
時間が足りないとは言ってはいけない。
きみの一日に与えられている時間は、
ヘレン・ケラー、ルイ・パスツール、ミケランジェロ、
マザー・テレサ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、
トマス・ジェファーソン、アルベルト・アインシュタインの
一日に与えられていた時間と、まったく同じなのだから。
— H・ジャクソン・ブラウンJr.(作家)
あっという間に年末となりました。
クリスマスを境にゆっくり過ごしている人、残りの仕事を年内に終わらせようとラストスパートをかけている人、貴重な年末年始の休みをどのように過ごすか思案している人。
どんな人にも時間は同じように与えられています。そう、ここに出ている蒼々たる面々と同じように。
そんな誰にも平等に与えられている時間。特に今後5年、週に直すと260週、日では1825日、時間では262万8000分。
この時間を使って何をするか、考えるきっかけを与えてくれるのが、最近出た『5 (ファイブ) 5年後、あなたはどこにいるのだろう?』という本です。
手に取ると「本」というより「絵本」という感じの一冊。さまざまな翻訳書を世に送り出している海と月社から出ています。
「5年後、あなたはどこにいるのだろう?」という副題がついたこの本は、その題のとおり、今後5年間を考えるためのヒントになる質問と名言が詰まった薄い本です。
ところどころ、これまである自己啓発書に載っているような質問も載っていますが、美しいデザインのページに、古今東西の名言とともに紹介されているので、5年後に向けて必死に頭を使うというよりは、楽しい気分で未来を想像するような本になっています。
日頃、シナリオプランニングと関連させて、未来を見据えるだとか、ドライビング・フォースを洗い出すだとか、軸をどう取るかだとか、小難しいようなことを言っていますが、大切なのは未来に対する豊かな想像力。
希望にあふれた素晴らしい未来も、想定外の出来事に満ちた起きてほしくはない未来も、あなたの豊かな想像力を通して想像されるもの。
忙しい年末年始かもしれませんが、疲れた体だけではなく、あなたの想像力にも普段とは違った、新たな視点をふりかけてみても良いかもしれませんね。
人生で次に起きることを決めるのは、わたし。
それを実現するための戦略を立てるのも、わたし。
5 (ファイブ) 5年後、あなたはどこにいるのだろう?
ダン・ゼドラ Dan Zadra 伊東奈美子