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2006-03

憧れ

イチローが「野球人生最高の日」と言い切ったWBCの最終戦。日本、見事世界一になりましたね。

いやぁ、感動。野球を見ていてあんなにドキドキする機会なんてなかったな。9回で点が欲しい時のイチローのヒット。代打できっちり仕事をした福留。野球は元々そんなに見ないながらも感心・感動しながら見てました。

今回の日本の試合は、特に今野球をやっている子供たちに、野球って良いな、野球ってすごいなぁと、そんな強い「憧れ」を与えたんじゃないかなと思いますね、確実に。

これは、飲んでる時に「新井の夢は?」みたいに聞かれたら、散々語っていることなので、聞いたことがある人は以下省略ですが、今日のWBCを見ていても改めて思ったけど、人に「憧れ」を与えられる存在になりたい。それが自分の夢というか目標。

人間が色んなことを頑張れる要因は様々だろうけど、そういう要因の中でも「憧れ」は、大きなエネルギーを与えるものなんじゃないかと自分は思う。

例えば、前にひょんなきっかけで見たテレビの番組で料理研究家の土井善晴氏が出ていて、彼が昔修行をしていた日本料理屋に行くというシーンがあった。そこに行って、いきなり彼がまかないを作りだす。いきなりのことに周りはびっくりするわけだけど、その時画面に映っていた、そのお店の見習いの人の表情が忘れられないですね。興奮して、感動して、瞳孔が開いちゃってるような感じ。彼らにとっては、あの土井善晴が目の前でまかないを作ってるよ!っていう感じなんでしょうね。

もしかしたら、彼らはそのまま日本料理の道を進むかもしれないし、違う道に進むかもしれない。でも、きっと彼らにとって、あの時、目の前で土井善晴氏がまかないを作っていて、その時に感じた興奮とか、その元になっている彼への「憧れ」は、たぶん褪せることはないんじゃないかと思うんですよ。そして、それは何をやるにしても、確実に彼らの大きなエネルギーになるはず。

何を楽観的なことを言っているんだと言われるのは百も承知で、でも、きっと人は「憧れ」からエネルギーをもらって、そういう人がこれからの世界をどんどんと変えていく人物になっていくんだろうと思う。

自分も今まさに、そういう人とお会いして、刺激をもらって、楽じゃない毎日でもなんとか乗り越えていく原動力を得ていると感じている。

いつか自分もそういう存在になれればと思うからこそ、あと一歩が踏み出せる。

『技術経営の考え方』

  • 2006-03-14 (火)

技術経営の考え方』を読みました。

MOTintro.jpg

MBAに並んでその名前が知られるようになってきたMOT。日本語では「技術経営」と呼ばれることが多いが、本書はその入門的な位置づけの本。サブタイトルに「MOTと開発ベンチャーの現場から」とあるように、入門といっても教科書的な内容ではなく、著者の経験した技術経営の体験がふんだんに盛り込まれている。とはいえ、前半部分では技術経営に関する基本的な考え方がいくつか紹介されていて、参考になった。

例えば、著者は技術経営の概念をわかりやすく説明するために、技術の成果を商品化していく過程を「研究」「開発」「事業化」「産業化」の4つのステージに分け、それぞれのステージの間に存在する乗り越えるべき存在として「魔の川」「死の谷」「ダーウィンの海」という障害を紹介している。

threeobstacles.JPG
(クリックすると拡大)

「研究」と「開発」はR&Dなどと一語で呼ばれることが多いように、普段、その違いを意識しないが、本著では「研究」はシーズを発掘するための発散型のマネジメントが必要であり、一方で「開発」はニーズを意識した収束型のマネジメントが必要であると違いを明確にしている。また、「事業化」の段階では製品から商品への移行を意識しなくてはいけないということも主張している。今まで何となく同じようなものとして捉えていたものの違いを明確にし、その違いに気づき、それを乗り越えることを技術経営の重要な考え方として紹介しています。同様に、プロセス・イノベーションとプロダクト・イノベーションの違いなども紹介されています。

後半では、著者が実際にかかわった技術経営の体験を元に、技術経営を行っていく際のポイントや失敗する原因について述べられている。著者の経験を中心に話が進みながらも随所に、例えば「成功率が低い(50%以下)ものほど開発向き、異分野技術の融合で成功率を上げる。」「90%の汎用技術+10%の独創技術→できるだけ開発を避け、既存技術主体の組み合わせを選択」などというような、経験から導き出された技術経営戦略のポイントが示されています。

最初に書いたように、教科書的な内容ではありませんし、著者の経験談の部分は実際に開発した技術の話もたくさん出てくるので、入門書としては難しい部分もありますが、技術経営とはどういうものか、実際に起業をするとはどういうことかを生々しく知るためには良い本だと思います。

ちなみに本書の内容、特に図の部分は、下記のサイトの中程にある「産業化の現状(2)」という著者(出川通氏)自身の発表原稿(pdfファイルです)で主要な部分が紹介されています。本を読んだ人は復習に、読んでいない人はこのファイルだけでも参照してみると良いかもしれません。

・ナノ・マイクロ・システム技術の産業化に向けて
http://www.most.tohoku.ac.jp/lecture/MEMS-j.html

編集学校、卒門!

今週末、編集学校を無事卒門しました!

・情報が見える。自分が変わる。ISIS編集学校
http://es.isis.ne.jp/

編集学校とは『知の編集術』などの多数の著書・訳書や脅威のblog「千夜千冊」でも有名な松岡正剛氏を校長とするインターネット上の学校です。

chi_hennsyu.jpg

自分が今回卒門(編集学校では修了のことを「卒門」と呼びます)したのは、編集学校の3コース「守破離」の中の最初のコース「守」になります。

・ISIS編集学校 - 守
http://es.isis.ne.jp/shu_ha_ri/index.html#shu

サイトに載っているコース概要を見てみると、このコースは

[守]は、ISIS編集学校に入門する人が最初に学ぶ16週間の基本コースです。情報編集のさまざまな「型」を、「乗りかえ篇」「持ちかえ篇」 「着がえ篇」の3つの段階に沿って、全38番の編集稽古によって徹底習得します。[守]を通じて情報の用法をアタマに入れると編集の基礎ができます。 学衆(生徒)のなかには基本の徹底を目的に、[守]をニ度、三度と受講する人もいます。

というもの。

開始したのは11月の半ば。そこから16週間、ひたすら稽古を続けてきました。いやぁ、大変だった…。始めるかどうか迷っていた当時は結構忙しい時期だったんですが、「うまくいけば年明けには少し余裕ができるだろう」とタカをくくって始めてしまいました。しかし、余裕ができるどころか、どんどん仕事は忙しくなりまったく時間が…、という状況。

ひとつの教室(クラス)には、師範代と呼ばれる先生役と師範と呼ばれるコーチ役がそれぞれが1名、そして学衆である我々が10名程度。そういう教室がいくつかあるようです。稽古と呼ばれるトレーニングは、基本的にメーリングリスト(あるいは掲示板)で行われます。3日置きほどに師範代からお題が出され、その回答を3日以内に作成し、メーリングリスト上にアップ。その回答に対して、師範代が指南としてコメントや改善のためのヒントをくれるという仕組みです。基本的に回答は教室にいる学衆全員が見ることができるので、大いに刺激になります。

さて、忙しい中始めた編集稽古ですが、忙しいながらも最初の方のお題は意外とスムーズにこなせました。「思ったよりも簡単化?」と思っていたら、徐々に難易度はアップして、苦しいながらも楽しい稽古が続きました。本当に頭を使いました!なかなか時間が取れず、お題を印刷して電車の中で回答を考え、夜中に眠い目をこすりつつ回答を投稿するという日々。途中、挫折しかかりましたが、最後の一週間でたまったお題を怒涛のように回答し、〆切前日に卒門することができました。

編集稽古のお題は、先ほど紹介した『知の編集術』で一部似たものが載っているので、どんなことをやるのか知りたい人はこの本を一読してみると良いかもしれません。(自分はまだ読み切ってない…)

やり終えた感想は、とにかく楽しかったということ。途中、なかなか苦しみましたが、お題はどれもユニークなものばかりで、普段使わない頭の使い方を実感しました。そして、かなり忙しい時期に16週間、38題という稽古をやり抜いたことは自信になりましたね。(実際、卒門できない人も何名かいらっしゃいました)

得られる効果は、まだ目に見えるほどというわけではありませんが、モノの見方が変わったなぁという気はしています。編集稽古の肝は、いかにモノを多様に見られるか、そしてモノの裏に潜んでいる多様性を導き出せるかということなんじゃないかと思っています。(あくまで自分の意見ですが) ひとつのモノをできるだけ多くの側面から見る、既存のものを新しい組み合わせで見るなど、「型」として提示される編集の方法によって多様なモノの見方を鍛えられました。

「守」を卒門すると、次は「破」に進めるのですが、すぐには進まないで、次の開講以降に取り組もうと思っています。やはり、ちょっと時間が足りないことと、他に集中したいことがいくつかあること。そして何より松岡氏の本を読みつつ、「守」の内容を復習したいからです。

流行りのロジカルシンキングなどとは全く違う世界ですし、受講して卒門するのは決して楽ではありませんが、自分としては、受講をお薦めします。新しい世界が広がると思いますよ。

いやぁ、大変だったけど、楽しかった!

「ジョアン 声とギター」

いつかは少しのんびりとした毎日になるだろうと思ったまま、どんどん時間が過ぎていく毎日。どうやら3月が終われば少しはゆっくりできるというのも幻想で終わりそう。

そんな、ありがたいんだか悲しいような毎日。仕事が終わって、へとへといらいらしつつ家路につく時はジョアン・ジルベルトの「声とギター」を聴く。

joao01.jpg

声とギター。無駄なものを一切そぎ落として出てきた音は、シンプルだけど深い。無愛想でもなく、おもねるわけでもない。わかりにくいものでも決してない。

うまくは言えないが、なんか、こういう仕事ができたらなぁと思うのだが。

大田原牛の真実?!

ちょっと古い話ですが、先週のR25に大田原牛の話が載ってましたね。

r25200602.jpg

遅ればせながらやっと読みましたが、大田原牛って産地ブランド肉じゃなかったんですね…。

大田原牛の条件は2つ。まず日本食肉格付協会が設定する、15段階の肉質ランクの頂点『A5』を取得していること。そして、そのA5の中でも、霜降りの度合いを12段階にわけた基準のBMSが10以上であること、です。栃木県大田原市産でなくとも、この条件をクリアしていれば大田原牛と呼んでいます。

なんだそうです。そ、そうなんだ…。

なんで、そんなことに反応してるかというと、自分の父親が転勤族でしょっちゅう色んな土地に行っていたのですが、その中のひとつが、この栃木県大田原市なんですよね。出身高校もズバリ大田原高校ですし。そして、うちの高校はプレジデントの編集長が書いているように「85キロ強歩」というとんでもないイベントでも有名です。

去る5月26日から27日にかけて、息子が通う栃木県立大田原高校では名物行事の「強歩」が行われた。1年生から3年生まで800名弱が参加して、25時間ぶっ通しで85キロを歩き切るというこの行事は、今年で20回目を迎える。朝の10時に学校を出発して、徹夜で歩き通し、翌日の午前11時過ぎに帰ってくるのだが、最後の方はみんなヨレヨレの状態だ。

・徹夜の85キロ強歩 - nikkeibp.jp - 元プレジデント編集長の田舎暮らし奮闘記
http://nikkeibp.jp/style/life/joy/country/20050609_0339/

いやぁ、懐かしい。

ま、そんなことはどうでもいいとして、大田原牛、食べてみたいなぁ。

・まぼろしの大田原牛・那須牛
http://www.otawaragyu.com/

・ようこそ大田原牛超麻布十番本店へ!
http://www.nasugyu.com/azabu/azabu_index.html

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