Home » » 『世界級キャリアのつくり方』

『世界級キャリアのつくり方』

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

世界級キャリアのつくり方』を読みました。

世界級キャリアのつくり方―20代、30代からの“国際派”プロフェッショナルのすすめ 世界級キャリアのつくり方―20代、30代からの“国際派”プロフェッショナルのすすめ
黒川 清 石倉 洋子

東洋経済新報社 2006-05
売り上げランキング : 15191

Amazonで詳しく見る by G-Tools

一橋大学大学院の国際企業戦略研究科で教授を務める石倉洋子氏と、医師で日本医療政策機構の代表なども務める黒川清氏による、国際派プロフェッショナルのすすめ。

内容をまとめると、これからは日本だけにとどまらず、しかも組織に頼らない、国際的なプロフェッショナルとしての個人が求められる時代になっていく。そのような時代に対応するために、(1)国際派プロとはどのような人材かをまとめ、(2)国際派プロになるためのキャリアパスを各年代ごとに示し、(3)国際派プロに必要な能力を5つにまとめて紹介している本。

こうしてまとめたり、実際に読んでみると、ある程度この手のトピックを追っている人にはあまり目新しい内容ではない。ただ、それでも面白く、一気に読ませてしまうのは、2人の著者の多彩なキャリアからの経験談によるところが大きいと思う。そのため今までわかっていたようなことも新しい表現で再確認することができる。

いくつかなるほどと思った点を取り上げてみると、例えば黒川氏のセリフで

しかし全員が世界で一流のプロになる必要はない。プロのレベルはさまざまだ。山にたとえるなら、キリマンジャロもあるしエベレストもある、マッキンリーもヒマラヤもある。日本では山といえば富士山が一番高いが、世界に出れば、もっと高い山があることを知るだろう。(中略)どの山を目指すかは、それぞれの価値観だが、世界には山がたくさんあることを知ることで、選択肢も増えるし、それぞれの選択を尊重できるようになる。皆がエベレストを目指す必要はない。多様な選択肢はすべて、それぞれが社会に意味があるものだとわかることが大事なのだ。

キャリアというと、情報がありすぎて却って近視眼に陥ってしまいそうな今、こういう視点は必要だと改めて認識できる。

小さな失敗をたくさんするメリットは、自分自身でリカバーするコツを体で覚えられることだ。20代まではいろいろなことにチャレンジし、そして失敗をしておくことが実は非常に大切だ。

昨日の自分のエントリーに近いかも。

チャンスがあればすぐにつかもうとする、予想していなかったことでも機会が与えられれば一応やってみる、という姿勢を常に心がけてきた。今になって「戦略」を専門としている割には、若いときから、自分の人生設計全体に戦略があったわけではないが、何が好きで何が嫌いかという感触はかなりはっきりしていた。それに合わせて、意思決定に直面したらその時点でよいと思うことを選んできた。

これは石倉氏の発言。さらっと書いてあったけど、とても大切な視点だと思う。

これ以外にも参考になる点は多い本。特に、既に「国際派」のふたりから見ての世界での日本人の振る舞い方に対する意見については、言い尽くされていることかもしれないが、参考になる。

たしかに決して目新しいことは書かれていない(そのため不満を持っている読者もAmazonのレビューを見るといるけど)ので、多くを期待して読む本ではないかもしれない。ただし、類書と比べて英語だとか、ロジカルシンキングだとかという、スキルには一切触れておらず、どちらかというと人となり、心構え、振る舞いという点に焦点が置かれているので、そういう面からキャリアに関する考え方を復習したい人には良い本かも。それに、どの話題も、すっきりとまとめられているので、頭に入りやすいし、読みやすい。

興味を持った人は、ここら辺を読んでみるのも面白いかも↓

・ウィンウィン対談 石倉洋子さん 世界級キャリアのつくり方 プロフェッショナル
http://www.ewoman.co.jp/winwin/77iy/

・Kiyoshi Kurokawa
http://www.kiyoshikurokawa.com/

2 thoughts on “『世界級キャリアのつくり方』

  1. チャンスがあればすぐにつかもうとする、予想していなかったことでも機会が与えられれば一応やってみる、という姿勢を常に心がけてきた。今になって「戦略」を専門としている割には、若いときから、自分の人生設計全体に戦略があったわけではないが、何が好きで何が嫌いかという感触はかなりはっきりしていた。それに合わせて、意思決定に直面したらその時点でよいと思うことを選んできた。

    私もこの言葉まさに共感できます。
    またニュアンスが違いますが、20歳ぐらいの時に小説で見てから大切にしてきた言葉で『道に迷ったときは、自分の幸せになる方向に行きなさい』ってあって、これも単純な言葉だけど、私には見失いがちな事に感じてました。
    私もこちらの本買ってみます。

  2. >山崎さん
    コメントありがとう。

    「道に迷ったときは、自分の幸せになる方向に行きなさい」というのも良い言葉ですね。そういう、意思決定の時に支えになるような言葉を持っていることは大切だね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>