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2005-12-06
『マーケティング』
- 2005-12-06 (火)
- 本
『マーケティング』を読みました。
恩蔵直人氏というと、『コトラーのマーケティング・マネジメント』など、フィリップ・コトラーの翻訳者として有名だ。その恩蔵氏が書いた本ではあるけれど、新書サイズだし、安いしということで、失礼ながらそこまで期待せずに購入した。しかし、その期待を大いに裏切られることとなった良い本だ。(エラそうで、すいません)とても良い本です。
コンパクトながら、マーケティングの全体像がきれいにまとまっています。マーケティング・ミックスや顧客満足など、マーケティングの基礎を取り上げたあと、競争戦略とマーケティングの関連について紹介しています。その後は、2章でも紹介されているマーケティングのプロセスと価値連鎖の流れに基づき「顧客価値の創造(製品・ブランド)」→「顧客価値の伝達(流通・営業)」→「顧客価値の説得(価格・コミュニケーション)」と章立てが続いていて、内容は本格的ながら非常にわかりやすい。
個人的に興味深く読んだのはブランドの解説と価格戦略の解説の部分。ブランドの部分は下手な入門書よりもよくまとまっているような印象を受けた。なんとなく理解していたブランド戦略がこの1章で整理され、ブランド戦略に興味を持った。また、価格戦略は、この手の廉価なマーケティング入門書では語られることが少ない分野かもしれないし、自分自身、価格戦略論にはこの本で初めて触れたが面白い。1980円や15,8000円などの端数価格戦略についてなどは、豆知識としても「なるほど!」と思ってしまうような内容だった。
マーケティング本は、なぜだか盛りで、書店に行くとたくさんのマーケティング本が並んでいるし、Amazonで「マーケティング」と検索すると「これってマーケティングの本なの?」という本がたくさん引っかかる。そういう中で、日経文庫のこの本は網羅的で、内容も深く、値段も安いのでコストパフォーマンスがかなり良い。安直なマーケティング入門本に辟易している人や、なんとなくわかったつもりでいるマーケティングの全体像を俯瞰したい人にはかなりお薦めの一冊だ。
☆これも読んでみたい
・『マーケティング戦略』
・『製品・ブランド戦略―現代のマーケティング戦略〈1〉』
・『実況LIVE マーケティング実践講座』
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