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『「これだ!」と思える仕事に出会うには』

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「これだ!」と思える仕事に出会うには』を読みました。

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私たちは「正しいと思われているもの」に知らず知らずに縛られてしまっている。例えば

「もっと自分を変えないと」
「足りない部分を伸ばさないと」

勝手に「こうあるべきなんだ」と自分で決めつけて、そうではない自分に引け目を感じてしまう。そして、それを克服すべくほとんど苦行とも呼べるような努力を重ねる。それが正しいことであり、そのような努力は素晴らしいものだと信じられてきた。

「でも、そうではないんですよ」と、ガチガチに凝り固まった気分を楽にしてくれるのがこの本だ。決してそれらの努力を否定するわけではなく、純粋に自分が楽しいと思えること、やっていて充実感を味わえること、そういうものに素直に目を向け、そのようなものを仕事にすることを提案してくれている本だ。著者のシェリル・ギルマン自身、様々なキャリアを積んできた。その過程で、彼女が体験したこと、そしてキャリアコーチとしてのコーチング経験から得たことがふんだんに盛り込まれている。

この本の特徴は、なんと言っても演習が多いこと。たくさんの人の輝かしい転身ぶりを読むだけでなく、自分がそうなるための演習が用意されているのだ。トム・ピーターズの『ブランド人になれ!』のような感じで、自分自身について、そして自分の行動について、徹底的に向き合うきっかけとなる演習がたくさんある。確かに自分のことを考えるのはやりやすいことではないし、すぐに答えられる類の問題はほとんどないので、すべてをやるには相当な時間がかかる。ただ、これらをきちんとこなしていくことで、本当に自分がやりたいと思うこと、つまり「これだ!」と思えることが見えてくるのがわかるだろう。

演習以外にも具体的な話が多くて役に立つ。例えば8章の「自分を売り込むコツ」では、そのための具体的な方法が、著者の体験とともにたくさん載っている。また、別の章で自分が特に気に入った話があったので、最後に紹介しよう。

第3章の「想像力を解き放つ」にある一節で、このようなものがあった。


これは私自身の経験から学んだことだが、問題を解こうとしてもなかなか答えが出ないときは、いったん降参を宣言して手元の作業に専念していると、答えは勝手に向こうからやってくるものだ。何でもこの手で仕切りたいという欲を捨て、自分を超えた大きな力に結果を預けてしまったとき、奇蹟が起きる。

そして、これを実践するための方法が面白い。それは「降参ボックス」なるものを作るのだ。

苦しむばかりで先に進まないときは、やめる。「降参ボックス」を作ろう。何でもいい、好きな箱を使おう。心配事をカードに書き、箱に入れる。入れてしまったら、その問題は現在、どこかで誰かが処理しつつあると想定して手元の作業を再開する。降参し、結果は気にしないことにして、その瞬間に集中しよう。

何が心に引っかかるものがあって、他の仕事が思うように進まない時はよくある。そんな時、その引っかかっているものを、このように物理的に取り除いてしまうというのは効果的かもしれない。

就職活動や転職活動をしている人には、今の自分を見つめ直すために最適の本になるだろう。同時に、なんとなく今の仕事に満足していない人。なんとなく仕事をしているような気がしているような人も、ぜひ一読してみてはいかがでしょうか。

尚、この本は、起-動線のkojiさんご提案の企画「1万円分の本選び」で買って頂いた本の中の1冊です。投稿が遅れてしまい申し訳ありませんでした。

「これだ!」と思える仕事に出会うには
シェリル ギルマン Cheryl Gilman
4907725361

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