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『多読術』

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多読術』を読みました。

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以前に紹介した『独学という道もある』もそうですが、ちくまプリマー新書は面白い。

今回は松岡正剛氏の『多読術』。発売日に買っておきながら、積ん読のまんまでやっと手に取りました。

全編通して「プリマーレベル」を超えている気もしましたが、そこはセイゴオ節。容赦はないですね、いい意味で。

チェックした箇所はたくさんありますが、なるほどと思ったのは、あとがきのこの部分。

 われわれは珈琲を飲むとき、その中身にはすぐに入らない。まずはコーヒーカップに手をのばし、そのとき把手(とって)のかたちに手指のかたちを合わせつつ、カップをしっかりと手繰り寄せ、そして口元を飲む状態にすぼめて、しかも自分で味わえる量に分けつつ飲んでいる。それが缶コーヒーならば鷲掴みだし、パックであればストローで飲む。本を読むにもそういうアフォーダンスがあるはずなのである。途中でサンドイッチをほおばるときは、さらにまた新たな手法を組み合わせているわけだ。
 読書を神聖なものだとか、有意義なものだとか、特別なものだと思わないほうがいい。読書はもともと多様なものだ。だから、本は「薬」にもなるが「毒」にもなるし、毒にも薬にもならないことも少なくない。読書はつねにリスクを伴うと思ったほうがいい。読書を愉快にさせるのは、読み手次第なのである。(以下略)

読書を考える時に「アフォーダンス」が結びつくとは思ってもいなかったので、とても新鮮でした。同時に、「アフォーダンス」という言葉が、こんなにもしっくりくるとはと思って驚きも。

もちろん、本編の内容も充実しています。セイゴオ氏の本のかかわり方から、編集工学の話、さらにはIT社会と読書という壮大なテーマまで広がっていきます。

今回も都合によりISIS編集学校の花伝所には進めず、編集学校とはしばらく距離が空いてしまっていますが、しばらくはセイゴオ本と向き合っていこうかなと思っているところです。

関連エントリ
『情報の歴史―象形文字から人工知能まで』
『白川静 漢字の世界観』
編集学校「破」突破
『アフォーダンス』
リアリティーを探る決心

多読術 (ちくまプリマー新書)

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