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『男の作法』

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男の作法』(池波正太郎著/新潮文庫)を読みました。

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最近、GREEの自分周りの人でちょこちょこ名前が出てきていたので、読んでみたのが池波正太郎の『男の作法』 池波正太郎が若い友人と語った内容をそのまま本にしたという形式。

池波正太郎本人も冒頭で書いているように、時代が移り変わってやや古いと思われるような記述もありますし、これが書かれた当時の独特な物の見方も含まれています。じゃあ、現代の我々が読んでも役に立たないのかというと全くそんなことはなく、書かれている表面を追うのではなく、根っこの部分を読み取れば、現代でも大いに役立つ内容です。

ここで書かれている内容で、現代だからこそより考えるべきことも多くありますね。例えば、彼が「自分を賭けるだけの生涯のロマンみたいなものがどこにも見つからない」と言っている部分があります。これはなぜかということ、彼は次のように語っています。

それは、感覚的にだんだん人間が鈍化している、ということがあるから。その一つの表れとして、パッと見た瞬間にいいなあと思う、俗にいうひと目惚れ、そういうことがなくなっていますね。どうしてこんな世の中になってきたかというと、白か黒か、そういうきめつけだけがあって中間色がないから。人間とか人生とかの味わいというものは、理屈では決められない中間色にあるんだ。つまり白と黒の取りなしに。その最も肝心な部分をそっくり捨てちゃって、白か黒かだけですべてを決めてしまう時代だからね、いまは。こういう時代では、男の意地、夢、ロマンというようなものは確かに見つけにくいでしょう。

とのこと。そういう時代にあって、夢やロマンを見つけるには、どうすれば良いのか?それは当然のことながら、誰かが与えてくれるものではなく、自分で求め続けるものだと彼は言います。そして、そうしていれば顔つきが変わってくる。

やはり、顔というものは変わりますよ。だいたい若いうちからいい顔というものはない。男の顔をいい顔に変えて行くということが、男をみがくことなんだよ。いまのような時代では、よほど積極的な姿勢で自分をみがかないと、みんな同じ顔になっちゃうね。

このような調子で、この本は進んでいきます。食べ物の食べ方から、服の着こなしから、タクシーでのチップの渡し方から、その他様々な場面から、男はこうあるべきだということを、男を磨く方法を説いています。

上で書いたように、確かに現代にはそぐわないような記述も見かけますが、表面を追うのではなく、彼がそのことを言っている本質を見抜いて、毎日の生活に活かしていけたらと思います。

あー、なんだか冴えない書評だ。

2 thoughts on “『男の作法』

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