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『3時間で「専門家」になる私の方法』

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3時間で「専門家」になる私の方法』を読みました。

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フラット革命』に続く佐々木氏の新刊。

この『3時間で「専門家」になる私の方法』では、新聞記者からITジャーナリストとなった佐々木氏が、インターネットを駆使して、3時間で専門家並の知見を得るための方法論を惜しげもなく披露しています。

はじめに梅棹忠夫の『知的生産の技術 (岩波新書)』、立花隆の『「知」のソフトウェア』、そして野口悠紀雄の『「超」整理法―情報検索と発想の新システム (中公新書)』を取り上げ、従来の情報収集・蓄積方法を紹介し、それと比較してインターネットが使える現代の情報収集方法の特徴を紹介しています。その上で、インターネット上の情報収集に「クオリア」の概念を持ち込み、「セレンディピティ」の考え方を加えることで、未知の分野についても「専門家」になれるような情報収集が可能だと主張します。

自身の新聞記者時代の取材方法を紹介した後、「少子高齢化」という著者自身もなじみがないテーマを使って、実際に「専門家」になるまでの情報収集方法をケーススタディのように紹介しています。

情報収集はインターネットを利用して行うわけですが、ここでは情報収集のソースを大きく以下の4つに分けて、段階や目的に応じて使い分けています。

  1. 日経テレコン(新聞記事・雑誌記事などオフィシャルなデータベース)
  2. 一般のウェブサイト
  3. 個人や企業のブログ
  4. 2ちゃんねるなどネット掲示板の書き込み

調べていく順番は、上に挙げた1から4の順になります。

実際にこの順番で著者が「少子高齢化」について調べていく過程を読めば、方法論を理解する参考になります。また、その中で「マトリックス」や「クオリア」、「セレンディピティ」、「ニューロン型情報収集」など、他の本ではあまり見られない著者の考え方も紹介されています。

日々ネットを使っている人にとっては「こんな方法、まったく知らなかった!」というものはないかもしれません。ただ、それらを組み合わせ、3時間で「専門家」になるために、無駄のないように検索を進めていくやり方は、参考になる点が多かったです。一方、日々あまりネットを使っていない人は、例えばはてなブックマークの説明ひとつをとっても、実感が沸きにくいものかもしれません。(せめてURLを載せておいた方が良かったかも)

このようなやり方は、著者のようなジャーナリストには必須の知識でしょうが、これからの時代、どんな仕事に就いている人でも短時間で未知の分野の仕入れ、自分なりの仮説を立てるという場面は遭遇することが増えてくるはずです。そういう意味で、この『3時間で「専門家」になる私の方法』は役に立つ本だと言えそうです。

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