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2006-04

『絵でわかる超入門原価計算』

  • 2006-04-30 (日)

絵でわかる超入門原価計算』を読みました。

genkakeisan.jpg

装丁やタイトルから、ちょっとアヤシイ感じを受けるかもしれないが(失礼)、とても良くできた原価計算の入門書。

前半では簡単すぎる程に丁寧に原価計算の基礎を解説していて、初めての人でもわかりやすいはず。中ごろからABCの話や損益分岐点分析の話に進み、最終的には原価計算の知識を利用してのコスト削減の話にまで展開していく。到達するところはそこそこの内容ではあるが、決して難易度の飛躍はなく、前から順に詠み進めていけば、自然と原価計算の全体像が理解できる好著となっている。

この手の「わかりやすい」本は、安易なたとえ話などを使って基礎知識の手前あたりまで伝えてお茶を濁しているものが多いが、この本は本当の意味での「入門書」だと感じた。手に入りにくくなっているのが残念だが、原価計算の勉強を始める際にオススメしたい一冊。

ちなみに著者のサイトがありました。なかなか内容が豊富で役に立ちそうです。

・技術者のためのコストダウン
http://www.fiberbit.net/user/masa21ogawa/

増税について考えませんか?

いきなり何を言い出すんだ?という感じですが、どっかのニュースサイトの広告でこんなもの(下)を見つけたので、エントリーとして貼り付け。(途中から見えている人は、ページを再読み込みしてください)

計算してみると増税されて失われるお金もさることながら、元々の給料の…。

『IBM お客様の成功に全力を尽くす経営』

IBM お客様の成功に全力を尽くす経営』を読みました。

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なかなか面白い本でした。

本書は『巨象も踊る』の著書もあるガースナー改革以降のIBMで取り組まれている変革について書かれている。各章ごとに日本IBMのトップ陣(第1章はIBM会長兼CEOのパルミサーノ)が担当している。HBRの記事を元にしているか、あるいはそのままの章もあるようだが、全体を通してIBMの現在の改革への取り組みと今後の展望を知ることができる1冊になっている。

自分が特に面白いと思ったのは、IBMの取り組みなども交えてイノベーションについて論じている第2章、プロフェッショナルを育成するためのIBMの取り組みについて書かれた第3章、サービス・サイエンスの概要ついて書かれた第4章、そして日本IBM会長の北城氏が日本企業や日本の現状について語っている第7章だ。

特にサービスサイエンスについては、shiba blogの下記のエントリーで初めて興味を持って以来、なんとなくきちんと調べずにいたのだが、この1章でだいぶ概観できた感じ。

・IBMのサービスサイエンス:shiba blog
http://blog.outlogic.jp/shiba/archives/001105.html

ちなみに、この章はOutlogicの杉本さんが下記の記事で書いているHBRの記事とまったく同じはずです。

・OutLogic - 視点 リサーチ- サービス・サイエンスの可能性 - DHBR 2005.11
http://www.outlogic.co.jp/modules/news/article.php?storyid=306

まだまだかじった程度ではあるけど、サービス・サイエンス、かなり面白そうだ。

また、第2章でIBMが戦略策定のために作成するレポートとして次の3つを紹介している。

・GTO(グローバル・テクノロジー・アウトルック)
・GMT(グローバル・マーケティング・トレンド)
・GIO(グローバル・イノベーション・アウトルック)

このうち最新のGIOについては、次のblogで全訳を読むことができる。

・IBM GIOレポートの翻訳 = イノベーション・インサイト(1)
http://jisi.dreamblog.jp/blog/94.html

いきなりいくつか紹介してしまったが、今まで何となく読んでいたものがこの1冊を読んでつながった感じがある。また、IBMがコンピューター・メーカー(あるいはハードウェア・ベンダー)からソリューション・プロバイダーへと戦略を転換した一連の流れやその意図がとてもわかりやすくまとまっている1冊である。(『巨象も踊る』も読みたくなった)

ソリューション・プロバイダーへの戦略転換という流れは、IBMに限った話ではなく、今後多くのIT企業が考えている、あるいは既に実践している流れなので、その流れをつかむ一助としてもこの1冊は役に立つかもしれません。

最後に、北城氏の章で彼自身が語っていた言葉でぐぐっと来るものが多かったので、ここで3つほど紹介してみます。

官の役割は、個人や民間がイノベーションに挑戦するための環境やインフラを整備することです。みずから努力し、新しいことに挑戦する人が報われるような制度を構築することが、自身の使命であることを自覚すべきです。

企業のみならず、公的なサービス機関のIT化は急速に進んでいますが、その効果はまだまだ限定的です。個人が将来への不安ゆえに萎縮することなく生活できる環境をつくるためにも、さらには人々が生き生きと挑戦することができる社会をつくるためにも、公的機関のイノベーションは断固として進めてもらわなければなりません。

我々が目指す社会の姿やイノベーションの意義を、個人の発想や自覚にまで浸透させなければ、本当の意味でのイノベーションは起こりません。わが国の教育・人材育成のあり方も、多様性や差異を前向きにとらえる社会、自助努力や挑戦が報われる社会という、我々が目指す社会の姿を見据えつつ、大胆に改めることが必要です。

『問題解決のための高速思考ツール』

  • 2006-04-23 (日)

問題解決のための高速思考ツール』を読みました。

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本書はポスト・イットを使った問題解決のための本です。著者はヒューレット・パッカードでコンサルタントを務めた後、Syqueという会社を経営しています。

彼曰く、問題とは「いつもたいてい何らかの意味で互いに関係しているそれぞれ独立した情報断片から構成されている」もの。この本では、彼の言う「情報断片」をポスト・イットにすべて書き出し、それらをいくつかのルールに従って並べ替えることによって、問題の本質を見抜き、それらを解決する方法を紹介しています。

実際読んでみると、たしかにシンプルな方法で使いやすそうです。特に複数の人が集まって、何かの問題について話し合うときには有効な方法かもしれません。問題をリストアップする部分はあまり深く議論されていないので、たとえば以前に紹介した『すごい会議』のやり方と組み合わせたりすると、うまく進めていくことができそうな気がしました。

ただし、適用範囲としては、どんな問題にも利用できるというよりは、「何となく問題だと思ってはいるんだけど、いまいち正体がわかってない問題」に向いている手法かなと思いました。しかも、この本自体ではポスト・イットを使った方法論の説明はありますが、いわゆる問題解決についての議論はほとんど出てこないので、少なくともファシリテーター役の人は、基本的な問題解決能力があることが必須でしょう。

惜しいのは、実例に乏しいこと。実際、ケーススタディのような章もありますが、あまりにきれいに進みすぎている(手法の説明の方がメインなので仕方がないにしても)ので、この方法論をどれだけ活かせるかは、やはりファシリテーターに大きく依存すると思いました。

薄い本で、図も豊富なので、とても読みやすい本です。問題解決のひとつの方法論として知っておいて損はない内容だと思います。ただし、このままのやり方はしていないにしても、経験的に似たようなやり方をしている人は多いと思うので(自分の経験では論文を書いた人なら何となくやっているのではないかと思います)、一度内容に目を通してから必要な本か確認してみると良いかもしれません。

第2回ビジネスインサイト会議

先週の土曜日にOutlogicのビジネスインサイト会議に参加してきました。

今回は第2回目。第1回目とも顔ぶれもまぁまぁ違いました。以前にも書きましたが、このビジネスインサイト会議は、各自が日ごろ面白いと思っていること、興味を持ったことを持ち寄って発表し、そこから共通したインサイトを探り出せないかという趣旨で開催しています。

前回に引き続き、今回も各自が持ち寄った内容の発表で盛り上がってしまい、まとめ(インサイトを探り出す)まではたどり着けませんでしたが、やはりとても面白かったです。どの発表も、決して高度に専門的で難しいというものではなく、本当に我々の身の回りにある事柄ばかりなのですが、ああやって他の人の視点から紹介されるととても面白いですね。

毎回参加するたびに刺激を受けますし、日ごろ身の回りの物事を見る視点が変わりました。もちろん「次の会議までにネタを探さないと」という意味でも視点は変わるのですが、会議で出たネタを元に「そうか、あの話って、こういうことなのか」と日常にフィードバックすることで、視野が広がる感じがします。

会議後は、会議をやった会議室で軽く飲み食いしてから、居酒屋へ移動。会議を引きずった感じで、いくら話しても話題は尽きません。

第3回は6月開催予定なので、それまでにまた色んなネタを仕込んでいきます。

ありがたい

昨日は誕生日で、身内や知り合いから「おめでとう」と言葉をかけてもらいました。ありがたいです。そして昨日のblogのエントリーに対しても、コメントを頂きました。

もちろん、そういう言葉はどれも等しくありがたいものですが、昨日のblogのコメントに初めてコメントを書いて下さった方がいました。以前に自分のblogを見つけ、それ以来読んで下さっているとのこと。本屋に行く前やモチベーションが下がった時に読んで下さっているとまで書いて下さり、とても嬉しいです。

言葉が好きで、言葉の力を信じている自分として、こうしてお会いしたことがない方から、自分の文章だけを見て、そのように言ってくれる人がいるというのは、本当にありがたいです。

嬉しくなると、つい調子に乗るバカモノですが、このありがたさを胸に、これからも精進していきます。

皆さん、ありがとう。

20’s

今日は4/12。

自分の誕生日。

29歳になった。いよいよ20代最後の1年が始まった。

さて、それでは襟を正して目標でも述べますか。と言おうかと思いましたが、この期に及んで考えるとあまり目標らしい目標はないかもしれない。

よくある成功法則みたいなもんに「目標を紙に書いてなんちゃらかんちゃら」というのがあって、自分も昔はフムフムと思って実践しようと思っていたこともあった。

ただ、ここしばらくはそんなこともやらないで、毎日、必死に目の前の仕事やら、仕事以外のことやらに取り組んできた。そして、振り返ってみると、自分がやりたいと思っていたことが実現できていたり、想像もつかなかったことができていたりしている。

もちろん何かをやる際に目標を持つことは大切だし、目標はないと言っても、ここに書くまでもないようなものはないというのが正確なところかもしれない。

ただ、ここ最近思うのは、今は、とにかく目の前にあることを必死にこなしていく時期なんだなぁということですね。それがどこかにつながるからやる、あるいはやらないというのではなく。それを繰り返していくと、上に書いたみたいに、あるいはジョブズがスタンフォードのスピーチで言ってたように、点と点がつながるような時が来るのかもしれない。

なんて書いてみましたが、とにかく今は目の前にあることに必死に取り組んでいきたいという思いが強いので、あまり深く考えず、この1年そんな感じでやっていこうと思います。

30歳になったら、何かまた新しい世界が見えているかもしれないですね。

『熱狂する社員』

  • 2006-04-10 (月)

熱狂する社員』を読みました。

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会社には、決して楽ではない仕事に意気揚々と取り組んでいる人がいれば、一方で、定時が来るまで仕方なく席に座っているような人もいる。どちらを選ぶかと言われれば、個人であれば前者のような仕事をしたいと言うだろうし、会社として前者のような社員を欲しいと言うだろう。

反面、「仕事のやりがい」という話題になると、「とにかく自分のやりたいことを探そう!」というような安易な論調を見受けることがある。本書のはじめの方に

組織心理学の近年の著述では、「社員のより高度な欲求」、つまり「自己実現」のようなものばかりがクローズアップされる傾向がある。しかし、そこでは、人は食べていくために働くという視点が抜け落ちている場合が多い。給与、諸手当、雇用保障を軽く見るのは根本的なまちがいだ。これら基本的なレベルの待遇で社員が不公平感を抱いたら、経営者や管理職が社員の高い士気を維持するためにできることはないに等しい。

とあるように、必ずしもやりたいことができるだけでは満足だとは言えないはずだ。

この『熱狂する社員』では、世界各国、総計250万人もにおよぶビジネスパーソンへの取材を行い、モチベーションを高めるために必要な3つの要素として次のものを挙げている。

1. 公平感
2. 達成感
3. 連帯感

本文では、彼らが行った取材から得た生の声を豊富に紹介しながら、上に挙げた3つの要素を満たすための様々な方策を紹介している。

自分で会社を経営していたり、管理職ではないから関係ないと言う人もいるかもしれないが、会社に限らず複数人の集まりの運営にかかわっていたり、もしかすると家族や友人間の人間関係にも参考になることが書かれている本だと感じた。

Amazonの内容紹介にも「人間尊重の経営」とあるが、本書に出てくる数々の生の声を読んでいると、皆、やはり認めてもらいたいと思っているし、虐げられたり、無関心でいられることには耐えられないと感じている。もちろん経営している側からすれば、自分たちのような一社員が感じている以上の悩みや問題に日々直面しているのだろうが、やはり社員としてより以前に、一人の人間として認めてもらいたいという思いは誰しも持っているのだと思う。

自分の日々の仕事や、人付き合いに当てはめてみて、とても示唆に富む部分が多い良書だと感じました。

仕事上で部下のマネジメントを任されている人はもちろん、そのような立場にはないビジネスパーソンでも、読むに値する本ではないでしょうか。

「CYCLE HIT Spitz Complete Single Collection」

久々にiTunes Music Storeを覗いてみたら、スピッツのシングルコレクションが出てたので、1991-1997盤1997-2005盤の2枚とも衝動買い。

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cyclehit19972005.jpg

スピッツは、もちろん昔から純粋に大好きなんだけど、自宅で仕事をやる時(会社のだったり、個人の仕事もどきだったり)に聴くのが非常に相性が良かったりするのである。

そんな関係ない話は別としても、スピッツ、本当に良いですよね。マサムネの気の抜けたような、透き通っているようなあのボーカルでさわやかさを出していると見せかけつつ、裏では他の歌バンドではあんまり聴こえてこないようなぐりぐりうねるベース。なんか絶妙な組み合わせが自分がスピッツが大好きな一番の理由だったり。

この贅沢なシングルコレクションは、まさに青春!の頃、自分が中学生のくらいの時から今までの曲が集められていて、本当に良いです。しばし堪能という感じのアルバムです。

#Amazon見てたら、CDも買いたくなってきた…。いっそのことアナログ版なんか出ないのかな?絶対買う。

「マイケル・ジョーダン / HIS AIRNESS 特別版」

  • 2006-04-03 (月)
  • DVD

自分の周りには(特に、同期・元同期)なぜか、「困った時のジョーダン頼み」な人が多いんだけど、それに倣ったのか倣ったのかは別として、先日「マイケル・ジョーダン / HIS AIRNESS 特別版」を買って、届いた日の夜中、一気に見てしまいました。

jordan_hisairness.jpg

内容は、AmazonにもあるようにNBAの伝説の人物マイケル・ジョーダンの幼少時代から99年の2度目の引退までを振り返るヒストリーDVD。

自分が小学校・中学校でバスケをやってた頃、ちょうどNBAの開幕戦が日本で開催され、しかも自宅でBS放送が見られるようになってから、今まで月刊バスケットボールでしかそのすごさを確認できなかったNBAが、ぐっと身近になりました。当時、自分はカール・マローンとジョン・ストックトンで有名なユタジャズのファンでした。(ジェフ・ホナセックとか、マーク・イートンとか、すごいメンバが揃っていた時代) とはいえ、実際に試合を見ると、明らかに目を引き、ニュースにもなるのが、マイケル・ジョーダンだったような気がします。

そんなジョーダンのヒストリーDVDなわけですが、これはすごい!Amazonのレビューでも5つ星だらけですが、とにかく良く編集されていると思います。

もちろん見ていて一番興奮するのは、ジョーダンが繰り出すスーパープレーの数々なんですが、ジョーダンの技術的な成長と、精神的な成長がうまく描かれているのがとても良いです。自身が何度も得点王やMVPになりながらも、優勝できないチーム。そういう苦悩を克服し、目標を実現していくジョーダンの努力と執念。その努力と執念に、素直に敬意を示す、チームメイトや同時代を戦った選手の言葉の数々。

見ていて、そのプレーに感心する選手は、今まででも今でもNBAには多いですが、プレーの凄まじさに加え、その人となりにも感動させられてしまうのは、ジョーダン以外には、なかなかいないかもしれませんね。

当時、NBAを見ていた人には往年のスーパープレーヤーたちがゴロゴロ出てきますし、上に書いたようにジョーダンのひたむきさにも勇気付けられるという、かなりお得なDVDです。何度も見返したくなりますね。

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