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『イノベーション要論』

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イノベーション要論』を読みました。

イノベーション要論 イノベーション要論
岸川 善光 八杉 哲 谷井 良

同文舘出版 2004-07
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教科書のような雰囲気の本ですが、イノベーションの概要をつかみたいと思い購入しました。また、まえがきを見ると、本書の3つの特徴の1つとしてサービス産業のイノベーションの重要性を強調しているとあったので、今の興味とも重なり読み始めました。

良くも悪くも、最初に感じた「教科書みたい」な本でした。本書ではイノベーションの本質を「知識創造による新価値の創出」と定義し、全体を通して、今(2004年)までのイノベーションに関する研究事例を幅広く紹介しています。

各章で執筆者を分担しているようなのですが、特に中程の章は記述が曖昧な部分があったり、読みにくい部分もありました。(それは自分の知識や読解力が足りないからだろうと言われればそれまでなのですが…)それ以外の章も、基本的には過去のイノベーションに関する研究事例の紹介が淡々と続いているという感じでした。もう少し具体的な事例があればイメージも沸きやすいと思いました。

期待していたサービスのイノベーションに関する記述も、1章が割かれているだけで、内容もサービスの性質について概観し、製造業のイノベーションとの簡単な対比を試み、その後は金融サービス業に特化して話が進んでいくという展開で、期待していたほど深くまで突っ込んだものではありませんでした。

そうはいっても、イノベーションに関して満遍なく研究事例を紹介してくれていることで、どんな研究者がどのようなことを言っているのかという「土地勘」を身につけるには良い本だと思います。特に、参考文献はイノベーションに関する主要な書籍一覧という感じで、今後知識を深めていく際に読むべき本の目安になります。

イノベーションについて他の本には載っていない新しいことが書かれているという本ではないので、既に何冊かイノベーションに関する本を読んだことがあるような人にとっては、必ず読むべき本ではないかもしれません。自分のように、これから知識を増やしていくためのきっかけとして読むには役に立つ本かもしれません。

ちなみにサービスのイノベーションの章で取り上げられていた参考文献で、「知的資産創造」の2002年12月号に掲載されている「日本企業のサービスイノベーション」という論文が紹介されていました。あとで読んでみようと思います。

・日本企業のサービスイノベーション(PDFファイルです)
http://www.nri.co.jp/opinion/chitekishisan/2002/pdf/cs20021202.pdf

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