ新しい取り組みであるにもかかわらず、米国では着々と標準化についての取り組みも進んでいます。

もちろん、個別の標準化のプロセス(スマートグリッドの場合は米国のNIST)を追っていけば、それでも事足りるのですが、「そもそも標準化とは?」というところを押さえておきたいと思い、本書を読みました。

本書は、実際に現場で標準化にかかわってきた著者が、標準化についての基礎的な知識をわかりやすくまとめた一冊です。本文は、大学でのゼミの風景をイメージして書かれていて、ボリュームも100ページちょっとで、「標準化」という一見取っつきにくい分野をわかりやすく解きほぐしてくれます。

本書の構成は以下のとおり。

第1週:国際標準化入門Q&A
第2週:標準化とは
第3週:規格の種類
第4週:国際規格と国家規格の相違と一致
第5週:国際標準化組織
第6週:標準化の国際会議見学
第7週:国際標準化の進め方
第8週:国際標準化の対象
第9週:国際規格の使い方
第10週:国際標準化に係わる世界の動き
第11週:これからの国際標準化
第12週:国際標準化への心構え

本書の最後では、著者の意見として、大学で「標準工学」という講座を開設すべきだと説いています。標準工学の講座は、文理の区別なく、法律、経済、理学、工学、語学や文化などの教養部分まで、幅広い内容を伝えるものにすべきだと言います。

資源に乏しい日本は、やはり今後、さまざまな分野で技術に頼っていかざるを得ないでしょう。そのような中で、単に技術力を高めていくだけでなく、その技術を使って、どのように事業として展開していくかを考えていかなくてはいけません。

その一環として、この標準化の議論は欠かせないものですし、今まで以上に標準化に対する意識を高める意味で、「標準工学」講座の設置は有益なことだと思います。

本書では標準化の基礎を知ることはできませんが、それをどう事業に活かしていくかということについては触れられていないので、以前に買って、そのままになっている『技術力で勝る日本が、なぜ事業で負けるのか―画期的な新製品が惨敗する理由』にも目を通してみたいと思います。

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本書については、こちらも参考になります。

・OUTLOGIC - 視点- アーキテクチャ見極め、標準化とビジネスモデルの三位一体経営
http://www.outlogic.jp/modules/news/article.php?storyid=611

まずは手っ取り早く標準化の知識を押さえたいという人には、『国際標準化入門 (やさしいシリーズ)』はお薦めの一冊です。

国際標準化入門 (やさしいシリーズ)

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世界市場を制覇する国際標準化戦略―二十一世紀のビジネススタンダード
標準化戦争への理論武装
ヨーロッパから見た国際標準の常識―欧州規格の強さの仕組み
国際競争とグローバル・スタンダード―事例にみる標準化ビジネスモデルとは
標準化入門 (やさしいシリーズ)
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『世界一の美女になるダイエット』

  • 2009-08-16 (日)

決して美女になりたいわけではありませんが(笑)、『世界一の美女になるダイエット』を読んでみました。

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本書はミス・ユニバース・ジャパンの公式栄養コンサルタントである著者が、食事に関するポイントをまとめた一冊。

タイトルになっている「ダイエット」は、痩せることを意味する「ダイエット」ではなく、「食事」という意味の英語の方ですね。これをカタカナのままタイトルにしてしまうというのは、売るための戦略でしょうか。

結構売れているという話を聞いたのと、日頃の食生活を見直すきっかけになればと思って読んでみました。

内容はというと、美女になるために気をつけなければいけない68のポイントをまとめたもの。どのポイントも、タイトルを読めばある程度想像がつくようなもので、さらにすべて1ページでまとまっていて、ザッと読めます。

また、最後の方の数ポイントは、もはや食事の話ではなくなっています。

特徴的なのは、その文体。著者はオーストラリア人で、原文の時はどんなトーンだったのかはわかりませんが、各ポイントのタイトルだけで、こういう感じ。

  • 最強のコスメは、テーブルの上にあるわ。(ポイント3)
  • 美女の朝は一杯のグリーンカクテルで始めるの。(ポイント4)
  • ベーグルとフラペチーノがランチだなんて、悲しくなるわ。(ポイント18)

時々、普通の文体に戻る時もありますが、基本的に終始このような感じで、ついつい内容よりも文体の方が気になってしまいます(笑)。

とはいえ、肝心の内容も、男である自分にも参考になりました。男性も、これだけ「メタボ、メタボ」と言われている中、食事(間食も含めて)についての正しい知識を知ることは参考になります。

ただし、いわゆる「健康本」についても、言う人が違えば、同じことでもまったく正反対の結論になることは珍しくありません。例えば、Aという本では毎日○○を食べろと言っているのに、Bという本では○○は食べてはいけないと書いてあるとか。

ということで、本書も、自分の普段の生活スタイルや好みを前提としながら、取捨選択して取り込んでいくのが良いのかもしれません。

世界一の美女になるダイエット
Erica Angyal

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『戦争のかたち』

  • 2009-08-15 (土)

いきなり問題です。これは何でしょう?

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これは「掩体壕(えんたいごう)」と呼ばれるもので、戦時中、軍用機を敵機から保護するために作られたものだそうです。

実は、こういうものが、今の日本にたくさん残っているのだということを『戦争のかたち』という本を読むまで知りませんでした。

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本書は、ある日、著者がたまたま遭遇した「機銃掃射によって刻まれた弾痕の残るコンクリートの壁」に衝撃を受け、そのような「戦争のかたち」を撮り続け、それを一冊の本としてまとめたものです。

冒頭で紹介した掩体壕の他に「トーチカ」「砲台」「兵器試験場」の写真が載っています。

もの寂しい場所にポツンと残されている写真から、われわれの日常にすっかり溶け込んでいる写真など、様々なものが載っています。

よくこれだけ探してきたなと思うと同時に、今でもこれだけの数が残っている(もちろん、ここに載っているものですべてではないと思いますが)ことに驚きます。

写真以外にも、韓国済州島にある掩体壕を撮りにいった際の旅行記やトーチカをつくった人たちへのインタビュー、そして高射砲台跡に住んでいる(!)人へのインタビューなどのコラムも載っています。

個人的には、東京湾に作られた人工要塞島への上陸作戦が面白かったです。かなり昔(6, 7年前?)に「軍艦島 Ver 3.0」というサイト(当時はverが違ったかも)で、初めて軍艦島のことを知った時を思い出しました。

写真のところだけでなく、インタビューの部分も、どちらかというと淡々とまとめられています。それだけに、色々な受け止め方ができる本です。

この時期になると、戦争について知る機会というのは、テレビやその他の媒体を通して、たくさんあります。もちろん、そういうものを通して、知識を深めることも大切ですが、この著者のように、このような「戦争のかたち」を実際に見て、何かを感じるということも大切だなと思った本でした。

本書の最後には、それぞれの写真を撮った場所の地図も載っているので、ぜひ一度見に行ってみたいと思います。

戦争のかたち

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『ロードマップのノウハウ・ドゥハウ』

  • 2009-08-13 (木)

ロードマップのノウハウ・ドゥハウ』を読みました。

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ロードマップって、意外といろいろな場面で目にすることが多いですよね。

例えば、自分が知っているところでは、経産省が公表している技術戦略マップがあります。2009年版も出てました。

・技術戦略マップ2009(METI/経済産業省)
http://www.meti.go.jp/policy/economy/gijutsu_kakushin/kenkyu_kaihatu/str2009.html

このように、特に技術関連ではロードマップはよく見るのですが、ロードマップ自体について解説した本はなかなかありませんね(自分が知らないだけかもしれません。何かあれば教えてください)。

今回手に取ったのは、数少ない一冊『ロードマップのノウハウ・ドゥハウ』です。

著者は、最近では『コンサルタントの「質問力」』が話題になっていた野口吉昭氏率いる株式会社HRインスティテュート

本書では、ロードマップを「未来起点マネジメントツール」ととらえ(Amazonの書評にもありますが、これは賛否両論あるかもしれません)、その作り方、使い方を解説し、その後「経営」「事業」「商品」「技術」の各分野についてのロードマップの書き方を、それぞれ一章ずつ使いながら解説しています。

前半のロードマップの作り方の部分は、戦略やマーケティングの整理という感じもあり、頭を整理することができました。この部分だけでも、(今の自分にとっては)この本を買った価値がありました。

後半の各分野のロードマップの作り方や使い方について解説した部分については、個人的にはもう少し見せ方を考慮してほしかったと思うところ。

本書でも紹介されていましたが、同社では、自らが定めるベストプラクティス企業200社分をデータベース化しているようで、そのため、本書では様々な企業の事例が出てきます。

それは後半でも同じなのですが、いきなり事例から始まって、その事例を受けて、最後の方で(事例よりも少ない分量で)作り方や使い方などの一般論をまとめるという書き方が散見されました。

思考の癖というのは人それぞれだとは思いますが、このような本の場合は「まず具体的な方法論を知りたい」というのが先に来て、「さらに、できればその具体例もあればありがたい」という、どちらかといえば演繹的な感じの説明を求める人が多いのではないかと思います。少なくとも自分はそうでした。

一方、本書では事例から解説が始まる場合も比較的あったので(もちろん、そうではない部分もあります)、上のような読み方を期待している自分にとっては、まずは方法論をきっちり見せて欲しいと思う場面がありました。

例えば、今のような本書の構成であっても、章の最初に「○○ロードマップの作成ステップ&活用ステップ」というような形のまとめページのようなものが入っているだけで、だいぶ読みやすくなるのではないかと思いました。

いずれにせよ、ロードマップに関して手頃に読める入門書として、目を通しておきたい一冊だと思います。

ちなみに、本書のAmazonのページで出てきた「この商品を買った人はこんな商品も買っています」を見てみると、『テクノロジーロードマップ―技術知識の俯瞰と分析による新産業創造』という本を発見(たしか以前に見たような…)。

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在庫があまりないようですが、こちらも読んでみます。

ロードマップのノウハウ・ドゥハウ PHPビジネス選書
野口吉昭

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『よくわかる電気のしくみ』

よくわかる電気のしくみ』を読みました。

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最近はスマートグリッドについて色々と調べていますが、その時に痛感するのが発電など、電気に関する基礎的な知識のなさ。

そこで、まずは中学理科の復習からということで、図解雑学シリーズの中の『よくわかる電気のしくみ』を読んでみました。

見開き完結でひとつの項目について解説されていて、読みやすいです。しかも、オールカラーで、項目に関する図が載っているので、文だけでは理解しにくい内容も理解しやすくなっています。

内容は

第1章 電気とは?
第2章 電気の基礎を築いた人たち
第3章 電力システムと重要な電子素子
第4章 身近な電気の現代技術

という構成になっていて、電気の基本的なことは網羅されています。

電気のことについてもう少し突っ込んだ方が良いような気もしますが、次はもう少し具体的な知識をということで、『Dr.オカモトの系統ゼミナール』で、系統など、発電・送電・配電などの基本的な知識を押さえようと思います。

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よくわかる電気のしくみ (図解雑学)

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『今日の芸術』

今日の芸術―時代を創造するものは誰か』を読みました。

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自分が始めて岡本太郎を知ったのは、高校の図書館で手に取った『自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか』が最初だった(今から考えるとうちの高校は、なんでこんな本を置いていたんだろう…)。

初めて読んだ時の印象は強烈だったものの、そのまましばらく時間が経ち、再び彼のことを意識することになったのは、大学生の頃、宗左近の『日本美 縄文の系譜』を読んだ時。これを読んで、縄文土器を絶賛している芸術家として、岡本太郎のことを知ることになった。

それから再びだいぶ時間が経って読んだのが、この『今日の芸術―時代を創造するものは誰か』。

初めて岡本太郎を読んだ時のように、「熱い!」という印象を持ちそうになったものの、どちらかというとメディアが作ったような彼のイメージを引きずって読んでいては理解できるものも理解できなそうだったので、冷静に読んでみると、非常に面白い、新しい視点を提供してくれる一冊となった。

この本はどういう本なのかということを、岡本太郎自身が本書の44ページで説明している部分があるので、少し長いが引用してみる。

自分には芸術がほんとうにいいか悪いかわからないという人は、ずいぶんいます。そういう人の多くは、わかろうとしていろいろ人の意見を聞いたり、手引書や解説書を読んでみたり、たいへん努力しているのです。だが、さまざまな知識を頭につめこめばつめこむほど、ただそれらに引っぱりまわされるだけで、かえってかんじんの自分自身を見失ってしまい、ますます、わけがわからなくなってしまうという人が多いのです。自分を失っては、どれほど勉強しても、知識をとり入れても、絶対に理解に到達できません。この本にたいしても、もし新しい絵の解説を期待していられるとしたら、まちがいです。さきほども言ったとおり、これはけっして、鑑賞のための手引書でも案内書でもありません。芸術には教えるとか、教わるとかいうようなことはなにひとつないのです。ただ、私はこの本全体をつうじて、あなた自身の奥底にひそんでいて、自分で気がつかないでいる、芸術にたいする実力をひきだしてあげたい。それがこの本の目的なのです。

ここで何度も「自分」ということが出てくるが、この本の中で岡本太郎が焦点を置いているのが、芸術に対峙する対象としての「自分」であり、もっと言うと「日本人としての自分」なんじゃないかと思う(おそらく彼が芸術に取り組んでいた理由もそこにあるんだろうが)。

例えば、彼は

それ(芸術の意味)は一言でいってしまえば、失われた人間の全体性を奪回しようという情熱の噴出といっていいでしょう。現代の人間の不幸、空虚、疎外、すべてのマイナスが、このポイントにおいて逆にエネルギーとなってふきだすのです。力、才能の問題ではない。たとえ非力でも、その瞬間に非力のままで、全体性をあらわす感動、その表現。それによって、見る者に生きがいを触発させるのです。(21ページ)

と言ってみたり、あるいは

要するに、芸術の問題は、うまい絵をではなく、またきれいな絵をでもなく、自分の自由にたいして徹底的な自信をもって、表現すること、せんじつめれば、ただこの”描くか・描かないか”だけです。あるいはもっと徹底した言い方をすれば、「自信を持つこと、決意すること」だけなのです。(166ページ)

と言ってみたり

うまいということはかならず「何かにたいして」であり、したがって、それにひっかかることです。すでにお話ししたように、芸術形式に絶対的な基準というものはありません。うまく描くということは、よく考えてみると、基準を求めていることです。かならずなんらかのまねになるのです。だからけっして、芸術の絶対条件である、のびのびとした自由感は生まれてきません。それなら描く意味はないのです。(166〜167ページ)

と言っている。

そして、こういうことが今から55年も前の1954年に書かれているというのにも驚く。

今読んでも「ぎょっ」とする部分はあるし、芸術に日常的に深くかかわっていない自分が読んでも、大いに目を開かされることが書かれている。

そして、この本を読んだ後、「なるほど、そうですね」と言って本棚に戻してしまうのではなく、まさに「自分」の問題として、芸術、ひいては世の中とのかかわり方を考えていかなくてはいけないんだと思う。

もちろん、この本は、こういう岡本太郎独自の考え方を知ることができるだけでなく、例えば、彼なりの視点から語られた美術史を知ることができたりもする意味でも役に立つ。

余談にはなるが、美術史を追いながら、日本の現状を批判し、在るべき姿を説くという彼の話の進め方は、非常に参考になるし、自分の意見を語るには、きちんとした事実の積み重ねがあってはじめて説得力を持つということを、改めて感じた。

ただ、この本を読んで岡本太郎は日本の芸術、特に伝統的(と言われている)な芸術をどのようにとらえているのか、はっきりしなかったところもあるので、ここはぜひ『日本の伝統』も読んでみようと思う。

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『多読術』

  • 2009-07-28 (火)

多読術』を読みました。

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以前に紹介した『独学という道もある』もそうですが、ちくまプリマー新書は面白い。

今回は松岡正剛氏の『多読術』。発売日に買っておきながら、積ん読のまんまでやっと手に取りました。

全編通して「プリマーレベル」を超えている気もしましたが、そこはセイゴオ節。容赦はないですね、いい意味で。

チェックした箇所はたくさんありますが、なるほどと思ったのは、あとがきのこの部分。

 われわれは珈琲を飲むとき、その中身にはすぐに入らない。まずはコーヒーカップに手をのばし、そのとき把手(とって)のかたちに手指のかたちを合わせつつ、カップをしっかりと手繰り寄せ、そして口元を飲む状態にすぼめて、しかも自分で味わえる量に分けつつ飲んでいる。それが缶コーヒーならば鷲掴みだし、パックであればストローで飲む。本を読むにもそういうアフォーダンスがあるはずなのである。途中でサンドイッチをほおばるときは、さらにまた新たな手法を組み合わせているわけだ。
 読書を神聖なものだとか、有意義なものだとか、特別なものだと思わないほうがいい。読書はもともと多様なものだ。だから、本は「薬」にもなるが「毒」にもなるし、毒にも薬にもならないことも少なくない。読書はつねにリスクを伴うと思ったほうがいい。読書を愉快にさせるのは、読み手次第なのである。(以下略)

読書を考える時に「アフォーダンス」が結びつくとは思ってもいなかったので、とても新鮮でした。同時に、「アフォーダンス」という言葉が、こんなにもしっくりくるとはと思って驚きも。

もちろん、本編の内容も充実しています。セイゴオ氏の本のかかわり方から、編集工学の話、さらにはIT社会と読書という壮大なテーマまで広がっていきます。

今回も都合によりISIS編集学校の花伝所には進めず、編集学校とはしばらく距離が空いてしまっていますが、しばらくはセイゴオ本と向き合っていこうかなと思っているところです。

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『情報の歴史―象形文字から人工知能まで』
『白川静 漢字の世界観』
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