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2006-04-10
『熱狂する社員』
- 2006-04-10 (月)
- 本
『熱狂する社員』を読みました。
会社には、決して楽ではない仕事に意気揚々と取り組んでいる人がいれば、一方で、定時が来るまで仕方なく席に座っているような人もいる。どちらを選ぶかと言われれば、個人であれば前者のような仕事をしたいと言うだろうし、会社として前者のような社員を欲しいと言うだろう。
反面、「仕事のやりがい」という話題になると、「とにかく自分のやりたいことを探そう!」というような安易な論調を見受けることがある。本書のはじめの方に
組織心理学の近年の著述では、「社員のより高度な欲求」、つまり「自己実現」のようなものばかりがクローズアップされる傾向がある。しかし、そこでは、人は食べていくために働くという視点が抜け落ちている場合が多い。給与、諸手当、雇用保障を軽く見るのは根本的なまちがいだ。これら基本的なレベルの待遇で社員が不公平感を抱いたら、経営者や管理職が社員の高い士気を維持するためにできることはないに等しい。
とあるように、必ずしもやりたいことができるだけでは満足だとは言えないはずだ。
この『熱狂する社員』では、世界各国、総計250万人もにおよぶビジネスパーソンへの取材を行い、モチベーションを高めるために必要な3つの要素として次のものを挙げている。
1. 公平感
2. 達成感
3. 連帯感
本文では、彼らが行った取材から得た生の声を豊富に紹介しながら、上に挙げた3つの要素を満たすための様々な方策を紹介している。
自分で会社を経営していたり、管理職ではないから関係ないと言う人もいるかもしれないが、会社に限らず複数人の集まりの運営にかかわっていたり、もしかすると家族や友人間の人間関係にも参考になることが書かれている本だと感じた。
Amazonの内容紹介にも「人間尊重の経営」とあるが、本書に出てくる数々の生の声を読んでいると、皆、やはり認めてもらいたいと思っているし、虐げられたり、無関心でいられることには耐えられないと感じている。もちろん経営している側からすれば、自分たちのような一社員が感じている以上の悩みや問題に日々直面しているのだろうが、やはり社員としてより以前に、一人の人間として認めてもらいたいという思いは誰しも持っているのだと思う。
自分の日々の仕事や、人付き合いに当てはめてみて、とても示唆に富む部分が多い良書だと感じました。
仕事上で部下のマネジメントを任されている人はもちろん、そのような立場にはないビジネスパーソンでも、読むに値する本ではないでしょうか。
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