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2009-05
クラウド本を何冊か
- 2009-05-30 (土)
- SaaS | クラウドコンピューティング
最近になっても衰えることを知らない「クラウドブーム」ですが、ここ最近で何冊か本を読みました。
特にここ2週間ほどで目を通したものでは『「クラウド・ビジネス」入門 -世界を変える情報革命』、『クラウド大全 サービス詳細から基盤技術まで』、『クラウド グーグルの次世代戦略で読み解く2015年のIT産業地図』などがあります。
この中でも、特に自分にとって役に立った最初の2冊を簡単にご紹介。
『「クラウド・ビジネス」入門』
以前にも紹介した「『ビジネス2.0』の視点」の林さんの『「クラウド・ビジネス」入門 -世界を変える情報革命』は、頭を再整理するのにとても役立ちました。
林さん自らインタビューやイベントに参加し、それらの情報を積み上げた上で書かれているので、信頼感があり、安心して読み進めることができました。また、他の本ではあまり見られないネットワークについての記述も参考になりました。クラウドを考える上で、ネットワークや端末の視点を改めて意識できたのも、この本がきっかけです。
ちなみに、この本の著者の林さんや、以前に紹介した『Amazon EC2/S3クラウド入門』の著者の方の座談会がITmediaに載っています。
・著者座談会:「クラウド本」でこれを伝えたかった! (1/7) - ITmedia エンタープライズ
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0905/20/news006.html
『クラウド大全』
以前に日経のイベントに参加した際に、広告を見て、出るのを楽しみにしていた一冊。
さらに章立てを見て、いっそう期待が高まりました。
第1章●今、何が起きているのか 中田 敦 日経BP社 日経コンピュータ編集
第2章●クラウド登場の背景と将来展 小林 雅一 株式会社KDDI総研 リサーチフェロー
第3章●連携強まるモバイルとクラウド 石田 愛 クラウド研究会 浦本 直彦 クラウド研究会
第4章●Amazon EC2 中田 敦 日経BP社 日経コンピュータ編集 高橋 秀和 日経BP社 ITPro編集
第5章●Google App Engine 松尾 貴史 サイオステクノロジー株式会社 エンジニア/株式会社キャンディット 代表取締役社長
第6章●Force.com 岩上 由高 株式会社ノークリサーチ シニアアナリスト
第7章●Windows Azure 酒井 達明 株式会社日立システムアンドサービス研究開発センタ
第8章●3階層で見るクラウドの分散処理技術 西方 公一 株式会社野村総合研究所 基盤技術部 上級テクニカルエンジニア
第9章●大規模分散処理基盤の開発 森 正弥 楽天株式会社 楽天技術研究所所長
第10章●Hadoopの概要と検証 太田 一樹 株式会社プリファードインフラストラクチャー 最高技術責任者
と、期待しすぎていたのもあったのか、実際に読んでみるとつくりがちょっと残念。
誤解のないように書くと、各章を独立した記事として読むと、どれもレベルが高く、非常に参考になります。ただ、「クラウド大全」というからには、もう少し全体のトーンや盛り込む情報の種類を、各章で整理してほしかったと思いました。
タイトルにある「大全」という言葉から、『すべてわかる仮想化大全2009 (日経BPムック)』のような、基本的なところから実例まで、段階的に情報が整理されているものをイメージしていました。
全体の中では日経の方が書いた第4章のAmazonの部分が、Amazonのクラウドについてすっきりと整理されていたので、ああいうトーンで他のGoogleやAzureなどをまとめてほしかったなぁ。
とはいえ、最初に書いたように、各章を独立した記事として見た場合の充実度は、他の書籍にはないものなので、クラウドの最新情報を知りたい場合には、一度目を通しておくべき一冊だと思います。
クラウド関連新刊
久々にリアル書店で情報を収集しておこうと、先日、丸善本店に寄ったところ(大々的に『1Q84』のキャンペーンをやってました)、オーム社からクラウド関連本が2冊出ていることを発見。
図解でわかるSaaSのすべて
山谷 正己
最初に挙げた『クラウドコンピューティング―技術動向と企業戦略』は、オーム社サイトに載っている目次を見てもわかるように、かなり充実した内容となっています。
Amazonでも既に高い評価がついていますし、品薄状態になっている模様。
2冊目の『図解でわかるSaaSのすべて』は、タイトルだけを見ると敬遠してしまいそうですが、実際には技術的なところにもある程度踏み込んでいて面白そうです。
ブームとはいえ、まだまだ出たものすべてに目を通すことができるようなペースなので、きっちり読んでいきたいと思います。
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Evernote+あとで読む
- 2009-05-25 (月)
- 仕事
このところ、情報収集のツールとしては、もっぱらEvernoteを使っています。
以前から気にはなっていたのですが、自宅のマシンをMacに変えてから使い始めました。
シゴタノ!で始まった、Lifehacking.jp堀さんのこれからMacという連載にあった「あなただけの知識のフィールドを作り出す Mac のナレッジ・アプリ」に触発され、Yojimboなんかも気になっていたのですが、WindowsでもiPod touchでもWebでも使えるところが気に入って、Evernoteを使い始めました。
使い始めるにあたっては、このエントリーを参考にしました。
・シゴトハッカーズ:Evernoteの基本的な使い方【チュートリアル編】 - ITmedia Biz.ID
http://bizmakoto.jp/bizid/articles/0808/01/news051.html
とはいうものの、こういう新しいタイプのツールを使う時は、実際に使ってみるのが一番早いですね。この記事は、しばらく使い込んでから、タグの付け方を考える時の方が参考になりました。
実際に使ってみると、仕事やプライベートで必要なファイルや情報が、どのような環境でも同じ状態で貯まっているというのは良いですね。
以前は「紙copi」を利用していましたが、やはり複数のPCでの同期などを考えると、EvernoteのようにWebを前提にしたツールの方に軍配が上がります。
ということで、今はプレミアムアカウントにして、PDFやPower Pointなど、どんどん放り込んでいます。
その他にも、Webやメールの情報をどうやって簡単に集約するかと考えた時には、「EVERNOTEとGmailを組み合わせて強力な検索機能を使う」を参考にして、「あとで読む」を使い始めました。
・あとで読む - あとでメールで読める無料ブックマーク・サービス
http://atode.cc/
「あとで読む」自体は前から知っていたものの、メールであとで読むサイトを送ったとしても、メールが溜まるだけになっちゃうんじゃないかと思い使っていませんでしたが、今はEvernote用のクリッピングツールとして、かなり重宝しています。
ちなみに、ジャーナリストの佐々木俊尚さんの新刊『ひと月15万字書く私の方法』(またいつか紹介します)でも、Evernoteの使い方が出ています。
ちなみに、Evernoteを日本語化したいという場合は、以下のエントリーが参考になります。
・Evernote 日本語化
http://fkimura.net/application/1-evernote-japanese.html
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TED - Ideas worth spreading!
- 2009-05-23 (土)
- webサイト
TEDというサイトが、最近話題になっています。
・TED: Ideas worth spreading
http://www.ted.com/index.php/
About TEDというページを見てみると、TEDというのは、Technology, Entertainment, Designの頭文字を取ったもので、この大きな3つのテーマの元に、多くの人がスピーチをするというイベントのようです。
どのスピーチも、講演時間が18分と決まっているため、世界中の識者(サイトでは “the world’s most fascinating thinkers and doers” と説明されています)のスピーチを肩肘張らずに聞くことができます。
しかも、このサイトがなかなか良くできています。About TEDのサイトを見ると、
This site makes the best talks and performances from TED and partners available to the world, for free. More than 400 TEDTalks are now available, with more added each week. All of the talks feature closed captions in English, and many feature subtitles in various languages. These videos are released under a Creative Commons license, so they can be freely shared and reposted.
とあるように、すべてのスピーチにキャプションがついているので、世界中の優れたスピーチを聞きながら、英語の勉強にもなってしまうわけです。
また、TEDにはOpenTranslationProjectという企画があり、日本語のキャプションがついているスピーチもまとまっています。
キャプションの言語は、TEDのサイトでビデオを見ると、再生ボタンの下あたりに”subtitles”という部分があるので、ここから変更できます。
“Ideas worth spreading” というサブタイトルが付いていますが、スピーチ自体もさることながら、そのようなコンセプトを実現するための仕掛けがたくさんあり、すばらしいサイトだと思います。
最後に、いま見ているShai Agassiのプレゼンテーションを貼り付けておきます(簡単にblogに貼り付けられるのが良いですね)。
※本エントリーは、英語征服で紹介した「TED - Ideas worth spreading!」になります。
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カルミナ・ブラーナ
- 2009-05-15 (金)
- 音楽
「芸は身を助く」ではないけど、自分の飽きっぽくて、あれこれ首を突っ込む性格は、どちらかというと災いすることが多いのだけど、良いことにつながることもある。
今日はそんなことを感じた日。
今日は、自分があるセミナーで講演をしたことがきっかけでご縁をいただいたWさんと飲んだ後、二次会で赤坂のGottinというバーに連れて行ってもらった。
・Gottin Official Home Page
http://www.gottin.jp/
Wさんのオススメだけあり、個性的で、良いお店。もちろん、お酒も自分好みの洋酒が多くて満足。
どう個性的なのかというと、まず目を引くのがアンティーグラスや調度品の数々。Webでもマスター自身が「特にグラスは他店では見かけない貴重なグラスを使用しています」と言い切っているように、他ではまず見かけないグラスで、美味しいお酒を堪能した。
もうひとつ個性的だと思うのは、店内でかかっている音楽。バーというと(自分の安直なイメージからか)Jazzがかかっているイメージがあるが、ここでかっているのはクラシック。
それがきっかけで、マスター(といっても年があまり変わらない)と盛り上がったのが音楽話。そこで、出たのがオルフの「カルミナ・ブラーナ」の話。
カルミナ・ブラーナとは、Wikipediaを見ると、
オルフの作品は、舞台形式によるカンタータであり、『楽器の伴奏を持ち、舞台場面によって補われる独唱と合唱の為の世俗的歌曲』という副題が付いている。オルフは前記の詩歌集から24篇を選び(内1 曲はオルフの自作)、曲を付けた。「初春に」「酒場で」「愛の誘い」の3部から成り、その前後に序とエピローグがつく。1936年に完成し、翌1937年7月8日にフランクフルトのフランクフルト歌劇場で初演された。
混声合唱、少年合唱、ソプラノ・テノール・バリトンのソリスト、大規模なオーケストラという大きな編成である。酒や男女の睦み合いなどを歌った詞に、シンプルな和音及び強烈なリズムが特徴。20世紀を代表する楽曲である。
とあるように、とても印象に残る曲。
縁あって、自分はこれを高校生の時に演奏する機会に恵まれたので、そんな話をマスターとして盛り上がった。
カルミナ・ブラーナを演奏したというのも偶然であれば、この曲を知っているという人に会ったのもまた偶然。そもそも、このお店に来たのもまた偶然ということで、いろいろな偶然が重なって、良い夜だった。
という日記でした。
(野暮だと知りながら念のために言っておくと、悲しいかな、何においても「芸」と言えるようなものは自分は身につけていない。ただの説明用に、この「芸は身を助く」を使っているだけ。しかも「身を助く」というと、なんとかその場を切り抜けたようなニュアンスを感じる人もいるかもしれないけど、今日のマスターとの出会いはとても良い出会いだったので、そんなニュアンスではないということを、一応補足。野暮だと知りながら)
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スイングしないのは…
- 2009-05-11 (月)
- 覚書
5月8日(金)の日経夕刊に「子供とアート」という記事が載っていた。
ジャズトランペッター日野皓正氏が中学生向けに行っていた「ドリームジャズバンド」という課外授業の話。
ここでは「人間をはぐくめば音楽もうまくなる」として、彼の考えや体験を書いているんだけど、その中でとても印象的なエピソードが載っていた。
サックス担当のリーダー役の子の話で、日野氏をして「その時の言葉を聞いていると、涙が出そうになるね」と言わしめたのは、こんな言葉。
スイングしないのは、人の音を聴いて吹かないからでしょ
いやはや。なんか、言っている声まで聞こえてそうな言葉。
何らかの形で、複数の人と合わせてやる形式の音楽をやったことがある人なら、すごくわかる言葉じゃないかと思う。自分は、この言葉を見た途端、何年分かの光景が一気に浮かんできた。
そして、これって音楽だけじゃなく、学校や会社など、複数の人間が集まって何かをやる場所だったり、一家庭の中であっても通じるようなすごい言葉だなぁと思う。
思うに、本当に何かに対して一生懸命打ち込んでいると、こういう深いところでのというか、根本的なところでの気づきに出会うのかもしれないなぁ。
そして、この子が、その気づきがどこまで大きなものかは今は気づいていないかもしれないけど(もしかしたらとっくに気づいてるかもしれないけど)、きっと将来、全然別の場面で、懸命に努力をしているような時に、ふとこの時の自分の言葉とか、それを発した時の自分の心境なんかが浮かんでくるんだろうなぁと思う。
何事も一生懸命やるべきですなぁ。
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