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『「お通し」はなぜ必ず出るのか』

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「お通し」はなぜ必ず出るのか―ビジネスは飲食店に学べ』を読みました。

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いきなりちょっと昔話

この本を読んで思い出したお店が2店。

どちらも新橋からそう遠くないところに位置するお店です。

ひとつは、時代を先取りした店舗形態で、多くのスタッフを抱えていました。一番通っていた当時は、おそらく全員のスタッフを知っているような状態で、ひとりで行っても絡める(絡まれる)スタッフがいたので夜中に仕事が終わってからでも、ちょくちょく顔を出していました。

しばらくして、そのスタッフがどんどんと入れ替わっていき、多くのスタッフが見知らぬ人となるにつれ、店からは足が遠のいていきました。

数年して、久々にその店に行ってみると、最初にそのお店に行った時に注文を取ってくれたスタッフ(その日が初仕事)が店長となっていて、再会を喜んだものでした。しかし、先週末、そのお店に電話をしたところ、もう店長は変わったことを知りました。

もうひとつは、店長自らが切り盛りするお店です。スタッフは最近でこそやや定着しているかなと感じるものの、少し前は、やはり頻繁に変わっていました。でも店長は変わりません。

店長は、自分が全面的な信頼を置いている人に任せ、その店からそう遠くないところにもう一店お店を構えているようなのですが、その店に通い始めてから4年経った今でも、実は一度も行ったことがありません。

やっと本の話

社会人になってからの酒代の少なくとも4分の1くらいは、この2つのお店に払っているんじゃないかと思うほど飲んでますが(笑)、なんで、こんなことになったのかについては、この『「お通し」はなぜ必ず出るのか―ビジネスは飲食店に学べ』を読んで、いろいろと気づきがありました。

本書では、飲食ビジネスの現状や課題、そして著者の子安さんの考える将来の姿まで、具体的な事例を交えながら、わかりやすくまとまっている一冊です。

たしかに飲食業界の話に特化していますが、見方を変えれば「商売の基本」として、どんな仕事をしている人にも気づきがある本だと思います。

例えば、第3章の「「女性に人気のヘルシー店」は潰れる」とか、第5章の「「オーナーの夢だった店」は潰れる」なんかは、飲食の話としても読んでも面白く、ついわかったような気になってしまいますが、同じようなミスを自分の仕事でおかしていないかと振り返ってしまいました。

また、将来のことに視点を移した第10章「飲食店の周りに広がる「宝の山」」や第11章「「個店の時代」が到来する」などは、純粋に飲食業界の新しいチャンスとして興味深く読みました。

ほかにも第8章の「店舗拡大の落とし穴」なども含め、われわれの一番身近なところにある飲食業界を新しい角度から見るきっかけになるだけでなく、「商売の基礎」を学べる一冊だと言える本です。

ちなみに、本書には思わず「へー!」と声を出してしまうような箇所もありますが、自分が一番そう思ったのは、蕎麦屋の穴子天の話。そ、そうなんすか…。

そして、近いうちに「俺のハンバーグ 山本」に行かなくては!と思っているところでした。

著者の子安さんは、blogもやってらっしゃるので、興味がある方はこちらもどうぞ。

・出力モード
http://ameblo.jp/koyasu-daisuke/

最後に誤解のないように付け加えておくと、冒頭に挙げた2つのお店、特にひとつめの店舗は、自分が今は行っていない=良くないお店だというわけではありません。今でもファンがたくさんいるお店だと思います。

「お通し」はなぜ必ず出るのか―ビジネスは飲食店に学べ (新潮新書)
子安 大輔

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