Home » » 『答えが見つかるまで考え抜く技術』

『答えが見つかるまで考え抜く技術』

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

答えが見つかるまで考え抜く技術』(表三郎著/サンマーク出版)を読みました。

kangaeru.jpg

駿台予備校の名だたる英語講師に名前を連ねる表三郎氏。その彼が、一般向けに「考える技術」ならぬ「考え抜く技術」の本を出しました。出てしばらく経ってしまいましたが、今日やっと読み始めました。そして一気に読了。これは面白い。

残念ながら自分は彼の授業を受けたことはないのですが、amazonの書評を見るとわかりますが、彼のすごいところはその個性。直接は彼の人となりを知らないものの、この本を読むと、彼の熱さやひたむきさがガンガン伝わってきます。何しろ最初から熱い。

考えることは、誰にだってできるし、四六時中、何かについて考えている(と思っている。)ところが、答えが見つかるまで考え抜くことができる人は、じつはそれほど多くはない。たいていの人は、途中でうやむやにして、考えることを放棄してしまうのだ。「考える」と「考え抜く」の間の溝を埋めるのは、案外たいへんなのである。

「考える」と「考え抜く」の間の溝という表現には強い印象を受けましたね。確かに何とはなしに考えるとか、自分では考えてるつもりになっているけど、それをどこまで持続できているか、突き詰められているか。そう考えると、今までの人生の中で、「考え抜く」までいった経験はどれだけあるだろうと不安になってしまいますね。

じゃあ、考え抜くためにはどうすればいいか?著者の答えは、これ。

「問い」をもって生きること。ただ、それだけだ。

以前に情報を蓄積していく習慣というエントリーを書いて、そこで『はじめて考えるときのように』という本を紹介した。その中で、野矢氏が言っていることと、この本で表氏が言っていることが、とてもよく似ている。

彼らに限らず、表現は違っても「問いを持つこと」の大切さを説く人は多い。

巷にあふれているような、ロジカル・シンキングなどの本で学べるような体系立った知識や、斬新な発想法の類は、この本には一切登場しない。そういう整理された知識をこの本から期待するのは無理だろう。

そのような一般化された知識ではなく、著者自身がまさに「問いを持ち続け」「考え抜いてきた」、その過程を吐露している。その結果、人によっては散漫で、鼻につくと感じる人もいるかもしれない。ただ、著者が語っている体験を、自分の日常でどう生かせるだろうか?自分は似たようなことをやっていないだろうか?やっているならば、それを持続させるためには何が必要なのか?

そういう姿勢を持って読むといいのではないだろうか?そういう姿勢こそ「問いを持つ」ことに他ならないのだから。

2 thoughts on “『答えが見つかるまで考え抜く技術』

  1. 復活おめでとうございます。相変わらず、味のある文章。
    これからも興味深いエントリーを期待しています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>