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心を整える『禅的シンプル仕事術』

禅的シンプル仕事術』を読みました。

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著者の枡野氏は、禅僧であり、日本庭園デザイナーとしても活躍されている方。

・日本庭園デザイナー 枡野俊明(ますの・しゅんみょう)さん
http://doraku.asahi.com/hito/runner/070816_02.html

本書は、冒頭で

仕事という場に「禅」の作法をとりいれる、その実践方法を記したものです。

とあるように、「禅」の考え方を、仕事をやっている人が普段の生活に取り込んでいくのか、その考え方をまとめたもの。周りで絶賛している人が多かったので、手に取ってみた。

大きな章立てとしては

1. からだを整える(detox)
2. 禅的習慣術(habit)
3. 禅的時間術(time control)
4. シンプル仕事術(beautiful works)
5. 人間関係について(harmonious relations)

という5つから構成されている。例えば、1の「からだを整える」では、次のようなテーマについて、それぞれ見開きで解説されている。

歩く
ていねいに呼吸する
姿勢を正す
食べる
お風呂に入る
眠る
休む
捨てる
ためない
探さない
肝を据えて生きる

どれも珍しい項目ではないが、忙しい毎日の中で、すべての基本とも言うべき「からだ」について、これだけの項目をどれだけ意識しているかというと、自信を持って答えられないものも多いことに気づく。

すべての項目を合わせると57項目となるが、どの項目もわかりやすく、しかも簡潔に書かれている。

読んでわかったつもりにならず、自分と向き合い、読みながら心を整える役割として、ときどき読み返したい一冊。

関連エントリ
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『木に学べ―法隆寺・薬師寺の美』

禅的シンプル仕事術
枡野 俊明

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『[新装版]30歳からの成長戦略』

[新装版]30歳からの成長戦略』を読みました。

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以前からこのblogを読んでくださっている人はお気づきかもしれませんが、この本、実は何度も取り上げています。

初めて読んだ時。そして、そこから色々なフィードバックをもらって考えた時。その後、文庫化された時。これ以外にも、エントリー中でちょこちょこ触れているものもあると思います。

最初にこの本を読んでいたのは、27歳の時。それから6年も経ち、本当に「30歳」を超えた今、新装版になったのをきっかけに読んでみました。

改めて目次を載せてみるとこういう感じ。

第1章 成長戦略を構築しよう―「生存の不安」を感じる若者へ
第2章 ビジネス・スキルより差別化の戦略を―「知の大衆化」時代における成長戦略
第3章 アウトプット志向学習法のすすめ―闇雲な勉強で疲労しないために
第4章 成長するための思考法―部分ではなく全体、批判よりも対案を
第5章 集中力を最大にするタイム・マネジメント―積極的な弛緩のすすめ
第6章 付加価値を高めれば、資源はついてくる―「時間」「金」「人脈」を追いかけない
第7章 MBAコンプレックスを克服する―これだけでOK!「三十分MBA講義」
第8章 論理と感情を併せのむ―論理的思考からレゾナンス思考へ
第9章 経営者人材をめざす―自分の心のマネジメント
第10章 成長戦略を変えよう―若者におくる成功の五原則

実際に読んでいただくとわかるかと思いますが、「現状把握」→「今すぐ身につけるべきこと」→「その後身につけるべきこと」という流れになっており、とても頭に入りやすい構成になっています。

今回読んで感じたのは、27歳の当時と33歳の現在では、読んでみてうなずくポイントが変わったなということ。

当時は、前半の方の考え方やアウトプット志向学習法やタイムマネジメントなどに強い印象を受けました。今回ももちろんアウトプット志向学習法やタイムマネジメントは良い復習になりましたが、どちらかというと、後半の論理と感情の併せのみや、自分の心のマネジメントというところで、たくさんの気づきがありました。

それだけ自分の意識も変わったということでしょうか。

読みやすく書かれており、ボリュームも適切なのですが、なにぶん内容が濃いため、後半に行くほど息切れ状態になってしまうかもしれません。

それでも、ぜひじっくりと読んでいただきたいのが第10章の「成長戦略を変えよう」の中にある「成長戦略四つの類型」という部分。今までの総まとめも兼ね、かつ自分の現状を診断することができる内容です。

しばらく前まで自分がもがいていたのは、山本さんに「こういうやり方は絶対に駄目である」と言われてしまった「模範優等生型」に近かったからかなと気づきました。

この部分に限らず、本書は折を見て読み返すことで、自分が何をできているか、何ができていないかを見直す良いきっかけになる本です(かといって、「ここに載っているものをその通りにやれば、あなたも成功者!」という類のものではありません)。

まだまだ迷い多き日々を手探り状態で歩んでいる身ではありますが、次に読み返した際、「あ、この本はもう卒業だな」と生意気なことが言える日が来るよう、日々研鑽しようと思います。

関連エントリ
『30歳からの成長戦略 「ほんとうの仕事術」を学ぼう』
続・『30歳からの成長戦略』
『30歳からの成長戦略』文庫化

[新装版]30歳からの成長戦略
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この1年は「健やかに行く」

またひとつ年を取りました。

この年になると、昔のようなうれしさはないものの、かといって「あー、年取っちゃったよ」というのもなく、むしろ一歩新しいステージに上ったようで気が引き締まる感じがします。

ちょっと前に名言botで知り、TwitterでRTもした言葉にこんなものがあります。

静かに行く者は健やかに行く。健やかに行く者は遠くまで行く。(仏経済学者: Marie Esprit Leon Walras)

これが今の自分の思いにぴったりなので、新しい1年はこれでいきます。

今後ともよろしくお願いします。

『松浦弥太郎の仕事術』

松浦弥太郎の仕事術』を読みました。

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COW BOOKSや「暮しの手帖」編集長の松浦弥太郎さんの仕事術をまとめた一冊。

かなりはまってしまい、一気に読みながらペタペタと付箋を貼っていったところ、こんな感じで付箋だらけに。

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この本の内容については、冒頭で「三級浪高くして魚龍と化す」という禅の言葉を紹介した上で、

滝をのぼり続けるそのような日々の中で、知ったこと、学んだこと、大切だと思ったこと、発見したこと、感動したことなどを、僕は長年、自分のノートに書き続けてきました。それをまとめたものが本書に書かせていただいたものです。

と紹介してます。

自分がこの本を気に入ったのは、常に自分自身の中に目が向けられていたから。

他人との関係や会社との関係の前提として、自分自身に目を向け、自分自身を整え、成長させていくことについて書かれています。この内容が最近自分が考えていることとも合っていて、とても気に入りました。

例えば、

誰にももたれかからず、一定の距離を保ち、自分の足できちんと立っていれば、自分の力が見えてきます。

というように、シンプルだけど、奥が深い言葉が並んでいる本です。

会社の中の一員だろうと、一人で仕事をしていようと、あるいは主婦(主夫)のように給料をもらうような仕事ではなくとも、基礎となるのは自分という個人です。その個人が、組織やチームや夫婦という関係の中で、自分の力を発揮していく。

そうだとしたら、まずは個人である自分自身がルールを持って生活し、自分自身を高めていくことが重要です。

そういう時に、何を考え、何を行うべきか、松浦さんが通ってきた歩みを振り返りつつ、まとめたのが本書です。

本書は、人によってはストイック過ぎるという印象を持つかもしれませんし、そもそも趣向が違う人には理解できないと思う世界かもしれません。

ただ、いわゆる「仕事術」のような個人の体験を元に書かれたものを読み、それが自分に合わないということに気づくのも大切だと思います。そういう気づきを積み重ねていき、自分が何を心地よいと思うのか、何が好きなのかということを掘り当てていくことこそ、この手の本を読む意義なのではないかと思っています。

この後、目次を載せておきますので、少しでも気になる項目があった人は、一度目を通してみると良いかもしれません。

第1章 働くこととは
仕事とは「自分」を役立てること/「ゼロ設定」で自分を成長させる /「自分の得意」を磨く勉強/敬意を表す身だしなみ/仕事と車と靴の法則/約束を守る/働くうえでの万能の書

第2章 仕事と暮らしを楽しむ生き方
すべてのベースは健康管理/ 休日を充実させてセンスを磨く /自主性はオフの日に訓練する/一人の時間を確保する/いい仕事をするために遊ぶ

第3章 人とかかわって働くこと
その人の後ろの「五十人」を意識する/「いつも新しい人」と付き合う/ 三つのアプローチを忘れない/観察力とテレパシー/あえて距離を縮めない

第4章 仕事のための 思考と発想
毎日、自分をアップデート/行動のエンジンは思索/頭の中に白い画用紙をおく/頭を可視化する情報カード/集中力と継続力

第5章 時間に追われず、情報に流されず
物理的な準備と精神的な準備/規則正しいスケジューリング/名刺も書類も頭にしまう/ミニマムな仕事道具/PCより頭と手を使う/ いらない情報は遮断する

第6章 自分のキャリアをデザインする
チャレンジと賭けを間違えない/生涯のお守りになるルール/流されたら理念に戻る/嫌な仕事の変換法/豊かさの貯金/直感を信じよう、勇気を出そう

松浦弥太郎の仕事術

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体ひとつというサバイバビリティ

最近会社のPCが更改になった。

元のPCが元気な状態なので、データなどは問題なく移行できたけど、何せIEやらOutlook Expressなど、Windowsに元から入っているソフトのお世話にはあまりなっていないので、新しいPCにせっせとソフトをインストールしないといけない。

とはいえ年度末でバタバタしている時期なので、ブラウザやメーラー、テキストエディタなど、なくてはならないものだけをインストールして作業を再開。

しかし、ことはそう簡単には済まない。

例えばFirefoxは、以前にも紹介したFEBEで最新の状態をバックアップしていたものの、アドオンなどを元に戻すのに意外と手間がかかる。

テキストを入力しだしてからATOKが入っていないことに気づいてインストールするものの、ユーザ辞書をバックアップしていなかったことを思い出して愕然とする。

などなど、挙げればキリがないほど、いろいろな不便に直面している。

そんなことをしている間に思ったのが、タイトルのこと。

色々なツールやソフトは、時に仕事の生産性を上げてくれたり、思考を進めるのに大いに役立つ。

テキストエディタのような汎用的なものはもちろん、アイデアプロセッサやマインドマップソフトなど、特定の機能に特化したツールもなかなか使いやすい。

ただ、いつでもそういうツールやソフトが使えるかというと、そうではない。

手元にその環境が再現できないことだってあるし、そのツールが開発中止、あるいはサービス提供中止になって使えなくなることだってあるかもしれない。

そんな時、ツールがないからできませんというのは、あまりにも心許ない。

最終的には、ペンと紙だけとか、もっと言えば自分の脳みそと口だけという究極のツールで、日々の仕事をこなせなくてはいけない。

当然、脳みそと口だけでは視覚的にわかりやすく表現することなんかはできないけれど、考えるというプロセスは、ツールに頼らずとも、自分の体ひとつでこなせるという心構えみたいなものを持つのは大切かもしれない。

情報源も同じで、日経テレコンのような有料ツールは確かに便利だけれど、そういう特別なものがないと情報収集ができません、というのも甚だ心許ない。

統計ソフトのように高度に専門化されたツールまで頭で置き換えろというのは無理かもしれないけど、日々の仕事の中で、いかに自分がそういうものに頼っているかを意識するのは悪くない。

もちろん、そういったツールの有用性は否定するものではないし、このblogを読んで頂くとわかるように、どちらかというと自分はそういうのが結構好きな方だ(「どちらかというと」どころじゃないですね…)。

ただ、世間を眺めると、そういうツールを使いこなすことが、仕事ができるようになり、プライベートを充実させるために必要だと主張する向きもある中で、一度、そういう視点を見直すのも良いんじゃないかと思った次第。

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