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考え事 Archive
質と量
- 2008-08-12 (火)
- 考え事
今日は時間がないので短めに。
既に600件以上のブックマークがついているので読んだ人も多いかもしれませんが、Radium Softwareというblogの下記のエントリーが面白かったです。
・質より量に学ぶ - Radium Software
http://d.hatena.ne.jp/KZR/20080808/p1
自分自身も質と量の関係は昔から考えていて、一番古いところではこのblogを始めたばっかり2003年の「インターネットで続けるということ」というエントリーで、いま質が高いと言われている人たちって振り返ってみると量の蓄積が尋常じゃないよねと書いています。
紹介したRadium Softwareのエントリーは、実際に陶芸のクラスで試してみたというのが説得力ありますね。
最近は質も量もいまいちな感じなので、頑張らねばという気持ちを込めてのエントリー。
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難しい時期に必要なこと
- 2008-08-07 (木)
- 考え事
自分は今31歳。
今の自分自身がそうだし、周りを見ても、30歳を超えてから40歳くらいまで、特に30歳半ばくらいまではとても難しい時期だなと感じている。
全ての人が常にそのような状況ではないが、一般的に、手をかけるべき下がいて、自分に与えられた仕事の責任は増し、時にはリーダーのような責任もふってくるようになり、上を見れば「評価」する人がいる。
もちろん、そういう状況は40になっても50になってもそうなんだろうけど、プライベートも含め、いろいろと変化の激しい中で、しかも自分の実力も、まだまだ安定しきっているとは言えない、この30代、特に前半という時期は、とっても難しい時期なんだろうなぁと思う。
これは思いつきではなくて、転職をしてから1年半ほど、常に考えているし、日々、仕事をする中で感じていることだったりする。
そういうことを考えながら仕事をしていると、いわゆるアンテナが立っている状態で色んな情報が入ってくるが、先日、お世話になっているさかはらさんが、こんなエントリーを書いていた。いろいろと考えるきっかけになったエントリーだった。
・TeamOscar: 一流の起業家と三流の起業家を一日の間に見た。
http://teamoscar.cocolog-nifty.com/teamoscar/2008/08/post_37fe.html
ぜひ最初から通して読んでみてほしいと思うけど、特に印象に残ったのがここ。
起業家Bの愛嬌には思いやりはあっても素直さがない。それが半端な理由だが、「素直さ」がないことをその半端な愛嬌がカバーしてしまうため、社会生活の中で本当に必要な素直さを見につける機会を失くしてしまっているのではないかと思う。
ここだけ読んでいる人もいるかもしれないので、一応解説すると、起業家Bというのは、このエントリーのタイトルで言うところの「三流の起業家」だ。
自分は、仕事に限らず、社会で生きていく中で「愛嬌」というのはとても大切な要素だと信じているんだけど、どんな要素も使いようになって薬にも毒にもなってしまうが、さかはらさんが書いているように「愛嬌」というのは、とても難しい要素だなと思った。
たしかに今までを振り返ってみると、本当はすごく優秀なのに、窮地という窮地を半端な愛嬌を振りまいて切り抜けてしまって、それが癖になって悪循環になってしまっている人がいた。
あるいは、30歳を超えてくると、人から何か指摘されることを極端に嫌う(恐れる)ようになってしまう人もいて、結局、自分の定めた「安全圏」から出ようとはせずに、現状を維持し続けようとしている人も何人も見てきた。(仮に現状を維持できたとしても、周りが伸びていれば、相対的には「退化」してしまっていることになる)
そんな状況を見ていて、そして改めてさかはらさんのエントリーを読むと、「周りに必要以上に影響を受けすぎず、かつ異なる意見でもまずは耳を傾ける」ことが、難しい時期を乗り越えていくためのひとつのヒントかも知れないなと思った。
「周りに必要以上に影響を受けすぎず」というのは、自分が常々思っていることなので、これはまた機会があれば書くとして、後半の「異なる意見でもまずは耳を傾ける」というのは、さかはらさんのエントリーを読んで意を新たにした。
もちろん、自分が考えていることと異なる意見がすべて参考になる物ではないけれど、それを頭ごなしに拒むのではなく、まずは耳を傾けるというのは、こんなこと当たり前といえば当たり前だが、改めて大切だなと思う。
とはいえ、誰だってそんなことが簡単にできるなら苦労はしないが、仮にそれが正しいものだとしても、自分と異なる意見を聞くのは楽ではない。
じゃあ、どうすれば良いかというと、ここにヒントがあるような気がする。
起業家Aはメモを取る。
起業家Bはここ3、4年口を酸っぱくしていっているがメモの取り方が少ない。
メモを取ること。
メモを取ることの大きな目的は、もちろんその内容を忘れないためだとは思うが、もうひとつの目的というか、効能があると思う。それは、その意見を、とりあえず自分の感情を可能な限り排除しながら「聞く」ことができるということだ。
メモを取るという行為は、音声として聞こえてくる言語を文字に置き換えるという作業なので、理解をするために「聞く」というよりは、まずは自分の判断を挟み込まずに、それを「聞く」ことができる。
どんなに良い意見でも、状況によっては素直に聞けなくても、後になって思い返すと「ああ、あれは良いことを言われてたんだな」と思うことがよくあるが、そうやって冷静に聞く準備ができるときに利用するためにメモを活用すると良いかもしれない。
ちょうど先々月、自分と異なる意見に遭遇する機会があって、その場ではいろいろと思うところがありながらも(笑)淡々とメモを取っていて、それを持ち帰って、翌日ひとり反省会をやっていた時に見ると、冷静に「聞く」ことができて、そこから色々な反省につながった。(その時の反省のひとつがこれ)
と、だらだら書いてしまったが、最後もさかはらさんのエントリーから引用すると、
本物の愛嬌であれば良い。本物の愛嬌は思いやりと素直さから出てくるものだからだ。
必要なことを一言で言えば「素直であれ」ということでしょうか。
根が素直でない自分は、自分自身を納得させるためにだらだらと書いてみたという自戒エントリーでした。
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強みに特化する
今日は『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす』で紹介されているテストをやってみた。
最近になって色んなところで紹介されているからか、この本も発売されてからしばらく経っているものの、最近再び人気になっている。自分が元々この本の存在を知ったのは、2002年の百式のこの記事。
・強み革命 (Strength Finder.com) | 100SHIKI.COM
http://www.100shiki.com/archives/2002/01/_strength_findercom.html
この記事を読んで、「そんなに良いのなら…」と思っていながら、なんと6年も経ってしまった。この手のものにしては、なんで自分がすぐに飛びつかなかったのか不思議だが、予定もない休日だったのでやってみました。
34ある強みのうち、自分に最も当てはまるのは、「着想」らしい。着想の説明はこんな感じ。
あなたは着想に魅力を感じます。では、着想とは何でしょうか? 着想とは、ほとんどの出来事を最もうまく説明できる考え方です。あなたは複雑に見える表面の下に、なぜ物事はそうなっているかを説明する、的確で簡潔な考え方を発見すると嬉しくなります。着想とは結びつきです。あなたのような考え方を持つ人は、いつも結びつきを探しています。見た目には共通点のない現象が、何となく繋がりがありそうだと、あなたは好奇心をかき立てられるのです。着想とは、皆がなかなか解決できずにいる日常的な問題に対して、新しい見方をすることです。あなたは誰でも知っている世の中の事柄を取り上げ、それをひっくり返すことに非常に喜びを感じます。それによって人々は、その事柄を、変わっているけれど意外な角度から眺めることができます。あなたはこのような着想すべてが大好きです。なぜなら、それらは深い意味があるからです。なぜなら、それらは目新しいからです。それらは明瞭であり、逆説的であり、奇抜だからです。これらすべての理由で、あなたは新しい着想が生まれるたびに、エネルギーが電流のように走ります。他の人たちはあなたのことを、創造的とか独創的とか、あるいは概念的とか、知的とさえ名付けるかもしれません。おそらく、どれもあてはまるかもしれません。どれもあてはまらないかもしれません。確実なのは、着想はあなたにとってスリルがあるということです。そしてほとんど毎日そうであれば、あなたは幸せなのです。
周りから見ると「そうか?」と思うかもしれないけど、自分は結構納得。「着想はあなたにとってスリルがある」なんて、まさに、そういう感じ。
それ以外の4つも、言われてみると「おー、なるほどねー」というものばかり。4つを簡単に紹介してみると、
2. 収集心
あなたは知りたがり屋です。あなたは物を収集します。あなたが収集するのは情報――言葉、事実、書籍、引用文――かもしれません。あるいは形のあるもの、例えば切手、野球カード、ぬいぐるみ、包装紙などかもしれません。集めるものが何であれ、あなたはそれに興味を引かれるから集めるのです。そしてあなたのような考え方の人は、いろいろなものに好奇心を覚えるのです。(以下略)
3. 学習欲
あなたは学ぶことが大好きです。あなたが最も関心を持つテーマは、あなたの他の資質や経験によって決まりますが、それが何であれ、あなたはいつも学ぶ「プロセス」に心を惹かれます。内容や結果よりもプロセスこそが、あなたにとっては刺激的なのです。あなたは何も知らない状態から能力を備えた状態に、着実で計画的なプロセスを経て移行することで活気づけられます。(中略)それは、短期プロジェクトへの取組みを依頼されて、短期間で沢山の新しいことを学ぶことが求められ、そしてすぐにまた次の新しいプロジェクトへに取組んでいく必要のあるような、活気に溢れた職場環境の中で力を発揮します。(以下略)
4. 親密性
親密性という資質は、あなたの人間関係に対する姿勢を説明します。 簡単に言えば、親密性という資質によって、あなたは既に知っている人々とより深い関係を結ぶ方向に引き寄せられます。あなたは必ずしも未知の人たちと出会うことを避けているわけではありません――事実、知らない人と友人になるスリルを楽しむような他の資質を、あなたは持っているかもしれないのです――しかし、あなたは親しい友人のそばにいてこそ、大きな喜びと力を得るのです。あなたは親密であることに心地よさを感じます。(以下略)
5. コミュニケーション
あなたは説明すること、描写すること、進行役を務めること、人前で話すこと、書くことが好きです。これにはあなたのコミュニケーションという資質がよく現れています。アイデアはアイデアに過ぎません。事実は、その時々に起こったことに過ぎません。あなたは、それに命を吹き込み、活力を与え、刺激的で生き生きとしたものにしなければならないと感じます。そこであなたは、「単なる事実」を「物語」に転換させて、それを上手に語ります。単なる「アイデア」を取り上げ、イメージと具体例と比喩を使って生き生きとさせます。(以下略)
最後の「コミュニケーション」なんかは、もう少しうまくなりたいなぁと思っているところではあるんだけど、それ以外は思い当たる節が必ずあるものばかり。
マイミクのKくんが海外赴任になってしまうというので、今週、その壮行会ということでCくんと一緒に新橋で飲んだ。例によって、その飲み会は大いに盛り上がったんだけど、その時にも「苦手なものは平均点レベルまで押さえておいて、あとは強みに注力すれば良いのでは」というような話になった。
そういう話をしたKくんやCくん、そして自分の周りにいる優秀な面々を見ていると、どうしても自分の弱みを鍛え直さないとという気になってしまうんだけど、そういうことが苦手で仕方ない自分は、そこら辺は平均点レベルまではなんとか持っていきつつ、強みに注力して頑張ろうかなぁと思ったところ。
いざ自分がやってみると、他の人の強みも知りたくなりますねー。
さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす
田口 俊樹
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週次で振り返る大切さ
昔からそうだったのかもしれませんが、最近特に「これが終われば落ち着くだろう」みたいな感覚がなくなってきました。
一山越えれば、また一山あるという感じがずーっと続いている感じですね。もちろん、その山が険しい時もあれば、なだらかな時もあるので、いつもきゅうきゅうしているというわけでもないのですが。(ただ、最近はこの時期にしては険しめな感じ)
そういう感じで、体調の悪さも相まって5月は我ながら自分ではないように、かなり低空飛行で毎日を送っていましたが、6月はなんとかボチボチきています。時間が経つのは速いけど、その速さに流されることはなくて、きちんと自分でコントロールできている感じは確実にあります。
そうなった理由は、体調が回復してきたというのも大きいですし、他にもいろいろとあるかとは思いますが、ひとつ挙げるとすれば「手帳」ですね。
「なーんだ」という感じかもしれないですが、6月になってから週次で振り返りをじっくりやることを始めたんですが、これが思っていた以上に効果を上げていて驚いています。
週次の振り返りといっても大げさなものではなく、毎週日曜日の午前中に近くのカフェ(と書いてみたものの、そんなオシャレなとこじゃない)に行って、1時間半くらいかけて前の週の振り返りと、今週の計画を練ります。
今までも週末の計画を立てることはやっていたのですが、効果をいまいち感じられなかったのは、前の週の振り返りをやっていなかったからかもなぁと思います。
振り返りとしてやっているのは、毎日書いている日記というか日誌みたいなものペラペラと一週間分読み返して、一緒に毎日のTo Doの消化具合も見ます。その上で、今は「仕事」「読書」「その他」「出費」という4つの観点で、振り返りをきちんと文章として手帳に書き留めます。
一週間分の手帳を読み返すだけでもそれなりに振り返りはできるのですが、やはり頭と手を使って、言葉として書き出すという行為が、振り返りの効果をさらに高めているのではないかと感じています。
その後で、次の一週間の計画を立てるのですが、その場合は既に決まっているスケジュール(やること+日時が決まっている)とTo Do(やることは決まってるけど、日時は不明)を洗い出します。
という感じで、なんちゃらハックと呼べるような特別なことは一切していないんですが、これだけで自分は相当スッキリな気分で新しい週に望めるようになりました。
思えば、みんな計画を立てるということは昔からやっていると思うんですが、振り返るということは比較的少ないんじゃないかと思います。「計画を立てた回数>振り返りをした回数」という状態であることが普通だと思うんですが、この不等号をいかにイコールに近づけていけるかが、忙しい中でも自分自身をコントロールできるかどうかの分かれ目かもなと思うようになりました。
ついでに言えば、計画を立ててから振り返るまでの時間はある程度短い方が良いですね。今までは日次でやっていて、それよりも大きな単位ではせいぜい月次だったのが、週次できっちりやることで、やりたいことのスケジュールのぶれが少なくなってきている気がします(もちろん、まだまだ遅れまくっているものも多々ありますが…)。
というわけで、今月末あたりには年初に立てた目標を一度振り返って、残り半年の軌道修正をしようかなぁと思案中。
もちろん、この「週次で振り返りをきっちりやる」というのは、以前に方法論通りに実践していた Getting Things Done から学んだことのひとつです。今は、GTDの通りに自己管理をしているわけではないですが、考え方の基本的なところなどは大いに参考にしています。
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『日本のソフトウェア産業がいつまでもダメな理由』
『日本のソフトウェア産業がいつまでもダメな理由』を読みました。
いろいろな議論がなされている日本のソフトウェア産業ですが、それがダメな理由を「会社」「エンジニア」「業界」「ユーザー」の4つの視点から考察し、エンジニアやユーザーへの提言をまとめたのがこの本です。著者と親しく、かつこの業界で長らく活躍されている方を集め、座談会を行い、そこから得られた意見を紹介しながら、考察をしていくという流れになっています。
実際に現場にいる人からの提言ということで、何らかの形でこの業界に関わったことがある人にとっては、納得のいくような議論がなされていました。言い換えれば、目新しい内容はあまりなかったという印象です。ただし、そのような内容でも、現場に長年携わってきた人たちの意見を通して確認することで、この業界が抱える問題の根深さに気づいたという感じでした。
考察している視点は「会社」「エンジニア」「業界」「ユーザー」という4つですが、提言はエンジニアとユーザーへ向けられているものだけだったので、それだけではなく、業界として、あるいは企業としてどうやって今後成長していくのかという観点からの提言も読みたかったですね。そういう観点を知るためには、日本に限らないソフトウェア企業についての考察として『ソフトウエア企業の競争戦略』が良いのでしょうか。(他にオススメがありましたら教えてください)
本書の内容とは少しずれるかもしれませんが、途中「エンジニアがつまらない会社にとどまる理由はない」というところで、以下のようなコメントがありました。
彼ら(独立したり、フリーでやっている人のこと)は腕に覚えがある人たちだから会社を出ても食べていけるのだろう、という見方もあるかもしれない。だがそれは逆で、「1人でも食えるように」と思ってやってきたから、現在の彼らがあるのだ。生まれつき覚えがあったわけではない。
この意識は、エンジニアに限らず、非常に重要だなと思いました。
親友の中村くんがblogで「貸し借り」という興味深いエントリーを書いていたんだけど、雇われの身である時は、給与明細を見て「この金はどこから来てるのか」というのを考え、日々の仕事では中村くんの言うところの貸し借り関係を常に意識しながら仕事をすることが大事なんじゃないかと思う。
・貸し借り - Wordyweb
http://wordyweb.jp/2008/06/post-4.html
これは、最終的に独立することを目標としていなくても、絶対に必要な視点だよなということを、ここ2, 3年ずっと考え続けてます。
日本のソフトウェア産業がいつまでもダメな理由
久手堅 憲之
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それは言葉の問題か?
- 2008-04-03 (木)
- 考え事
日経ビジネスオンラインに「ナタリアの脱・言い訳、即・アクション」という連載があります。
今まで読んだことはなかったんですが、これは『夕張への手紙』の著者でもあるナタリアさんのコラム。『夕張への手紙』のAmazonのレビューにもあるように、はっきりと物を言うところが売りの方のようです。
そのナタリアさんの最新の記事が語学に関するものだったので読んでみました。
・語学を完璧にするのは文法より人間力!:NBonline(日経ビジネス オンライン)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/person/20080402/151977/
いかにもありそうなタイトルだったのでそこまで期待していなかったのですが、改めてなるほとど思う内容でした。特に3ページ目に載っていた、日本の会社に勤めていた時の話がなるほどと思いました。
日本語の勉強を始めてから、日本語を完璧にすることを目指していた。ところが、そのことに集中し過ぎて、本来やるべき仕事がおろそかになることがあった。
静岡県浜松市の木材会社で働いていた時は、できるだけ様々なところで日本語を練習したいと思っていた。ところが、ある時、社長からこんなことを厳しく言われた。
「あの米国人のマネジャーを見習え。日本語はほとんどできないけど、仕事は誰よりもできる。あなたも仕事をしなさい。言葉は関係ないから」
北海道にある農業関連会社で働いた時も、社長から同じように大事なことを聞いた。
「あなたは日本人になれない。だから、なろうとするのは、時間の無駄。日本語を完璧にすることを目指すより、外国から来たという自分の特徴を仕事で生かしなさい」
それを聞いて、私は完璧な日本語をしゃべることを目指すのをやめた。そうしてよかったと思っている。仕事に集中できるようになったのだ。
周りの日本人を見ていると、英語で何を言いたいかよりも、文法が正しいかどうかと気にする人が多すぎる。そういう人を見ると、完璧な日本語を話さなければだめだ、と思い込んでいた頃の私みたいだと思う。
「文法じゃない、内容だ」というのは、ナタリアさんに限らず、いろいろな場面で耳にする意見ですが、上で引用した部分でボールドにした、北海道にある農業関連会社の社長の言葉が良いですね。
第二言語として英語をやっている自分たちが、英語を母語としている人たちよりも言葉の面で不利になるのは、ある意味仕方がないことです。そういう状況におかれると、ナタリアさんのように「じゃあ、英語を完璧にしてやろう」とついつい意気込んでしまいがちになるもの。もちろんそれが常に良くないことだとは限りませんが(それだけを見れば良いことだと思いますが)、ナタリアさんが指摘されたように、言葉に執着するあまり、肝心の仕事の方が疎かになってしまうのは本末転倒。
とはいえ、なかなか通じない言語でみじめな思いをしながら仕事をするのも辛いところですが、引用した部分にあるように、言語はできないなりに生かせる特徴があるんじゃないかと考える姿勢はとてもポジティブですね。
もちろん、言葉を一生懸命鍛えないといけない場面はあるでしょうが、英語など、日本語ではない言葉を使う状況で物事がうまくいかない時、安易に「じゃあ、もっと英語(などの第二言語)を勉強しないと!」と安易に考えるのではなく、うまくいっていない根本的な原因を探る冷静さが必要ですね。
もっと言えば、仕事やその他の状況で何かうまくいかない場合、わかりやすいスキルの部分についつい目がいってしまい、そこを鍛えれば解決するだろうと早計に考えがちですが、冷静に状況を見極めて、根本的な原因を探らないとダメですね。
と書いているうちに思い出したのがワインバーグの『ライト、ついてますか―問題発見の人間学』
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読みかけになったままだったから、今度ちゃんと読もう。
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『レバレッジ人脈術』
『レバレッジ人脈術』を読みました。
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今年もあとわずかになりましたね。皆さんはどんな一年だったでしょうか?
自分は今年で30歳になりましたが、それが関係しているのかどうかはわかりませんが、今まで以上に周りの人あっての自分ということを大いに感じた一年だったような気がします。
今年は素晴らしい出逢いもありましたし、再会もあった。そして、自分の軽率な判断でなかなか困ったことになっちゃった場面もありました。(お陰様で、今は無事解決していますが)そういう一年を振り返ってみると、鉱脈とか油脈なんかと違って、人脈というのは(当たり前ですが)相手も人であるということの難しさがあるんだなぁと感じています。
今の時代、おそらく人脈を(なんとなく)広げるということは、そうそう難しいことではないと思うので、実はそういうことを推奨するような話よりも、例えば百式の田口さんが書いているような、こういう教えの方がずっとずっと心に留めておくべきことなんではないのかと思っているところです。
・恩師の教え:「Name Dropperにはなるな」 | IDEA*IDEA
http://www.ideaxidea.com/archives/2006/10/name_dropper.html
あとは、自分のエントリーで恐縮ですが、以前に「人脈を作るために本当に大切なこと」なんていう大層なタイトルのエントリーを書いているわけですが、その中身よりもコメント部分での議論がとても有意義なので、ご紹介します。
・Stylish Idea » Blog Archive » 人脈を作るために本当に大切なこと
http://www.stylishidea.com/archives/261
そんなことを思いつつ、2008年は自分の興味に関係なく流行っている本(フィクション・ノンフィクション問わず)を一定量読んでみようと思っているのですが、フライングでの第一弾として『レバレッジ人脈術』を読んでみました。
書かれている内容は、当初何となく抱いていたイメージよりも良いもので、人の縁を大事にしながら仕事や人生を楽しくやっていきたいという人には良い一冊だと思います。「貢献」の精神が大切だとか、有名人とつながることはあまり意味がないだとか、冷静な視点で書かれているのは良いと思います。
たしかに自分自身が相手にとって魅力的な存在でなければ、一時的なつながりにはなったとしても「人脈」にはならないでしょう。そういう意味で、自分の実力を高めることが大切です。ただそれ以上に大切なことは、自分の実力に対して人が集まってきたとしても、その集まってきた人が必ずしも自分の実力じゃないということで、これは思いっきり肝に銘じていてちょうど良いのではないかと思っています。
周りに素晴らしい知り合いがいることはとてもありがたいことですし、大いに刺激も受けます。しかし、そういう人たちに囲まれて気が大きくなってしまってはいけないし、別のところで実力以上に振る舞うようなきっかけにしてはいけないんだと思います(つまり「Name Dropperにはなるな」ということですね)。
もちろん、意見が違う人もいるかとは思いますが、2007年を振り返ってみると、そんなことを思ったりするのでした。
◆関連エントリ
・人脈を作るために本当に大切なこと
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『ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか』
『ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか』を読みました。
先日、とてつもなく美味しい鮨をご馳走になりながら(ごちそうさまでした)、仕事の話をする機会があった。その際に、話題に出たのが梅田望夫さんの『ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか』でした。なんとなく手に取っていなかったので、その話で興味を持ち、読んでみました。
読み終わってみて、いろいろな感想があるものの、一番の感想は梅田さんが書くべきものは『ウェブ進化論』よりもこっちだったんだなぁということ。
自分でも検索してみてびっくりしたんですが、このStylish Ideaというブログの初エントリーが、この本でも出てくる梅田さんのvantage pointの話。
・Stylish Idea » Blog Archive » vantage pointを目指せ!
http://www.stylishidea.com/archives/5
そんな5年前の未熟な自分を引き合いに出すまでもなく、梅田さんは、いまや若い人を中心に大きな影響を与える存在になっている。その梅田さんの存在が揺るぎないものになったのは『ウェブ進化論』だったことは確かだと思うけど、持ち前のオプティミズムを全開にして、特に若い人向けに書いたこの本こそが、彼が書くべき本だったんだろうなぁと、僭越ながら思ってしまいました。
というのも、この本で書かれている「ロールモデル思考法」を使って、自分のロールモデルの引き出しを開けて覗いてみたところ、自分自身はmotivation boosterというか、自分自身が触媒となって、自分の周りのいる人に良い刺激を与えられることに喜びを感じるところがあります。今まで自分がやってきたことの動機の中に、直接的にせよ間接的にせよ、そういうものが含まれているなと感じるんですね。
そういうことを考えている自分だからこそ、『ウェブ時代をゆく』を読んだ多くの若者が奮起して、「けものみち」に踏み出していく、そんなきっかけを与えたこの本は梅田さんの素晴らしい仕事なんじゃないかと思ってしまいます。
ただ、梅田さん自身、ロールモデル思考法の最後の部分で、
「長期「なりたい自分」と短気「なれる自分」」を意識して、現実的であることだ。「好きを貫く」ことは長期戦である。「なりたい自分」が仮にイメージできたとしても、すぐ明日にそれは実現しない。短期的には「なれる自分」を積み重ねながら「時間の使い方の優先順位」を常に意識し、ロールモデルの引き出しも増やしつつ、こつこつと長期にわたってしたたかに生きること。
と書いてあるように、ここに書いてあることはバラ色の未来というわけではないから、読んだ後、きちんと咀嚼して自分の日常にどう組み入れていくかを冷静に考えていかなくちゃいけないですね。
それでも、例えば10年前と比べても、今は確実にチャンスに溢れている時代だから、そういう時代を楽しんで生きていけたらなぁと思います。
◆関連エントリ
・vantage pointを目指せ!
ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書 687)
梅田 望夫
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取りあえず手を付ける
- 2007-11-13 (火)
- 考え事
困った時の「株式投資・今朝のレッスン」頼みですが、11/12版はこんな感じ。
あとでやる、明日やる、来週やるは、今やる、今日やる、今週やるに変えないと結局いつまでたっても、何もやらない。
以前に紹介した『仕事の80%は月曜日に終わらせる!』のザイガニーク効果ではないですが、今すぐやるためには、ちょっとでも良いから手を付けるという習慣を身につけると良いかもしれませんね。
仕事や勉強によっては、一点集中で一気にガッ!とこなしてしまえば良いものから、毎日少しでも良いからコンスタントにコツコツ積み上げていくようなものもあります。後者のような仕事や勉強の場合は、どんな状態でも(飲んできても、体調が悪くても)ゼロにはしないことが大切かもしれないですね。
英語の勉強なら単語帳の一語だけでも目を通す。文法の問題を一問でも良いから解いてみる。読書であれば、まえがきだけでも良いから目を通すなど。
ゼロにしてしまうと、翌日以降もゼロになってしまう可能性が高いので、少しでも良いから手を付けるというのは大切かもしれませんね。
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上手になるまで続ける
- 2007-11-12 (月)
- 考え事
溜まっていたメールマガジンをまとめ読み。11/7の「株式投資・今朝のレッスン」はこんな感じでした。
誰だって経験を積みながら、慣れていく。繰り返し反復することが、上達の王道。料理もテニスも株式投資も楽器演奏も、最初から上手な人は少ない。
この言葉を裏返すと「上手になるまで続ける」ということなんでしょうね。
アメリカで宝くじに当たったある女性に「当たる秘訣は?」と尋ねたところ、「当たるまで買い続けることだ」と答えたという話を聞いたことがあります。(全然正確ではないと思うんですが…)
誰でも新しいことには興味があると思うので、始めることは簡単。でも、それを上手になるまで続けることは難しいということですね。
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