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『日記の魔力』

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※この本、最近は『Kindle版 日記の魔力』、タイトルを変えた文庫版『人生に成功をもたらす日記の魔術』も出ています(2014年1月2日追記)。

日記の魔力』を読みました。

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最近ついつい読まなくちゃいけない本を後回しにしてしまいますね。いかんいかん。しかし、そうやってたまたま手に取った『日記の魔力』は意外と当たりでした。特に、3月末という新しい生活が始まる前には良い本かも。

著者は駿台予備校の表三郎氏。最近では『答えが見つかるまで考え抜く技術』という本も書いていて、自分も3年前に読んでいました。

・Stylish Idea: 『答えが見つかるまで考え抜く技術』
http://www.stylishidea.com/2004/02/post_86.html

『答えが見つかるまで考え抜く技術』で表氏は「問いを持って生きよ」と説きました。問いを持ち、日々を充実して過ごすために表氏が30年来実行しているのが日記を付けるということ。本書は、長年日記を付け続けてきた自称「日記の名人」である表氏が、日記を書く意義や日記を書くことで得られる効果、日記の書き方などを紹介しています。

以下、具体的な書評というか感想ですが、自分が今後実践していくためのメモという感じでまとめているので、いつも以上に長いです。

●日記の書き方
表氏の主張する日記の書き方はシンプルで、その日の行動を時系列で書いていくというもの。その際に、場所や時刻を明記するように薦めています。場所を書くというのは、日記に書いていないようなことを思い出すカギになるのが場所だからという理由です。

●時刻を記録する意義
また時刻を明記するということですが、これは大きな気づきです。例えば、ある場所に移動するために、何時何分の電車に乗って、何時何分に着いたということを記入します。今まで漠然と「どこどこに行くまでは○分かかるな」と思っていたのが、日記として記録を残しておくことで、正確な情報が残ります。特に定期的、あるいは頻繁に行くような場所(会社や学校など)への移動についての記録を残しておくことで、遅刻や早く着きすぎて困るというようなことを防ぐことができますね。

●そもそも日記を書くことの意義
表氏は日記には感想はあまり書かなくても良いと言います。あくまで行動を記録するものとして日記を書くよう主張します。行動記録としての日記を書くことは自己管理につながる、というのが表氏の主張です。

なるほど、こういう視点は面白いですね。たしかに時刻や場所も含めて、行動記録を付けるというのは良い自己管理になりそうです。ドラッカーも『経営者の条件』(あるいは『プロフェッショナルの条件』)で、自分の時間を記録して診断しろと言っていますが、同じ考え方ですね。

●日記を「読む」ということ
ドラッカーが時間の「記録を付けろ」と言っただけではなく、記録を元に「診断しろ」と言ったように、表氏は「自分の日記を読め」と言います。

まとまった期間の日記を読むことで、自分の時間の使い方や生活の振り返りができます。自分についての記憶というのは結構いい加減なものなので、「今週は頑張ったなぁ~」と漫然と思うのではなく、今週の日記を読み返してみる。そうすると、本当に頑張れていたのか、時間の使い方はどうだったのかなどを客観的に振り返ることができます。

あるいは、テーマを絞って読み返すことで、自身の変遷を客観的に知ることができると言います。表氏の場合は、自分の日々の着想を書いた部分だけをまとめて「私の思想史」として読み返しているそうです。例えば、運動についての記録だったり、読書についての記録だったり、大きなプロジェクトに関する記録だけを抜き出して読むことで、そのテーマに関する一定期間の変化がわかりますね。

●実践をするにあたっての問題
表氏はPCでエディタを使って日記を書いているようなのですが、ものぐさな自分はそれだと上手くいかないような気がしました。「上手くいかないかも」と思ったのは次の点です。

・正確な時刻の記録が残せない
・外出時の記録の管理が難しそう
・読み返す際にファイルだと不便そう

表氏が言うように、時刻を正確に記録することは意義があると思いますが、正確に記録し続ける自信が自分にはありません。時刻を正確に記録することを意識するあまり、「日記を書くために行動している」みたいになるのは避けたいと思いました。特に移動中の正確な時刻の記録を残すのは結構大変だと思います。

また、ファイルで記録をするとなると、どこかにあるPC(恐らく自宅のPC)にファイルを置くことになると思いますが、そうすると外出時の記録を残すのが面倒そうです。表氏は外出時はメモを取っておいて、それをファイルに書くようですが、ちょっとそれは運用が面倒そうだと感じてしまいました。

最後に読み返す時ですが、これは普通に読み返す分には大きな問題はないかもしれません。ただ、何かのテーマに沿って読み返す場合、ファイルはやはり面倒そうです。表氏は、あるテーマに沿った記録だけを別ファイルにしているようですが、その手間もちょっと面倒そう…。

●はてなダイアリーで実践
上に挙げたような(ものぐさな自分にとっての)問題を解消するために、結局はてなダイアリーをプライベートモードにして実践しています。

「正確な時刻の記録」については、特に移動中の場合は、携帯からはてなに投稿することで解決しています。「何時何分に電車に乗った」と書く代わりに、携帯から「今電車に乗る」とか「今目的地に着いた」と投稿することで、知り合いにメールを書く感覚で正確な記録が残せます。PCが使える状況であれば、エントリー投稿時刻で管理することができそうです。

「外出時の記録」は、上で書いたように携帯から、あるいはネットがつながる環境があれば記録できるので便利です。

「テーマに沿って読み返す際」については、blogで各エントリーをカテゴリー分けしておけば、簡単にそのカテゴリーだけを読み返すことが可能です。

もちろん、使うblogははてなでなくても良いでしょう。自分はたまたまはてなダイアリーをプライベートモードで使っていたので、それを継続して使っているだけです。

●最後に
表氏の前著『答えが見つかるまで考え抜く技術』と同様、彼のくせが出ている本なので、内容については好き嫌いあるかもしれません。賛成できる部分もそうでない部分もあるかもしれませんが、日記を書く意義という点で、なるほどと思った部分を最後に紹介します。

多くの人は、昨日と今日は変わらないと思っている。だが私は、本には変わらないつもりでいても、絶対に変わっていると思っている。この「絶対に変わっている」という自信が大切なのだ。

しかし、日記をつけないかぎり、その自信は得られない。毎日同じ24時間、自分も変わっているようには見えないし、女房も同じ顔をして同じようなことをしている。だから昨日と今日は同じ、と思ってしまうのだが、それは観察が粗くて気づいていないだけなのだ。

日常を細かく観察していけば、変化は必ずある。

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