Home » » 『使える 弁証法』

『使える 弁証法』

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

使える 弁証法』を読みました。

使える 弁証法 使える 弁証法
田坂 広志

東洋経済新報社 2005-11-25
売り上げランキング : 43591

Amazonで詳しく見る by G-Tools

ハーバード・ビジネス・レビューの特集(「「弁証法」思考 超ロジカル・シンキング」)に思わず喚起されて読んだのがこの本。

今までシンクタンクで仕事をし、また様々な著作を発表してきた田坂広志氏が、日々の思索の根拠として使っているのが「弁証法」であり、その使い方を紹介しているのが、この『使える 弁証法』です。

Amazonでの書評も賛否両論で、多くの人が書いているように弁証法そのものについての具体的な解説はほとんどありません。田坂氏が実際使用しているという、

・「事物の螺旋的発展」の法則
・「否定の否定による発展」の法則
・「量から質への転化による発展」の法則
・「対立物の相互浸透による発展」の法則
・「矛盾の止揚による発展」の法則

について紹介し、それをここ最近に起きた変化や、これから起こるであろう変化の考察に当てはめることで、これらの法則の使い方を示した本になっています。

たしかに弁証法について知ることができると思っていた人は肩透かしかもしれませんが、田坂氏がどのように現代や近い未来を見ているのかという思考のプロセスを知るための本だと思えば、参考になる部分もありました。

上に挙げた法則を「弁証法」という括りで見ると、なんだか難しそうに見えますが、どれも決して特殊なものではなく、われわれが日々経験的に使っていたり、あるいは別の本でも知ることができるような内容のものです。例えば、田坂氏の言う「矛盾の止揚による発展」の法則は、山本真司さんの『30歳からの成長戦略』で言うところのレゾナンス思考(論理思考と全体思考を併せ飲む)と基本的に同じものです。(今、手元に山本さんの本がないので正確ではないかもしれませんが…)

Amazonでも書かれているように、(繰り返しになりますが)弁証法をきちっと学べる本ではありませんし、画期的に新しいことを知ることができる本でもありません。上に挙げた5つの法則を使って現在や未来を見ていく田坂氏の頭の使い方を覗き見ることができるのが、この本の価値でしょう。しかも、1時間足らずで読めるボリュームなので、その時間を考えれば、目を通して損はない本だと感じました。

これをきっかけに弁証法をかじってみるというのも良いですね。かなり前から積ん読のままになっている三浦つとむ氏の 『弁証法はどういう科学か』あたりが良いでしょうか。

弁証法はどういう科学か 弁証法はどういう科学か
三浦 つとむ

講談社 1969-09
売り上げランキング : 126804

Amazonで詳しく見る by G-Tools

ハーバード・ビジネス・レビューを読むのも良いかもしれない。

Harvard Business Review (ハーバード・ビジネス・レビュー) 2007年 04月号 [雑誌] Harvard Business Review (ハーバード・ビジネス・レビュー) 2007年 04月号 [雑誌]

ダイヤモンド社 2007-03-10
売り上げランキング : 485

Amazonで詳しく見る by G-Tools

しかし、田坂広志氏の本は初めて読みましたが、独特な雰囲気が流れていますね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>