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Tim O’Reillyインタビュー

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KDDI総研R&Aのサイトを見ていたら、2007年5月号のレポートでTim O’Reillyのインタビューがありました。

・インタビュー: Web 2.0の提唱者Tim O’Reilly、発想の方法から2007年のトレンドまでを語る
http://www.kddi-ri.jp/ja/r_a/pdf/KDDI-RA-200705-03-PRT.pdf
(PDFファイルです)

レポートの最後にある執筆者のコメントにも書かれていましたが、常にポジティブで建設的な意見を出しているのが印象的でした。

気になった点をメモとして。

●発想のヒント
これは冒頭部分に出てきますが、彼の知識や発想の源泉は、アルファ・ギークたちとのネットワークにあるようです。

トレンドを見極めるために彼がやっているのがプライベートミーティング。参加費無料でアルファ・ギークを集め、彼らと討論をするそうです。インタビューによると、200人ほどのアルファ・ギークが集まるんだとか。

本や雑誌を読んだり、blogをチェックするのも大切ですが、やはり人とのインタラクティブなやり取りから得るものは多いでしょうね。この仕組み、取り入れていきたいです。

●Gooleなどの中国進出について
先ほど「建設的な意見」と書きましたが、その姿勢がよくわかった例のひとつが、Gooleなどが国家による検閲に協力してまで中国に進出したことについて聞かれている部分。

意見を求められた彼はヨハネ・パウロ2世の言葉も引用しながら「全てをいっぺんに変えることはできない」と言います。

たとえ検閲を受け入れたとしても、中国に進出したことは正しい。なぜなら彼らが中国市場に参入したことによって、その開放を手助けすることになるからだと主張します。

この視点は新鮮でした。

●検索エンジン市場の今後について
彼は、検索エンジン市場には、もはや破壊的な技術革新はないだろうと言っています。技術革新の時代は終わり、整理統合の時代になると。

その上で、Googleは今では「検索エンジン」ではなく「経済的なネットワーク」になり、この分野の参入障壁は高くなっていると主張しています。

●YouTubeについて
YouTubeについては、まだ集合知とは呼べないと言っています。曰く「みんなが色々なビデオを持ち寄っただけであり、そこにこれといった知性は感じられない」と。

ただ、聞き手が、YouTubeの人気はそこに海賊版が出回っているからであり、著作権侵害というリスクを抱えているのではないかと問うと、海賊版は人気の一因ではあるが、それが大きな理由ではない。著作権侵害については、Googleがある程度の賠償金を支払うことで、メディア企業と和解できると言っています。

YouTubeの著作権侵害の話では、個人的に、建設的というよりは、少し温度差を感じました。日本ほど、著作権侵害の問題は騒がれていないのでしょうか。

●今後のトレンド
2007年のトレンドについて聞かれている部分では、そのひとつとしてSecond Lifeを挙げています。

一部ではその騒がれ方が疑問視されているSecond Lifeですが、彼は今の仮想世界は初期段階であり、1994年頃のWebのようなものだと言っています。

その上で、RMT(Real Money Trading:仮想通貨を現実通貨と交換すること)は、絶対に現実経済に組み込まれるべきだと主張しています。トレンドは制御できないし、経済活動はどんどん仮想化している。たしかに危険性はあるが、適切に機能させる仕組みを検討した方が良いというのが彼の主張です。

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