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2005-08
謎のホームページ
- 2005-08-15 (月)
- 覚書
松山真之助さんのWebookのメールマガジンで、謎のホームページを知りました…。
・謎のホームページ サラリーマンNEO
http://www.nhk.or.jp/neo/index.html
しんのすけさんが「NHKがこんなことやってる!」みたいな感じで書いていたので、興味を持ってサイトに行ったら、なんだこれはー!という感じです。本当にNHK?URLがmhkとかなってるんじゃないかと思って確かめちゃいましたよ。
番組紹介のページによると、
「働く人はその一生懸命さゆえに常に滑稽な存在となる可能性を秘めている。しかしそれはとても愛すべきこっけいさである。「サラリーマンNEO」は働く人をモチーフにしたドラマ仕立てのコント満載の番組であるとともに、仕事をこなすうえでのちょっとおかしなノウハウ集やビジネスマンの知恵が詰まった新しいタイプの笑いの番組である。」
なんだとか。わかったようで、全然わからん。
まだサイトを全部見尽くしてないんですが、ストリーミングのページから「会社の王国」見てみましたが、なんか不思議なテンションで笑えました。
こんなのNHKでやってるのかー。
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『すごい会議-短期間で会社が劇的に変わる!』
- 2005-08-14 (日)
- 本
『すごい会議-短期間で会社が劇的に変わる!』を読みました。
す、すごい本だ…。
『ガズーバ!』や『すごいやり方』の著者でもある大橋禅太郎氏の最新刊。
実は、この本が出て、書店で何度か見かけたのだが、敢えて買おうとはしていなかった。手にも取っていなかった。何万部も売れていることが喧伝されているのを見て、ちょっと警戒心を抱いていた。Amazonの書評も賛否両論多かったので引っかかっていた。ともかく、あまり興味を示していなかった。しかし、最近、いろいろと考えるところがあって、先日思い切って買ってみた。
寝る前にちょこっと目を通してから寝ようと思ったのだが、ついつい読み進めてしまい、一気に読み終え(そんなに分量は多くないし)、友達に「読め!」とメールを出していた。
読み終わった感想は冒頭で書いたように、確かに「すごい」というひと言に尽きる。しかし、それは条件付のような気もしている。今の自分の理解では、すごい会議の手法を適用できる会議の種類が、ある程度限られてしまいそうな気がしている。
Amazonの書評でネガティブな意見を書いている人の多くがそうなのだろうが、多くの一般企業の会議にこの内容を応用しようとすると現実的ではないかもしれない。実際、自分もこれらの方法を仕事で自分が主催する会議で応用できるか考えてみたが、ちょっと難しそうだ。
しかし、仕事とは別に何か新しいプロジェクトを立ち上げるだとか、この本で出てくるように、企業の規模は別として、新しい「次の一手」を模索するような場合、この手法は大いに役に立つと思う。
「すごい会議」の手法とは、大橋禅太郎氏が出会ったマネジメントコーチングの手法を元にしている。ひと言で言ってしまうと、「すごい会議」の手法とは、質問の仕方を工夫することによって、まったく新しい思考の観点を参加者にインストールし、そこから今までの思考法では得られなかった結果を引き出すことだと理解している。
この手法を、何か新しいことを始めるときに応用できないかと考えながら読むと、一読してそのすごさを実感できるかもしれない。手法はとてもシンプルなので、一読してわかったつもりになってしまうが、それを実践するのはまた別の次元の話しだ。
幸い、付録として「すごい会議のやり方」として方法論の部分だけが抽出してまとめられている。この冊子を元に、実際の会議で使ってみて試行錯誤を繰り返したり、自分個人に使ってみたり(こういう使い方でも大いに役に立ちそうなのだ)、実際の会議を想定してシミュレーションを繰り返してみるのが良いだろう。
『すごいやり方』にも書いてあるように(今までちらっと目を通しただけだったが、改めてきちんと読んでみよう)、すごい会議のやり方は空手などの型のようなものだ。まずは自分なりの観点なんかを持ち込まずに、型に忠実に実践してみる。何度も繰り返して自分のものになってきたところで、応用法を模索してみるのも良いだろう。
8/30に大橋禅太郎氏本人によるセミナー「すごい会議のすごい講義」も開催されるようなので、興味がある人は本人の話を聞きに行ってみるのもいいですね。自分も都合を付けて参加してみたいと思ってます。
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なぜiTunes Music Storeで曲を買うのか?
- 2005-08-13 (土)
- 考え事
iTunes Music Storeの日本版がオープンして、いろいろな意見が出ているが、Zopeジャンキー日記のmojixさんが面白い展開をしている。
曲のダウンロードを無料にしてはどうかという提案に始まり、以下のようなエントリーを書いている。
・Zopeジャンキー日記 :iTMS-J、4日で100万曲販売突破 - 買っている人は、「何に」お金を払っているんだろうか
http://mojix.org/2005/08/09/221342
(このエントリーに続いて、パーミションマーケティングのセス・ゴーディンのコンテンツを無料にすればリーチは100倍になるというアイディアを引用したり、mF247を主宰する丸山茂雄氏のネタが展開されている。面白い)
既に曲を買ってしまっている自分として、これについて考えてみた。
残念ながら気の利いた答えは頭が回らず(と言い訳してみる)出てこないのだが、自分にとっては、iTunes Music StoreはJukeboxなのだ。
新しい家に住み始めてから、アナログプレイヤーを購入したので、最近はアナログの音にはまっている。iPodに全曲流し込んでいたThe Beatlesをアナログで聴いた時、それこそ初めてBeatlesを聴いた時ほどのショックを受けた。今まで自分が聴いていた圧縮された音と、それで満足してしまっていた自分にショックを受けた。
だから最近の自分はなるべくならアナログで曲は聴きたいと思うし、mojixさんの言うように、やはりアルバム単位で音楽を聴きたい思いは強い。アルバムの選曲や、曲順に込められたストーリーを無視したくないという気がする。
しかし、iTunes Music Storeは、そういう自分に新しい音楽の付き合い方を提案してくれた気がする。
その昔、田舎の高校に通っていた自分たちの娯楽は限られていて、その中でもしょっちゅうやっていたのが部活連中でのボーリング。しかも、それはただのボーリングではなく、男子校ならではのあほなルールがあり、ビリの人が一位の人に次の土曜日の昼飯をおごるということになっていた。その時に限り、先輩後輩の区別はない。(いやはや、なんとも子供っぽいというか…)
なんとしてでも一位を取りたい、育ち盛りで貧乏な連中は、途中調子が悪くなると、貴重な100円玉を手にボーリング場の隅に置いてあるJukeboxに行き、当時流行っていた洋楽なんかを流してテンションをあげていた。
育ち盛りで貧乏な高校生に、アルバムを買うだけの財力はなく(学校でバイトを禁止されてたので)、ましてや当時自分が住んでいた田舎の町のレコード屋にはそうそう新しい、しかも洋楽のアルバムなんかがじゃんじゃん入ってくるわけではない。そんな自分たちにとって、一時でも自分たちを違う世界に引き込んでくれるJukeboxの存在は貴重なものだった。そして、その100円で昼飯代が浮くなら安い投資だとも思っていた。(そうならない時もしょっちゅうあったが)
そして、今、自分はその時に聴いていた曲をiTunes Music Storeで探しては、100円玉がクレジットカードになったという違いはあるにせよ、Jukeboxで曲をかけるような気分で曲を買う。だから、自分が一度も聴いたことのないような曲や、新曲ではなく、なぜかあの時の思い出が詰まったような曲を買ってしまう。
だから、mojixさんの「何に」お金を払っているのかという質問の答えは、中途半端で、しかも曖昧で情けないのだけど、自分は、感傷的な思い出と、それに浸ることで復活する幾ばくかのエネルギーに、お金を払っているのかもしれないなぁ。
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地図ネタ
- 2005-08-12 (金)
- 情報技術
しばらく使っていながらなかなか紹介できていなかったが、Googleローカル、これはかなりイイ。
はじめて検索画面に行くと、2つの検索ボックスに「???」となるが、左側にはキーワードを、右側には地名を入れる。検索をすると、地図ににょきっと赤い風船のようなものが立ち並ぶ。そこが、検索キーワードがある場所なのだ。(例えばラーメンやさん)
これはかなり便利だ。特に、自分は引っ越してまだ2ヶ月ほど。家の近くの地名を入れて「本屋」やら「カフェ」やら「病院」などを検索しては、おー、こんなところにあったのか!と喜んでいる。
家の周りに新しいスポットを見つけるために使うのはもちろん、新しく行く客先や、出張先の地名を入れて知りたいスポットを入れれば、万全の予習ができるだろう。
地図がらみでいくと、Google Maps APIを利用したmaplogというサービスがある。
これは、地図からブログ記事を検索できるサービス。Google Mapsを使うように地図を動かし、目的の場所を表示させたら「現在の範囲で検索」ボタンを押す。そうすると、指定した地図上にある地名を含むblogのエントリー一覧が表示される。
このサービス、現時点では目的の地名にたどり着くまでに地図をぐりぐりと動かすしか方法がないのが残念。これで、自分の探したい地名を表示させるのは意外と難しい。都道府県名など、比較的広い範囲を示す地名なら良いけど、近所の地名にたどり着くとなると、結構な熟練技を要求される。(自分が下手なだけか?)
Google Mapsのように地名をテキストで検索できればとも思うけど、そうするとmaplogらしさがなくなってしまうのか?難しい問題といえば難しいが、着眼点は面白いので、これからどういうサービスに発展していくのか期待。
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いかに生きるべきか
- 2005-08-11 (木)
- 考え事
死は人生の終末ではない。生涯の完成である。
Martin Luther
今日は祖父のお葬式でした。
やはり泣きました。自分も泣いたし、参列した親族は皆泣いていました。別れは悲しいことだけど、ああして多くの人に慕われて送られる祖父はとても幸せだったのだと心から思っています。
斎場で骨となって我々の前に現れた祖父はあまりにも小さいものでした。お葬式に出たのは今回が初めてではないのですが、遺骨を前にあんなに驚いたのは今回が初めてです。
太古の昔から、人は永遠の若さや不老不死を求めてきました。しかし、それはかなわぬ夢です。科学が発達すれば理論的に実現する可能性はゼロではないのかもしれませんが、多くの人にとっては「死」は現実的なものとして、これからも我々の前に立ちはだかるのでしょう。
そして、我々はああして最期は骨になってしまいます。生前、善きことを成しても悪しきことを成しても、納得のいく人生を生きようと生きまいと、驚くほど小さな骨となってしまいます。
そうなら善きことを成して生きよう。自分が定めた志をまっとうすべく生きよう。祖父の霊前でそう誓いました。
以前のエントリーで、祖父との最後の会話で、祖父は自分の仕事の話をしてくれたということを書きました。今日、お棺には祖父がその仕事の功績を称えられて贈られた表彰状が一緒に入っていました。まさか、あの表彰状をこのような形でもう一度見るとは思っていませんでしたが、何度読み返しても、それは自分のことのように誇らしいものでした。
冒頭のルターの言葉にあるように、祖父は人生を終えたのではなく、祖父自身が成すべき生涯を完成させたのだと、その表彰状を見ながら確信しました。
生涯を完成させるという偉業を為し得たじいちゃん、本当にお疲れ様でした。そして、自分も偉業を成し遂げるべく、これからも頑張っていきます。今まで以上に。だからぜひ天国から見守っていてください。本当に本当にお疲れ様。
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『ネットコミュニケーション&ライティングの技術』
- 2005-08-10 (水)
- 本
『ネットコミュニケーション&ライティングの技術』を読みました。
以前にも紹介したことがあるネット活用倶楽部の藤田氏の本。藤田氏の著作としては『購買心理をそそるネット販売心理学』に次ぐ本。
自分でメールマガジンを出していながら、基本的にこの手の情報にはほとんどと言って良いほど手を出していませんでしたが、近々、自分個人ではなくメールマガジンを出す機会があるので、そのために一度こういう世界を覗いてみようと、この手の本を何冊か買ってみました。
とはいえ、あまりにも胡散臭いものには手を出さず、Amazonの書評などから評判が良く、信頼できそうなものを買いました。『ネットコミュニケーション&ライティングの技術』もそのうちの一冊。
内容はとても正当派です。Webやメールマガジンでの文章作成術について、読者の行動特性を踏まえた上で、どのような書き方をすれば効果的なのかを教えてくれます。
効果的と言っても、読者を煽るような誇大文句を薦めるわけではなく、Webやメールマガジンを、読者がどのように見つけ、どのように読んでいくか。そして、どのような読み方をすれば次の行動(商品やサービスの購買など)につながるのかがわかりやすく書かれています。
今回、自分が新しく取り組むものは、商品やサービスを売ったりするものではないので、一部、自分にとっては不要な情報もありましたが、Webやメールマガジンを販促の手段として使っている人には有益な情報かと思います。
最後の方にはblogやSNSの活用法も少しだけ触れられていましたが、Webやメールマガジンに比べて分量も少なく、考察も十分なものではなかったので、このあたりは参考程度に目を通しておくだけで十分でしょう。
「ライティングの技術」と謳っているだけあって、この本自体がとても読みやすく、理解しやすい文章になっていました。読了するのにそんなに時間はかからない本なので、商品やサービスを提供しているかどうかにかかわらず、Webやメールマガジンで文章を書いている人は、一度目を通してみると参考になるかもしれません。
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『ぼくはこんな本を読んできた』
- 2005-08-09 (火)
- 本
『ぼくはこんな本を読んできた』を読みました。
このblogでも何度も書いているし、それこそ自分と話したことがある人なら時々口にしているかもしれない本。立花隆の『ぼくはこんな本を読んできた』を再読。
最近になって立花隆批判本も増えてきているし、トンデモ扱いする論調もよく目にする。たしかにあまりに手を広げすぎたために、弱いところを突っ込まれてしまっているのかもしれない。それらの本を詳しく読んでいないし、立花隆氏の著作もすべてを読んでいるわけではないので、そこら辺は怒るわけでもなし、かといって落胆するわけでもないというところ。
しかし、この本に見られるように、彼の知的好奇心のすごさというのは、恐らく誰もが認めるところで、自分も彼のそういう部分にもっとも刺激を受けています。
そして、まさにこれを事ある毎に言っているのですが、この本に橘隆志という本名で載せている文藝春秋を辞める際に寄稿した「退社の弁」に、自分は大きな刺激を受けました。そして、今読み返しても、自分が知的に怠惰にならないための、良き牽引役となっています。
彼が文藝春秋を辞める際に書いたこの文章は「あたり前のことではあるが、人間、可能なかぎりやりたいことをやるべきだと思う。」から始まります。彼は本を読むために辞めるのですが、なぜそう思うに至ったかを4ページほどの文章で吐露しています。
自分が印象に残っている部分を引用してみます。
「ぼくにとって読みたい本を読むのに時間がかかりすぎることよりも、もっと絶望的に思えたのは、ぼくが読みたい本を、真に読む必要があると思う本を避けているために、自分がまぎれもなく刻一刻精神的退廃の過程をたどっているにちがいないという自覚だった。」
「そんな疑惑がぼくを襲い、ますます物理的に見ることばかり熱中してるぼくが、やがて物理的に見ることに馴らされきってしまったぼくになるだろうと思ったとき、ぼくはより多く見るために、より少なく見ようと決心した。」
自分がこの文章に出会ったのはちょうど10年前。この10年で自分はどれだけ変わっただろうか。そして、次の10年で自分はどこにいくだろうか。後悔しないよう、本を読み、仕事をし、人に会い、前へ進んでいこう。
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祖父の想い出
- 2005-08-08 (月)
- 覚書
朝、比較的早い時間に電話が鳴る。
祖父が亡くなった。
祖父は戦争を経験した人だった。
戦争中、戦車に乗っていたそうだ。そのせいで片肺を失うことになった。生前、「自分は半分の肺しかないから、人の半分しか生きられないんだ」と冗談めかしてよく言っていた。そして、90歳に届こうとする年まで生きた。運の強い人だった。
小学生の頃、戦争の話を直接聞いたことがあった。残念なことに、自分は宿題の延長みたいな態度でしか聞いてなかった。それでも、祖父が語る、正直な体験には強い印象を受けた。なぜもっと真剣に聞かなかったのか。今でも聞いてみたいと思う。
祖父はユーモアがある人だった。
入院していた頃、体が弱っていてうまく箸が使えなかったのか、フォークばかり使っていたそうだ。その名残なのか、祖父は自分が物心ついた時からどんなご飯でもいつもフォークしか使わなかった。なぜフォークしか使わないのかと尋ねると、「自分は西洋かぶれだから」と周りを笑わせた。
いつも小気味の良い、ウィットの利いたことを言っては周りを和ませた。時に頑固ではあったけど、多くの人が集まると、いつもみんなの顔に笑顔を作った。
祖父は頭の回転が早い人だった。
祖父とオセロや将棋、五目並べをよくやったことがあった。一度も勝てなかった。きっと今でも勝てないだろう。そして、負けても悔しいとさえも思えないほど、鮮やかな手を打つ人だった。
誰かと話していても、まるで将棋をやるように、ちょっと先を読んでいるような話の聞き方をし、的を得たコメントをする人だった。決してたくさんしゃべる人ではないけど、一言で周りを感心させることができる人だった。
祖父は器用な人だった。
祖父ができないことはないんじゃないかと思うほど、器用で多彩な人だった。絵を描いて周りを驚かせ、ちょっとした芸を披露しては周りを沸かせた。祖父が育てる植物はどれも立派に育ち、見事な花を咲かせる。庭はいつも華やかだった。
祖父の家に行くたびに、いつも何か新しい「仕掛け」ができていた。その「仕掛け」は、家をより住みよいものにしただけでなく、小さな感動を与えてくれる魔法のようだった。
祖父はアイディアに満ちていた。
祖父が作る新しい「仕掛け」は、すべて祖父のちょっとした不満や「こうだったら良いのに」から生まれていた。自分の勉強に集中するために、はしごで上れる「中二階」のプレハブの部屋を自分で作ってしまった。
自分のお墓を買い、墓石の横にある花立てが雨水で汚れるのを嫌った祖父は、自分で開閉式のふたを作って取り付けてしまった。祖父の周りのお墓を持っている人に「自分のところにも同じものを付けたいのだが、それはどこで買えるのか?」と聞かれたほどだ。
祖父は仕事ができる人だった。
思えば、あれが最後に祖父と会って話をした時だった。正月の挨拶に行った時、祖父はおもむろに自分の仕事時代の写真や、もらった表彰状や楯を見せてくれた。公務員として、実直に勤め上げた祖父は、本当に仕事ができる人だったのだろう。
写真や表彰状を見せる顔はとても誇らしげだった。その頃、ちょうど自分は仕事で行き詰まっていた頃だった。自分は、自分の孫に誇れるような仕事をしているだろうか。そういう仕事をしよう。そう誓ったのが、祖父との最後の会話になるとは思ってもいなかったのだが。
思い出せば思い出すほど涙が出てきた。
また会って話をしたいことがたくさんある。教えてもらいたいこともたくさんある。陳腐ではあるかもしれないが、きっと祖父の家に行けば、いつものように部屋の奥に少し照れたように座っていて、自分のことを迎えてくれるのではないか。まだそんなことを思ってしまう。
きっと祖父は天国でも、周りの人を笑わせ、新しいアイディアとその器用さで周りを驚かせ、周りからの賛辞を、少し照れながら、しかし嬉しそうに、受けているのだろう。食事はとっても器用にフォークを使って食べているはずだ。いつもと同じように。
今となっては、自分が毎日やるべきことを精一杯頑張って、少しでも祖父に近づくように努力をすることくらいしか、祖父に孝行をすることはできなくなってしまった。それは少し寂しいことではあるけれど、あの尊敬すべき祖父をいつまでも忘れずに、少しでも近づきたいと努力する。そうして毎日を生きていく。それはとても幸福なことなのだ。
じいちゃん、今まで本当にありがとう。天国でもそのままのじいちゃんで。じいちゃんに少しでも近づくために、頑張るよ。
安らかに休んでください。
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『その他大勢から抜け出す成功法則』
- 2005-08-07 (日)
- 本
『その他大勢から抜け出す成功法則』を読みました。
この手の本は最近は読まないようにしていたのですが(そもそも読む時間がなかった)、休みの日にふと家の近くの本屋に立ち寄った際に、斎藤孝氏が翻訳した本というのに興味を持って買ってみました。
「その他大勢」から抜け出すには考える習慣を改めなくてはいけないと説きます。そのためにどんな習慣を身につけるべきか。それを11の考える習慣として紹介しています。その11の習慣とは
・大局的に考える習慣
・集中的に考える習慣
・創造的に考える習慣
・現実的に考える習慣
・戦略的に考える習慣
・前向きに考える習慣
・反省して考える習慣
・「非・常識」に考える習慣
・「アイデアを共有」して考える習慣
・利他的に考える習慣
・実利的に考える習慣
です。
この数の多さで気づく人もいるかもしれませんが、若干ポイントが絞り切れていない感じがあります。それぞれの習慣のレベルがばらばらな感じも受けました。また、それぞれの考える習慣も演繹的に書かれているわけではなく、たくさんの事例が挙げられて説明されているので、少々わかりにくい部分もあります。
とはいえ、この事例の多さは多くの人の貴重な考え方や習慣を知るきっかけになるので、読んで損はないかもしれませんが、机に座ってじっくり読むと言うよりは、通勤途中にばーっと流して読んで、自分の気になった部分のみをメモしておくという程度で良いかもしれません。
これらの11の考える習慣が書かれているのは、第2部からなのですが、第1部で考える習慣を変える大切さについて書かれています。この部分は、多くの人がなんとなく気づいていながら、改めてこのように説明されると「なるほど」と膝を打つ部分だと思いますので、時間がない人は第1部だけでも目を通してみてはいかがでしょうか。
話はちょっとずれますが、この書評を書くためにAmazonで「その他大勢から」で検索してみたところ、この本だけがヒットするのかと思いきや、そこそこの数がヒットしたので驚きました。
「その他大勢に埋もれてしまう」という恐怖心というか、不安はわからないわけではありませんが、そういう方は、ぜひ一度、今回紹介した本ではなく以前にも紹介した青木淳さんの『もう「できる人」はやめよう』を読んでみてください。
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20代 仕事筋の鍛え方
- 2005-08-06 (土)
- 本
『40歳からの仕事術』『30歳からの成長戦略』に続く山本さんの新刊がAmazonで予約できます。
山本さんの新刊、その名も『20代 仕事筋の鍛え方』
表紙がかわいい。
その名も仕事筋君だそうです。
遅ればせながら、今日Amazonで予約しちゃいました。届くのが楽しみだなぁ。
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