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『究極版 逆引き頭引き日本語辞典』

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日頃、様々な場面で文章を書いている時や、翻訳をしている時に、日本語の連語(コロケーション)で悩むことがあります。

例えば英語では、『新編 英和活用大辞典』や「Oxford Collocations Dictionary for Students of English」のようなものがあり、書く時などで非常に重宝します。

そんな辞書が日本語でもないのかと思っていたところ見つけたのが、『究極版 逆引き頭引き日本語辞典―名詞と動詞で引く17万文例』です。

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今日届いたばかりなので、じっくりとは使いこなせていませんが、これはなかなか重宝しそうな一冊です。

この本は、校正者である筆者が、校正をする際に、名詞と動詞を助詞「を」で結ぶのが正しいかどうか迷う場面が多かったことがきっかけで、作った辞典とのことです。
「はじめに」では、この辞典の説明として、

本書でまとめた名詞と動詞(とくに他動詞。動詞以外も一部含む)を「を」で結んだ用例は、文芸作品など300冊の文庫本・約350人の著者(解説者も含む)で実際使われたもののうち、文章を書くうえで参考になると思われるものを延べ17万例とりあげました。ほかに必要と思われる1500例ほどを補足しています。

と書いてあります。本書は講談社プラスアルファ文庫の一冊として出ているので、17万例を収めた本書は、文庫本ながら950ページほどのサイズとなっています。

先ほども紹介した通り、本書は名詞と動詞の結びつきに特化している辞典で、50音順で様々な名詞と動詞が並んでいます。

例えば、たまたま開いたページの中から名詞の例を紹介すると、「世論」という名詞は、

せろん 【世論】 動かす。恐れる。かき立てる。尊重する。統一する。巻き起こす。導く

という感じになっています。例えば「世論をどうにかする」という文を書こうと思っていた際に、どういう動詞が適切なのか迷った時、これを調べれば、どういう動詞と結びつくかがわかるわけです。

動詞の例では、例えば「講じる」という動詞を調べてみると、

こうじる 【講じる】 動 一策。解決策。懐柔策。(中略)自衛の策。(中略)自活の道。(中略)善後策。対応策。対策。打開の道。(以下略)

という感じで、たくさんの名詞が紹介されています。これを見ると、「講じる」という動詞とは、何らかの対応策のようなものが結びつきやすいということがわかります。

あえて残念な点をあげると、文芸作品を中心に用例を拾ってきた辞典なので、ビジネスに関する用語が少ない可能性があるというところですね。まだ、きちんと使っていないので、調べたい用語が載っているかどうかの検証はできていませんが、仕事で文章を書く場面やビジネス書を翻訳する場面で出てくる用語の対応は難しいかもしれません。

とはいえ、なかなか類書がない現状では、本書は非常に重宝しそうな一冊だと思います。これから実際に使い倒していくにつれわかっていくこともあるかと思いますが、何かあればまた紹介します。

ちなみに日本語のコロケーション辞典としては、『知っておきたい 日本語コロケーション辞典』というのもあるようです。

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知っておきたい 日本語コロケーション辞典』の方は「豊富な用例でブログ・メール・手紙を書くときに役立つ」というふれこみなので、『究極版 逆引き頭引き日本語辞典』を補完するものになるかもしれませんね。

3 thoughts on “『究極版 逆引き頭引き日本語辞典』

  1. stylishideaさん、今年もよろしくお願いします!
    こういう本、ないかな~って私も思ってたんですよ。やっぱりあるんですね!
    まずは「究極版 逆引き頭引き日本語辞典」をチェックしてみたいと思います~。

  2. たびたびすみません。
    某SNSのお名前と混同して使ってしまいました。
    この場をお借りしてお詫びいたします。

  3. makiさん、今年もよろしくお願いします!

    そうですねー、自分も良いのないかなぁと思っていたところだったので、見つけた時は
    嬉しかったですね。まだまだ利用頻度は少ないですが、今後、活躍してくれるでしょう。

    名前の件は、全然大丈夫ですよー

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