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2006-01

「デザインの現場」02月号

今月号の「デザインの現場」は「デザインを読む!ブックガイド300」という特集。これは面白い。

designgenba200602.jpg

特集の主な内容は「本でたどるデザインヒストリー」「はじめに揃えたい必読の書」「デザイナーを読み解く!」「デザインの幅を広げるこの6冊」という感じ。

「本でたどるデザインヒストリー」は、簡単なデザイン史の勉強にもなって面白い。「はじめに揃えたい必読の書」は理論・思想・プロダクト・タイポグラフィ・印刷・素材/加工・色彩というテーマに分けて紹介されている。まずは、ここから手に取ってみるのもいいかも。「デザイナーを読み解く!」の部分は、自分は知らないデザイナーが多かったので、最後の方に載っていた必読書BEST30あたりから入るのが良いかも。それか『ニッポンのデザイナー100人』あたりから読み始めようか。

一番面白いと感じたのは最後の「デザインの幅を広げるこの6冊」という特集。デザインと様々な視点を組み合わせた選書で、デザインと社会、デザインと政治、デザインと教育、デザインとジェンダーなど、面白い視点がそろっている。その中でもデザインと心理学の部分では、『アフォーダンス』の著者佐々木正人氏の著書や、ギブソンの著書、ノーマンの著書などが紹介されていた。今の自分の興味に一番近い部分だ。

いやぁ、また積ん読本が増えそうだ…。

リアリティーを探る決心

久々にエントリーを書いて各所から色々と反応や個別に感想をもらえてありがたいです。

『アフォーダンス』のエントリーは、読み終わった直後「これは書きたい!」と思っていたことがあったのに、書き始めたらすっかり忘れていて、しかも自宅を出るギリギリにエントリーを書いていたということもあって、あのエントリーで投稿しました。今日の帰り道に思い出したので追記という形で。

『アフォーダンス』の最後あとがきの部分で著者の佐々木氏が書いている一節に勇気をもらった。

私は現在、ナビゲーションを可能にしている情報や、想起のコミュニケーションにおけるリアリティーの構築について研究しているのだが、ギブソンの理論に出会って、肩の力が少しは抜ける思いがしている。「あせらなくてもいい。情報は環境に実在して、お前が発見するのをいつまでも待っている」というギブソンの声が聞こえるような気がするからだ。そうなのだ、儀式にとらわれずリアリティーを探る決心さえ持続していれば、いつかはそれを手にできるのだ。研究だって知覚行為の一種なのだから。ということを、ささやかではあるが信じることができるようになったからである。

『アフォーダンス』を読んだ人で、この部分を印象が残っているとして紹介している人は意外と多いが、自分もそう。何事もねばり強く考え続けることが大切だ。

この勢いでどんどんアフォーダンス周辺を掘り下げていきたいところだけど、ここ2,3ヶ月は事情によりおそらく会計関連の資料を読みまくるようになりそうです。

まずはこの週末に結構溜まってしまっているものを片づけなくては。

『アフォーダンス』

  • 2006-01-28 (土)

本当に久々の投稿になってしまいました。

アフォーダンス』を読みました。

本

アフォーダンスという言葉については、用語集レベルでの理解はしていて、その心許ない知識を駆使して「文脈」という力を借りながら各種の文章なり、議論を読んできた。だけど、こりゃ、ちゃんと知らなきゃダメだねということで、佐々木正人氏の『アフォーダンス』をやっと読んでみた。

この手の本で一般的に期待されている(あるいは勝手に思いこんでいる)展開は、最初にサクッと「アフォーダンスとは××のことで…」と、その分野の概要を伝えてくれて、そこからそれについて詳しく突っ込んでいくというものだろう。仮にそれが一般的でないにしても、自分はそう思いこんでいたので、最初は途中まで読んで戸惑ってしまった。

佐々木氏はこの本で、最初にアフォーダンスとは何かを示して、そこから各論に入っていくような展開を取っていない。この本では最初に「フレーム問題」の例を示して、環境を認識するという、普段我々があまり意識していないことについて問題を提起する形を取っていく。そして、そこからアフォーダンスを提唱したギブソンの理論の発展を追っていく形でアフォーダンスにたどり着こうとする。

自分の理解力もあって、(当然ながら)ギブソンの思考過程を完璧に追随できたわけではないが、この形式で書かれていることで、アフォーダンスに至るまでの理論の「仮説→検証」の繰り返しを追えるのが面白い。ページ数は少ないが、じっくり読み進めていくことで、単に用語集レベルでの理解でしかなかったアフォーダンスの理論をより深く理解できたと思う。それは、この本の形式に依るところが大きいと思う。

アフォーダンスの考え方を知ると、一般的によく言われていることだからかもしれないが、デザインとアフォーダンスの関係に興味が広がってくる。例えば、自分の場合だとWebサイトとかソフトウェアのデザインとアフォーダンスとか。

ちょうど今、開発を続けてきたシステムを一部ユーザさんが使って、そのQAに対応するというタスクがある。他にメインのタスクを持っていて、ヘルプとして(最初は)かなり渋々やっているタスクだから、ユーザさんからの「このボタンがここにあったら間違えて押してしまう」とかいう質問に「もっと注意すればいいじゃないかー!」とか思っていたが、冷静に考えてみれば、ボタンのアフォーダンスというか、「そこにボタンがあるから」という理由でやっぱ押しちゃうようなという気にもなる。

アフォーダンスの入り口をくぐり抜けた(本当か?)ことをきっかけに、今後、そういう方面もちょっと探っていってみよう。

どうせ変わらない?

ちょいと今日は短め(疲れめ)で。

毎度気づきやパワーをもらっている「株式投資・今朝のレッスン

最近のを読み返していたら、こんな言葉があった。

改善したいことを50項目書き出して、毎週1つずつクリアしろ。
それでも変らない人間は、どうせ変らない。

いつもながら、そのサクッと心に突き刺さる一言は刺激になります。

UNDONEリスト

起-動線のコンセプトノートを読んでいたら「UNDONEリスト」という面白いアイディアを見つけた。

元々は、最近更新された下記のコンセプトノートで知った。

・起-動線 - 読み物 - 159. 「取捨選択」でなく「取々選択」
http://www.ki-dousen.net/modules/nsections/index.php?op=viewarticle&artid=211

これは梅田望夫さんのMy Life Between Silicon Valley and Japanの「「やめること」を先に考えよう」をきっかけにして書かれたもの。「取々選択」という面白い発想について書かれている。

その文中にあったのが、過去に書かれた「夢を掘り起こすUNDONEリスト」という記事。

・起-動線 - 読み物 - 110. 夢を掘り起こすUNDONEリスト
http://www.ki-dousen.net/modules/nsections/index.php?op=viewarticle&artid=162

TO DO管理というのは良く言われることだし、達成度なども含めて管理していくこともよく言われること。そこから一歩進んで「できなかったこと」を掘り返して、それを分析してみるのは確かに面白いことかもしれない。どうしても達成したことばかりを覚えていて、うっかりできなかったことを忘れてしまっていたりする。それも、大きなことではなくて細かいようなこと。(記事にあるように「買いたかった本のタイトル、何かを調べようと思って控えておいたURL、連絡を取ろうと思っていた旧い友人のメールアドレスなど」というようなこと)

特にちょこっとメモを取った買いたい本や後でチェックしようと思っていたURLなんかは、掘り返してみると思いがけない発見があるかもしれない。はてなブックマークなんか溜めっぱなしになってるから、定期的に見返す時間を作ると良いかもしれない。

『インサイト』

  • 2006-01-09 (月)

インサイト』を読みました。

insight.jpg

消費者の趣向が多様化していると言われている昨今、新しい商品やサービスを開発するのは簡単ではない。どういうところに焦点を当てて新しいものを考えていけば良いのか。そのひとつの解答がこの本のタイトルにもなっている「インサイト」である。

「インサイト」とは「消費者インサイト」のことで、著者は「インサイト」のことを「心のホット・ボタン」と言い替えている。消費者はこの「心のホット・ボタン」を押されると、気持ちを揺り動かされて態度を変え、行動を起こす。時には、習慣さえも変えてしまうというように、消費者に行動を起こさせるもの、それが「インサイト」なのだという。

この本は、その「インサイト」について、インサイトとは何かに始まり、インサイトの見極め方から活用の仕方、そしてケーススタディを使って、インサイトがどのように使われているかを説いている。

特に最後の方の章も含め、実際の商品にどのようなインサイトが活かされているかという解説はとても興味深かった。伸び悩んでいたシリアルの売上が、そのインサイトに気づいたことによって大きく伸びたというケースや、それぞれ一章を割かれているハーゲンダッツとシックのケースは、インサイトをどうやって見抜き、それをどうやって活かしていくのかを知るために大いに参考になる。

しかし、難しいのはこの本を読んだからと言って、すぐにインサイトを見つけることができ、それを活かせるようになるというわけではない点だ。ケーススタディを読むとわかった気になってしまうが、実際にここまできれいにインサイトを見つけ、活用し切ることは難しいのかもしれない。

一章の終わりに「インサイトを見つけるためのスイッチ」として、インサイトを見つけるためのコツが載っている。実践編のところに書いてある見出しの部分を書き出してみると、こんな感じだ。

・ターゲットになりきって使ってみる
・売り場に行って買ってみる
・ターゲットの集まる街に行く
・トレンドを体験する
・関係ないジャンルの共通項を探る
・身近な人に聞く

我々が一消費者として毎日何気なくやっていることを、意識的に見つめ直してみる。「なぜこれが欲しいんだろうか?」「なぜあの製品よりもこちらの製品の方に乗り換えたのだろうか?」「なぜこちらの方が高いのに、こっちの方が欲しいのか?」こういった日々の問いかけを繰り返して、インサイトを見つける目を養っていこう。

「BTTB」

新年最初の一週間が終わってホッとしている休日。

仕事は相変わらず仕事だなぁと、当たり前の感想を抱きながらも、良いスタートを切れたかなぁという一週間だった。とはいえ、やっぱ疲れた。そこで久々に教授のアルバムを引っ張り出してきて聴いている。

BTTB.jpg

この「BTTB」は”Back To The Basic”の頭文字を取ったアルバムで、1999年に坂本龍一が原点回帰という意味で出したピアノソロアルバムだ。

自分が持っているのは、全曲のMIDI音源を収めたフロッピーディスクと楽譜が付いている初回限定版。フロッピーディスクというのが時代を感じる。楽譜が付いているのが嬉しくて、当時は熱心にピアノに向かっていた。

このアルバムに入っているどの曲も素晴らしいけど、月並みながらやはり好きなのは”aqua”。ピアノでもこの曲を一番弾いていた。

最近になって比較的安っぽく使われている「癒し」という言葉だけど、ただリラックスできるような音を出せば癒しになるとは思わない。「癒し」とは、単に心が落ち着くようなものではなくて、想像力を喚起するようなものであるべきなんだろうなぁと思っている。

この「BTTB」は聴いていると、いつもより一段深いところで思考が巡るような気がしてしまう。それは単に思いこみに過ぎないのかもしれないけど、日常を超えたところで、自分自身について、これからのことについて、その他たくさんのアイディアを考える世界に浸れることができる気がする。

もちろんそういうためだけに聴くのではなく、素直にこの美しい、純粋な音に触れることができるのは、この凄まじい毎日の中でとても貴重な経験なんだと思う。お薦めのアルバムです。

Tuck&Patti聴いてきました

2006年最初の生演奏は、ブルーノート東京でTuck&Pattiを聴いてきました。

・TUCK&PATTI
http://www.bluenote.co.jp/art/20060106.html

このサイトにも書いてありますが、自分が聴きにいったステージの曲目は、

HEAVEN DOWN HERE
TAKE THIS MOMENT AND LIVE
WILD FLOWER
WHEN WE’RE ALONE
ONE HAND,ONE HEART
SUKIYAKI
WIDE AWAKE
GEORGIA ON MY MIND
EUROPA
CAN’T STOP FALLING LOVE
TIME AFTER TIME
LOVE IS THE KEY

という感じ。いやぁ、かなり最高でした。本当に良かった。

久々のTuck&Pattiの生。改めてこの二人は天才だなぁと感じました。Tuckのギターといい、Pattiの声といい、あれは人間を超越していますね。特に、今回のステージでは、Tuckの”EUROPA”での常人には到底理解できない指使いと、Pattiの”LOVE IS THE KEY”の神懸かり的なスキャットは、もはや人間がやっていることとは思えません。(もちろん良い意味で)

Pattiはどんどん進化しているように感じました。あの迫力のヴォーカルは相変わらずです。Pattiは今回のステージでは「母なる地球」とか「我々の中にある母」というようなことを良く言っていました。3曲目で歌ったWILD FLOWERは、そういうメッセージが強く出ていた曲でした。”CAN’T STOP FALLING LOVE”はサービスで歌ってくれたという感じですが、どんな曲でも彼女が歌うと彼女の曲になってしまいますね。”TIME AFTER TIME”では恒例の観客全員での合唱をやりました。いつもながら、この瞬間は感動する。歌っていいなぁと思いますね。

Tuckのギターは相変わらず「どうやって弾いてるんだ?」という音の連続。今回のTuckソロではレイ・チャールズの”GEORGIA ON MY MIND”と、十八番の”EUROPA”をやってました。”GEORGIA ON MY MIND”は、Tuckのギターで聴くと難しすぎました(笑)。Pattiと同じで、彼が弾くとどんな曲でもTuckの曲になっちゃいますね。”EUROPA”は相変わらずものすごかったです。ただただ唖然。圧倒されて、気づいたら拍手、拍手!という感じ。

あっという間のステージでした。”Dream”を聴けなかったのは残念だけど、彼らも今年最初のステージらしく、とてもサービス精神旺盛にやってくれました。

CDで聴いても感動するTuck&Pattiですが、やっぱり生はいいですね。今年は音楽はもちろん、歌舞伎や文楽、落語なんかは飲みをちょっと我慢してもぜひ生で見聞きする機会をなるべく多く作ろうと思っています。映画にしてもなるべく映画館に足を運ぶようにして、美術館や展示会の類も積極的に行こうと思っています。

なるべく生のものに触れる、本物に触れる。今年はぜひそういう年にしようと思います。

まだTuck&Pattiを聴いたことがないという人は、ぜひぜひぜひCDを買って聴いてみて下さい。

・Stylish Idea: 「The best of Tuck and Patti」
http://www.stylishidea.com/2003/12/the_best_of_tuck_and_patti.html

『東大教師が新入生にすすめる本』

  • 2006-01-06 (金)

最近は気が向いた時に『東大教師が新入生にすすめる本』をぱらぱらとめくっています。

toudai.jpg

以前に「図書館を利用する理由」というエントリーで、自分の興味が偏らないように中型書店や図書館を利用するというようなことを書きました。しかし、まったくのガイドなしで新しい分野の本を開拓していくのは簡単ではありません。

入門書を読むにしても、どれが評判が良いのかを知ることは大切です。また、そもそもそれがどういう分野なのか、それを知るために本を読むわけですが、その前に事前知識として、その分野の概観がわかると理解も違うでしょう。あるいは「今はまだこの分野には手を出さないほうが良いかな」という判断基準にもなります。

そういう意味で、この手の「ブックガイド」だったり「文章読本」の類のものは捨てたもんじゃないと思っています。この『東大教師が新入生にすすめる本』は「なんで東大なんだよ!」という突っ込みも一方ではありますが、まぁ、そういう修飾部分は無視してブックガイドとして読めば、面白いと思います。

似たところで興味があるのは『大学新入生に薦める101冊の本』もありますね。こっちは、Amazonでのレビューに書いてありましたが、「古典重視で文学偏重の「教養」を避ける」という感じで、選書に明確なポリシーがあるのが良いですね。

自分の場合は、これらの本以外にも、主にネットの情報ですが頻繁にチェックして、自分の興味の幅を広げる一助としているものがあります。いくつか紹介してみます。

・Outlogic
http://www.outlogic.co.jp/
→このblogでも何度か紹介しているOutlogic。ここで紹介される本やニュースリソースは大いに参考になっています。メンバーのshibaさんのblogも情報量が多くていつも参考にさせて頂いています。ちなみに、Outlogicには一昨年に入会して、昨年末にメンバーシップに昇格(!?)させて頂いたので、今年は情報をもらうだけではなくて、活動に貢献していきたいと思っています。

・千夜千冊
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya.html
→今さら説明するまでもない、編集工学研究所の松岡正剛氏のblog(というよりも「作品」と呼んだ方がふさわしいかも) 書評を超えて、世界を編集していると言っても良いかもしれません。ここは参考というよりも「憧れ」に近いかもしれませんね。いつかこういう極みを目指したいものです。

・新書マップ~テーマで探す新書ガイド~
http://shinshomap.info/
→新書は値段も手ごろで持ち運びにも便利ですね。この新書マップは「連想検索機能」によって、自分が入力したキーワードに応じて関連する新著を星座表のような関連図で表示してくれるというもの。自分の跳躍力ではたどり着かなかったテーマがひょこっと出てくることもあり、新しい分野をとても楽しい形で開拓できます。

「千歳鳥~CHITOSEDORI~」

最近のお気に入りは、PE’Zの「千歳鳥~CHITOSEDORI~

chitosedori.jpg

PE’ZはAmazonのレビューによると「アグレッシヴなストリート・ジャズを聴かせるサムライ・ジャズ・バンド」なんだそうだ。彼らの新しいアルバムがこの「千歳鳥」。

この疾走感がたまりません。最近は通勤中に必須の音になっているし、2曲目の「さらば愛しきストレンジャー」から3曲目の「FREE BIRD」は家の掃除をする時にテンションを上げるためのテーマ曲になりつつある。収録されてるライブ音源もめちゃくちゃカッコいいです。

公式サイトによると2006年のツアーが始まるらしい。

・+PE’Z
http://www.worldapart.co.jp/pez/

う~ん、行ってみたいなぁ。

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