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Number 620号

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最近体を動かすことが少なくなってきてしまったが、スポーツを観るのは結構好き。とはいえ、テレビで実際の試合を観ることはほとんどないけど、スポーツ選手の言葉を追うのは好き。

勝つ時もあれば負ける時もある。スランプになったり、故障をする時もある。競技にもよるけど、本番の限られた短い時間のために、何ヶ月も自分を追い込んで準備をする。そういう彼らの言動に大いに勇気づけられたり、励まされたりすることがある。

今回のNumberの表紙を飾ったのは、最近色んなところで名前を見る安藤美姫

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これを読むまでは「フィギュアで最近人気が出てきた若い選手」という印象くらいしかなかったが、今回のインタビューを読んで、大いに印象が変わった。なんと言っても記事の見出しになっているのが、彼女の「今季はメチャクチャ勝ってますね、自分に」という言葉。この言葉を聞いて、俄然興味を持ってインタビューを読んでみた。面白い。

美姫は才能があったから、ここまで来られたんじゃなくて、ただスケートが好きで、練習も好きだったから伸びたんだと思う。だから、『才能』って言われると、いつもすごい引っ掛かる。

きちんと自分のことを分析できているんだなと思った。彼女は高校2年生だけど、周りの言葉に流されることなく、自分で自分を把握できているようだ。その後、自分が故障を抱えながらも試合に出たことについて。

美姫は、試合に出ると決めた以上、何があっても滑ります。怪我をしてたり、体調不良でも、”自分”から逃げたくないっていうのが美姫の考え。(中略)どんなに順位が落ちたとしても、構わないんですよ。自分が逃げたと思うのと、やり遂げたと思うのでは全然違いますから。美姫はとにかく、自分に負けるのがいちばん悔しい。

インタビューを行った記者は以前に彼女にライバルは?という質問をしたそうだ。その時の答えが「ライバルは自分自身です」だったそう。それを受けて、ライバルには勝てましたか?と聞くと、

はい。勝ってます。(中略)自分には、そうとう勝ちました。めちゃくちゃ勝ってる。

この言い切りがすごい。これだけ言い切れる程、自分に多くを課しているということなんでしょうね。最後に、オリンピックの話になり、意外な発言をしている。

美姫、トリノに出たら、次は出ません。18歳で引退します。

このセリフを聞くと、この記者と同じ疑問を持ってしまうだろう。仮にトリノで結果を出せなかった場合、後悔するんじゃないかと。それに対して彼女の答えはこうだ。

だって、納得のいく演技ができるよう、頑張りますもん。そのために、一生懸命やってるし、失敗するなんて、考えたことないですから。

このインタビューを読んでいて、人間に年齢なんて関係ないなと改めて思った。もちろん年を経て積み重ねた経験は、その人に大きな広がりをもたらしてくれるだろう。しかし、彼女のように、自分がやっていることに真摯に、ひたむきに向き合っている人には、年齢を超えた深みがあるのかもしれない。

われわれも頑張らなくては、ですね。

One thought on “Number 620号

  1. 同じく雑誌のインタビューか何かに答えていたイチローのコメント。
    「応援よろしく、ではなく、応援したくなるようなプレーをしていきたい。」

    私の中にある自分に対する甘さを、一瞬にして突き刺されたような気がしてドキッとした。私もこう言える自分でありたい。

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