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2006-01-09
『インサイト』
- 2006-01-09 (月)
- 本
『インサイト』を読みました。
消費者の趣向が多様化していると言われている昨今、新しい商品やサービスを開発するのは簡単ではない。どういうところに焦点を当てて新しいものを考えていけば良いのか。そのひとつの解答がこの本のタイトルにもなっている「インサイト」である。
「インサイト」とは「消費者インサイト」のことで、著者は「インサイト」のことを「心のホット・ボタン」と言い替えている。消費者はこの「心のホット・ボタン」を押されると、気持ちを揺り動かされて態度を変え、行動を起こす。時には、習慣さえも変えてしまうというように、消費者に行動を起こさせるもの、それが「インサイト」なのだという。
この本は、その「インサイト」について、インサイトとは何かに始まり、インサイトの見極め方から活用の仕方、そしてケーススタディを使って、インサイトがどのように使われているかを説いている。
特に最後の方の章も含め、実際の商品にどのようなインサイトが活かされているかという解説はとても興味深かった。伸び悩んでいたシリアルの売上が、そのインサイトに気づいたことによって大きく伸びたというケースや、それぞれ一章を割かれているハーゲンダッツとシックのケースは、インサイトをどうやって見抜き、それをどうやって活かしていくのかを知るために大いに参考になる。
しかし、難しいのはこの本を読んだからと言って、すぐにインサイトを見つけることができ、それを活かせるようになるというわけではない点だ。ケーススタディを読むとわかった気になってしまうが、実際にここまできれいにインサイトを見つけ、活用し切ることは難しいのかもしれない。
一章の終わりに「インサイトを見つけるためのスイッチ」として、インサイトを見つけるためのコツが載っている。実践編のところに書いてある見出しの部分を書き出してみると、こんな感じだ。
・ターゲットになりきって使ってみる
・売り場に行って買ってみる
・ターゲットの集まる街に行く
・トレンドを体験する
・関係ないジャンルの共通項を探る
・身近な人に聞く
我々が一消費者として毎日何気なくやっていることを、意識的に見つめ直してみる。「なぜこれが欲しいんだろうか?」「なぜあの製品よりもこちらの製品の方に乗り換えたのだろうか?」「なぜこちらの方が高いのに、こっちの方が欲しいのか?」こういった日々の問いかけを繰り返して、インサイトを見つける目を養っていこう。
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