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2005-09

7th birthday

お、Google、7周年。

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勝山の集い

今日は『内定したら読む本』の著者である楢木さん主催の「芝浦キッチン:秋の勝山の集い」(正式名称は何なんだ?)に行ってきました。

楢木さんとは、自分が大学院生の頃、就職活動を終えて内定をもらった際に『内定したら読む本』を読み、感動してその勢いでメールをお送りして、その後事務所に押しかけて散々に飲んで以来、ずっとお付き合いさせて頂いています。今回のような飲み会やイベントがある毎にお誘いを頂いていて、今日は久々の参加となりました。

前日も何だかんだで数時間しか寝てないまま、眠い目をこすりつつ東京駅からビューさざなみ5号に乗って1時間半ほどで最寄りの保田駅へ。改札を出ると1年ぶりにお会いする楢木さんと山崎さんが迎えに来てくれている。そのまま勝山の楢木邸へ。

差し入れとして持参した「一刻者」を加えると、居間のテーブルは既にこんな感じ。まだお昼前にもかかわらず既にテンションがあがってくる。(ビールは別のクーラーボックスに。この後、次々と到着する参加者の差し入れはほとんどお酒)

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その後、スーパーに買い出しに行って、勝山の魚や野菜の豊富さ、新鮮さ、安さに驚きつつ、帰って、まずは魚と豆腐、そして酒で舌鼓。この時点でビール数缶と焼酎を何杯か。その後、いつものメンバがわらわらと集まってきたところでバーベキュー開始。暗くなっても盛り上がりと消費酒量はとどまることを知らず。途中、楢木プロゴルフレッスンなどを千鳥足ながら受けたりして、翌日法事のため後ろ髪を引かれつつ帰宅。

いやぁ、本当に楽しかった。飲んで、食べて、笑って、語って。とにかく楽しかった。

楢木さんとお会いすると、なんというか、毎回、「頭(こうべ)を垂れる気分」になってしまう。にじみ出てくる人柄の良さ、教養の広さ、そして幾多の経験を積み重ねてきた懐の広さに触れ、自分がまだまだ未熟だということに、じわりじわりと気づかされてしまう。

例えば、ものすごい優秀で威圧感さえ感じてしまうような人に会うと「おお、すげぇなぁ。自分はまだまだガキだ。ガーン!」なんて雷に打たれたような衝撃を一時は受けるけど、醒めるのも一瞬だったりすることがある。

楢木さんとお会いすると、そういう衝撃を受けることはないんだけど、かけられた言葉がふわふわと自分の中に沈殿していき、じわじわと自分全体に染み渡っていく。そしてそれは、日々物事を考える時にふわりと浮かび上がってきて、物事を深く考えるためのよすがとなる。

この集まりには、楢木さんをはじめとして肩書きや経歴を見るとあっと驚くような人ばかりが集まってくる。しかし、不思議と「ビジネス」が話題にのぼることは少ない(ような気がする)。話題といえば、酒のこと、料理のこと、文学のこと、俳句のこと、音楽のこと、ゴルフのこと…。

そういえば、楢木さんの著書の『内定したら読む本』やメールマガジン「キャリア・キッチン」にも、巷のビジネス本などに出てくるようなギラついた話は出てこない。

一見、何のつながりもなさそうな話題の数々を俯瞰してみると、もしかしたら「キャリア」って「いかに生きるか」ということなのかもしれないと気がつく。そして、もっとはっきりした答えを求めて考えをめぐらす。

しかし、残念なことに、この集まりにはひとつ致命的な欠点がある。

それは、揃いも揃って、皆、大酒飲みなのだ。語りながら、考えながら、答えが見つかりそうになったその時、許容量を超えた酒が引き金となり、記憶の糸がぷつりと切れる。気づいた時に残っているのは、すべてがわかり悟りを開いた爽快感ではなく、二日酔いから来る頭の痛さだけなのだ。

そして、また仕事をする。仕事をしながら苦しみ、怒り、悲しみ、喜ぶ。そして、また楢木さんと杯をを傾ける。

そうこうするうちに、「キャリアって何だろう?」「いかに生きるべきなんだろうか?」なんて問いは答えが出ないまま頭の隅に追いやられていくかもしれないけど、きっとこれが答えなんだろうなぁ。

山本さん講演会

今日は紀伊国屋で開催された山本さんの講演会に行ってきました。

20代 仕事筋の鍛え方』の中の町田ゼルビアの試合を見に行く場面でもあったように、講演会に参加するためにガリガリと仕事をこなして、バッと会社を出て、何とか開演前に間に合いました。ふぅ。

講演会の内容は、講演会の最初に山本さんがおっしゃっていたように、お仕事柄などなどの事情があり、基本的にオフレコ。書けないのが残念ですが、かなり刺激になりました。

後は「やるしかない!」という感じです。

山本さん、お疲れ様でした。

Stay hungry, stay foolish.

先月からだいぶ仕事に没頭していて、blogを書く時間もなかなか取れずにいる。

そんな中、仕事でちょっと思っていたのとは違うように話が進んでいくようなことがあった。長い目で見ればとても良いことなのだけど、ついつい短期的な視点で見て少しテンションが下がっていた時期があった。

あれこれと考えていた際にふと浮かんできたのが、最近読んだ山本さんの『20代 仕事筋の鍛え方』の中にあった「受容力」というキーワードだ。受容力とは「極端に集中し、努力し、学習力を身につけ、そして、自分の力ではどうにもできないことは受け入れる、達観する力」と書いてあった。

この定義だけを見ると「ダメなもんは諦めろ」というように読んでしまう人もいるかもしれないが、これは決してそういう受け身の姿勢ではない。定義の前半に書いてあるように、自分の力でどうにかなることについては一切の妥協をせず、猛烈に努力する。そして、それでもどうにもならなかったことや、色んな環境が原因となって起こる予想外の結果。そういうものはそういうものとして受け入れることが大切だということ。

そのことを思い出し、「あ、山本さんが言っていたのは、このことなんだな」と納得し、ふと気が緩んだ。

そうして少し余裕が出た時、山本さんの「受容力」からの発展で思い出したのが、Apple社のCEOであるSteve Jobsがスタンフォード大学で行った卒業祝賀スピーチだ。Slashdotで英語版が、そしてとむさとう氏のblogで日本語翻訳版が読める。(スタンフォードのサイトでも英語版が読めますね)

・Steve Jobs In Praise of Dropping Out
http://slashdot.org/comments.pl?sid=152625&cid=12810404

・ジョブズの卒業祝賀スピーチ:ジョブズの卒業祝賀スピーチ
http://blog.livedoor.jp/tomsatotechnology/archives/50067272.html

このスピーチには感動してしまった。

いまやiPodの大成功で、世界中のCEOの中でももっとも有名な存在の一人になっている、Jobs。そんな彼はずっと順調な人生を歩んできたに違いないと信じていたが、それは大きな勘違いだった。もちろん、常に順調な人生を歩んでいる人なんていないだろうが、ここまでの人生だとは思っていなかった。詳しくはリンク先のスピーチを読んで頂くのが良いと思う。

このスピーチを何度も何度も読み返して、特に印象に残っているのは最初の「点と点を繋ぐ」という話の次の部分だ。

未来に先回りして点と点を繋げて見ることはできない、君たちにできるのは過去を振り返って繋げることだけなんだ。だからこそバラバラの点であっても将来それが何らかのかたちで必ず繋がっていくと信じなくてはならない。自分の根性、運命、人生、カルマ…何でもいい、とにかく信じること。点と点が自分の歩んでいく道の途上のどこかで必ずひとつに繋がっていく、そう信じることで君たちは確信を持って己の心の赴くまま生きていくことができる。

ここだけ読むと印象は薄いかもしれないが、全体を通して読んで、再度この部分を読み返すとこの言葉の重みがよくわかる。(ここでは日本語訳を載せておいたが、英語でも読んでほしい)

彼のスピーチの最後にこんな言葉が出てくる。

Stay hungry, stay foolish.

おっしゃ、何でも受け入れてやろうじゃないの。

そして、仕事や他のことを続けていく上で大切なのは、何か自分が想像していたこととは(悪い意味で)違うことが起きた時、それでもモチベーションを保ち続けていくことなんだろうなぁとも気づいた。

『SEが知っておきたい会計の落し穴』

  • 2005-09-14 (水)

SEが知っておきたい会計の落し穴』を読みました。

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会計の本ですが、単なる会計のお勉強本というわけではなく、システムを開発する際に気をつけるべき会計の知識を身につけるために書かれている本です。

内容は会計の基礎知識を概観し、その後、会計と業務の観点を解説します。一般会計に始まり販売業務、購買業務、固定資産管理、原価計算、人事・給与、経費管理、管理会計などの各業務と会計のかかわりが解説されています。最後には、新しい会計の流れとして、連結経営などの基礎的な解説もしてありました。

この本で言う「会計の落とし穴」とは、会計と業務のつながりの特徴的な部分の知識がなかったことが原因でおかしやすい、システム開発のミスのことを言っています。とはいえ、それらについての言及は、各業務解説の最後にコメントのような形でコンパクトに書かれているだけです。また、「SE」という言葉がタイトルにありますが、システムのことを知らないと理解できない部分はほとんどありません。

会計やSEという言葉にとらわれず、基本的な業務の基礎知識を概観したいという人には、なかなかよくできた本だと思います。とはいえ、まったくの知識ゼロから読み進めるにはちょっと難しいところがあるかもしれないので、この本の前に、会計の基礎的な知識は別の本で身につけておくと良いでしょう。

『20代 仕事筋の鍛え方』

  • 2005-09-11 (日)

20代 仕事筋の鍛え方』を読みました。

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40歳からの仕事術』『30歳からの成長戦略』に続く山本さんの新刊です。今度は我々20代をターゲットにした本。

この本で山本さんが言いたかったことを一言でまとめてしまうと「四の五の言わずに若いときは努力しろ。苦労しろ!」ということ。そういう厳しくも、暖かいメッセージが詰まった本です。

人生をゴーイング・コンサーンという視点から捉え、20代のうちから安易に成功を求める姿勢を戒めています。たしかに今は書店やネットを見ると、投資で大金持ちになるだの、副業で自由な生活を手に入れるだの、なにか「お金を儲ければ、その分幸せになれる」という安易な発想が横行しているように思えてしまいます。

しかし、それは違うだろうと主人公である山根さん(モデルはもちろん山本さん)は言うわけです。若いうちに要領よく儲けてリタイヤし、悠々自適の生活を夢見る。それは違う。人生はゴーイング・コンサーンであり、常に成長のサイクルを回していかないとだめなのだと喝破します。

では、20代で何をやれば良いのか?山本さんは、PCに喩えて「アプリケーションスキルではなく、OSスキルでもなく、マシン性能を上げろ」と主張します。アプリケーションスキルとは、アカウンティングやマーケティングなど、ある分野のスキル(知識)のこと。OSスキルとは、ロジカルシンキングやファシリテーションスキルなどの現在は「汎用性がある」と思われているスキルのこと。そして、マシン性能とは、それらを載せるためのハードウェア自体の性能のことで、これを20代のうちに高めておかなければ、後々新しいOSやアプリケーションが出ても、動かすことはできないだろうと言うのです。

では、マシン性能を上げるために、我々が20代のうちにやるべきことは何なのか?それは最終的に「苦労力」とまとめることができる、次の4つの力のこと。

極端力
努力力
学習力
受容力

それぞれの「力」の詳細は、ぜひ本を読んでみてください。

表紙の親しみやすさにつられて、失礼ながら、気楽に読み始めてしまったのだが、読み進めるにつれ自分の至らなさを痛感した。どの部分を読んでも、それが自分に向けられている言葉に思え、自分の日々の過ごし方を思い返しては反省するばかりだった。

その中でも極めつけが、登場人物の一人である織畑と山根さんの電車の中での会話だった。織畑氏はIT系企業に勤める28歳の男性。自分のプロフィールにそっくりだ。その彼が、山根さんと電車で帰る途中、「少しずつでも頑張っていく」と、のんきな発言をしてしまう。そして、その発言に山根さんは激昂する。山根さんは、彼の成長の遅さにいらだちを感じ、こう続ける。

確かにIT技術者として君が忙しいのはわかる。でも体力が続くいまだよ。無茶をするんだったら。もっと、極端に努力して、己の学習力を磨き、そして壁にぶち当たれ。そうしないと強くなれないぞ。君を見ていると結局、バランスを崩せないだけのただの優等生にしか見えないんだ。そんなままならやめてしまえ!

この部分を読んでガツンと頭を殴られた気がした。そして、何度も何度も読み返し、自分に問うてみた。

実は自分は、以前に山本さんと個人的にお会いさせて頂いている。お会いしたのは、この本に何度も出てくる麻布十番の「ひむか」だ。

この本に出てくる登場人物のような貴重な体験をさせてもらっていながら、自分はどこまで必死になれていただろうか。ビジネス評論家のようになって、わかった気でいて、本来やるはずの愚直なまでの努力を惜しんでいなかっただろうか。

この本を読み終えたのは、8月も終わりに差しかかった頃だった。それから自分は再びがむしゃらに働き始めた。山本さんとお会いして、変わっていく自分に手応えを感じていた時があった。その時以上に働こうと決意した。世の中は面白いもので、そう決めてから、重い仕事が次々と自分の身に降りかかってきた。

山本さんは、この本の中で、小さな成功体験を積み重ねていけと言っている。自分の最初の成功体験は、色んなところで自分が使っている仮面浪人時代の体験だ。あれは自分にとって紛れもなく成功体験ではあるが、未だにその時の自分を超えられずにもがいている。あの時の、ひたむきに、無心に努力をしまくっている自分に、未だに勝てずにいる。ちょうど10年前の自分にだ。

もう28歳。山根さんに叱責された織畑のように、自分の20代はもう後がない。残りの数年間、仮面浪人時代の成功体験が色褪せてしまう程の、必死でひたむきな努力を、全身全霊をかけてやってやろうじゃないか。

人を動かす「物語」

プレゼン、と聞くと何を思い浮かべるだろうか?

きれいに彩られた企画書や、図解されて「ろじかる」な雰囲気を醸し出しているパワーポイントのスライド、熱っぽい説得力のあるトーク…。

自分の想像力が乏しいだけかもしれないが、パッと浮かんでくるものはこの手のイメージが多いかもしれない。現に、書店に並んでいる「プレゼン本」を眺めると、この手のスキルを高めるような類のプレゼン本が多い。

もちろんそれはそれで大切なこと。しかし、それはプレゼンのひとつの側面でしかないのだなぁというのを、All About Japanのこの記事を見て考えていた。

・語らぬプレゼン/アナログ企画書 - [キャリアプランニング]All About
http://allabout.co.jp/career/careerplanning/closeup/CU20050812A/index.htm

この記事に出てくるのは「スープ ストック トーキョー」や「トウキョールー」を経営する株式会社スマイルズ社長の遠山正道氏。この人、本当に面白い。

氏は三菱商事時代、まだパソコンなんて一部の人しか使っていない時代に、社内で1人1台のパソコン普及を実現させようと、「電子メールのある1日」という企画書を書いた。その後、外食チェーンを手伝っている時に、「低投資」「高感度」なお店を作れないかと考え、思いついたのがスープ専門店。そのアイディアを、現在ローソンの社長である新浪剛史氏(当時、三菱商事の外食ユニットリーダ)などに伝えるために「スープのある1日」という企画書を作ったそう。

詳しくはAll Aboutの記事を読んでもらえればわかると思うが、遠山氏が新しいことを始める際、関係者を説得するのは、きれいな企画書でも立派なスライドでもなく、物語のある長い企画書だというのが面白い。なるほど、共感。

箇条書きのスライドで、パキパキ相手を説得するのとはちょっと違う。物語の中に相手を巻き込み、引き込み、相手はいつしか惚れ込んでしまう。誰もがいつでも使えるものではないだろうし、即効性はないかもしれないが、とても素敵なやり方だ。

以前に書いた「扉の向こうに人がいるかもしれません」もそうだが、最近は、「想像力」というのを柱にいろいろなことを考えている。それは、決して大げさなものではなくて、我々がとても身近に感じているところの「想像力」だ。

よくあるマーケティングの本にも書いてあるかもしれないが、自分たちが何かを選んで、買ったり、食べたりするのは、対象そのものに価値があるからというのも理由としてあるだろう。ただ、自分たちがそれを買いたい、食べたいと思うのは、それだけではないはずだ。

それを買ってお店から出た時の飛び跳ねるような気持ちだったり、それを持ち歩いている時のちょっとした優越感だったり、それを食べながらテーブルの向こうに誰かを見るときの幸福感だったり。そういうものに惹かれ、何かを買ったり、食べたりしているのかもしれない。

そういえば、スープストックトーキョーのサイトも、なんだかちょっと普通の会社のサイトとは違った雰囲気を醸し出している。「会社概要」や「採用情報」なんて美味しそうでも優しそうでもなんでもない”アイコン”ではなく、「私たちが、思うこと」「私たちは、募ります」なんて書いてある。ついつい引き込まれてしまう雰囲気は、遠山さんの目が、会社のすみずみまで行き届いている証拠なのだろう。

今週末は、時間を見つけて、近くに美味しいスープを飲みに行こうか。

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