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『実学入門 不景気に効く会計』

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実学入門 不景気に効く会計(クスリ)―会社の問題をみつける財務会計編』を読みました。

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ちょっと前の英語学習ブームのように、少し前から「会計ブーム」とも言うべき状況になっています。書店の会計コーナーに行けばもちろん、会計コーナーまで行かなくてもビジネス書のコーナーに行くと、そこには会計関連の本がたくさん並んでいます。その多くが楽々決算書を読めるという類のもの。

自分も何冊かその類の本は読みました。確かにわかりやすいのですが、なんとなく使える気がしない。本に載っている架空の財務諸表を読むことは実際のものは読めない。あるいは、本に載っているのは実際の財務諸表で、それを読むことはできた。実際の財務諸表を見てもなんとなくわかる。でも、これをどう使うの?と立ちつくしてしまう。こういう感想を持った人も多いのではないでしょうか?

この田中氏の『実学入門 不景気に効く会計』を手に取った時も、「ああ、また、この手の本か」と思っていたのですが、Amazonの評判も良いですし、たまたま某有名会計系専門学校の社員の方に、この田中先生の良い評判を聞いたので買ってみました。

なるほど、これは良いです。

言うまでもなく、会計とは財務諸表上の数字の世界ではなく、実際の企業の経営の実態を表したものです。初心者には同じように見える数字の羅列でも、そこには企業の実態があり、そこから経営状況の移り変わりを読み取ることができます。

それをわかりやすく示してくれているのがこの本です。2003年の本なので、例が若干古いと感じる部分もあるかもしれません。例として挙げられている企業は日産、ダイエー、ソニー、日立、イトーヨーカ堂、NTTドコモなどです。「今や…」という企業もありますが、かえってこの本の解説を読んでから今を振り返ると、納得してしまう部分も大きいかも知れません。

単に会計のルールを示すだけではなく、実際の企業の財務諸表を取り上げ、なんでこういう数字になっているのかを経営の視点から読み解いていくスタイルは、とてもわかりやすいです。解説で使われているたとえ話も絶妙で、大きく頷きながら読み進めていってしまう本です。

会計の勉強をしようと思いつつ、なんとなく取っつきにくいと思っている人。今まで何冊か入門書を読んでみたけど、なんだかしっくり来ない人。ぜひ読んでみてはいかがでしょうか?

ちなみに今回ご紹介したのは財務会計編ですが、同じ著者の管理会計編キャッシュフロー編も出ています。

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