Stylish Idea
『ウェブは菩薩である』
- 2008-08-03 (日)
- 本
Web2.0が騒がれ、それに関する硬軟様々な解説書が出ています。それらの多くは「ロングテール」や「集合知」という新しい考え方が紹介されていますが、本書は、そのようなWebの新しい動きをサブタイトルにもある「メタデータ」という観点から解説している一冊です。
本書の内容は著者のblogの「いよいよ明日,6月30日発売です.」というエントリーが詳しいのでそちらに譲りますが、そのエントリーの「この本を手に取っていただきたい方」という部分にも書かれているように、この手の話になじみがない人にもわかりやすく、ある程度の知識がある人にもためになる本だと思います。
個人的には、「マイクロフォーマット」を初めて知ることができて参考になったのもありますが、ウェブサービスの特徴、そして未来について
それぞれの利用者が自分の利益を追求すれば、それがウェブサービスの利用者全体の利益につながる設計になっています(p.199)
と解説されている部分がとても腑に落ちました。
また、本書の解説を國領二郎教授が書かれているのですが(著者のエントリーでも一部読めます)、その中に出てくる
「分類は権力だ。分類の大衆化は革命だ」
も、なるほど!と思った言葉でした。
本書はこのような感じで説明がわかりやすいので、今まで何となくわかっていたようなものや、かえって難しく理解してしまっていたものを、わかりやすくとらえ直すのに良い一冊でした。
巻末にはおまけとして、「ウェブの進化とメタデータが変える世界をもう少し考えるためのブックリスト」がついているのもありがたいですね。ここで紹介されている『「分ける」こと「わかる」こと』は積ん読になってしまっていたのですが、本書の中で出てくるフォルダの概念とタグの概念の対比がわかりやすかったので、近いうちに読んでみたいと思います。
この本でセマンティックウェブなどに興味を持った人は、以前に紹介した『構造化するウェブ』もわかりやすくてお薦めです。
・『構造化するウェブ』 - Stylish Idea
http://www.stylishidea.com/archives/1035
ちなみに、出版記念ということで著者のイベントが開催されるようです。8月1日に開催されたイベントは残念ながら都合が悪く参加できなかったのですが、8月11日に第2弾があるようなので、こっちは都合をつけて行ってみたいなぁ。
・イベント第2弾 8月11日にリブロ東池袋店で中村伊知哉慶大教授と対談します - deepen ~Yoshiaki FUKAMI’s view
http://d.hatena.ne.jp/yofukami/20080722/1216711238
だらだらと書いてしまいましたが、Webがたどってきた道、そしてこれからのWebを知るために、とてもわかりやすい一冊です。
ウェブは菩薩である
深見 嘉明
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Musicovery
以前にPandoraが日本から利用できなくなってしまってから、Last.fmを聞いているという話を書きましたが、そこのエントリーにも書いたように、Last.fmよりも気に入っているのが、Musicoveryというサービス。
・Musicovery : interactive webRadio
http://musicovery.com/
このサイトに行くと、こんな↓リモコンのようなものが表示されますが、Musicoveryはこれを操作して、いろいろな音楽を聴くことができます。
Musicoveryの特徴は、rockやpopだけでなく、jazzやclassical、その他ありとあらゆるジャンルが揃っていて、そのジャンルを指定してラジオのように聞くことができること。
ジャンルに加えて、リモコンのようなものの上の部分にある「Mood」という部分で、EnergeticなのかCalmなのか、PositiveなのかDarkなのか雰囲気も選ぶことができます。POPを聴きたいんだけど、ちょっと落ち着いた感じが聴きたいとか、テンションの上がるような感じのJazzが聴きたいというような指定ができます。
もちろん、必ずしも自分の好きな曲ばかりが流れるわけではないですが、PandoraやLast.fmのように、自分がその曲を好きか嫌いかを投票できる機能があるので、だんたんと自分の趣向にあった曲が流れるようになります。
ユーザ登録をすれば、自分が登録した好きなアーティストだけを聴くことができます。さらに有料会員になれば、今までに聴いた中の自分の好きな曲を聴くことができるようなのですが、今のところ無料会員のままで聴いてます。
ちなみに、Musicoveryでいろいろ聴いているうちに気に入ったのが、MIKAの「Life in Cartoon Motion」というアルバム。Queenっぽい感じだし、楽しくて良い感じ。
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「EXACOMPTA」マルチパートファイル
- 2008-08-01 (金)
- 物欲
久々に文房具ネタなどを。
最近気に入って使っているのがAll About スタイルストアで買った「EXACOMPTA」マルチパートファイル。
自分が買った時はブラックが品切れだったので、イエローにしたのですが、なかなか目立つ明るい色で、あんまり仕事っぽくないのが良い感じです。
このファイルの特徴はAll Aboutの説明にもあるこれ↓
まとめて収納するだけのケースファイルと違い、12のインデックスがあるから整理・分類にも便利。表紙には窓が付いていて、記入したインデックスがひと目で確認できる機能的なつくりになっています。蛇腹式で、収納したい書類の量に合わせて、フレキシブルに対応します。
複数のプロジェクトを掛け持ちしていて、それぞれで色々な資料が必要になってくることもありますが、インデックスで簡単に分類ができますし、本当に大量に収納することができます。実際に、一番入れていた時でこんな感じ。
携帯で撮ったのでわかりにくい画像になっちゃってますが、この時はA4の資料で300枚ほど入ってます。さすがに持ち運ぶのは重いですが、300枚でもきっちり収納できますし、この後、300枚の大きさに広がっちゃってて数枚だと逆にすかすかになっちゃう、なんてこともありません。
入っている中身はあんまり楽しくないものの方が多いですが、せめて収納しているもの、持ち運ぶものが楽しい感じだと、少し気分も変わりますね。
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『後世への最大遺物』
- 2008-07-28 (月)
- 本
『後世への最大遺物・デンマルク国の話』を読みました。
Wikipediaによると「日本人のキリスト教思想家・文学者・伝道者・聖書学者」と紹介されている内村鑑三氏。
今まで日本史の時間に習ったような『余は如何にして基督信徒となりし乎』であるとか、不敬事件を起こした人であるとか、その程度の知識しかありませんでしたが、たまたま『後世への最大遺物・デンマルク国の話』をAmazonで見つけたところ、評価が高かったので手に取ってみました。
本書に収められている「後世への最大遺物」というのは、明治27年(1894年)に箱根で開催されていたキリスト教徒第6夏期学校での内村鑑三の講演録です。人生の真の生き方は何か。自分たちが後世に何を遺すことができるのか。そういう問題意識の元、内村鑑三氏が様々な偉人の功績やエピソードを交えながら、自身の考えを披露していきます。
我々がこの世に遺していく記念物は何か。氏の考えは、Amazonの内容紹介や本書の表紙にも書かれてしまっていますが、せっかくなのでここでは紹介しません。ただ、その答えを先に知ってしまったとしても(自分はそうだったんですが)、とても読み甲斐のある講演録でした。講演録自体は70ページほどなので、すぐ読むことができます。
3年ほど前に書いた「十年残る仕事」というエントリーでも、10年後も残っていくような仕事は何だろうと考えていたのですが、その時には思いも付かなかったような考え方を本書で知ることができて新鮮でした。
内村鑑三氏自身さまざまな「遺物」を遺しているわけですが、本書の内容ももちろんのこと、本書から垣間見られる骨太な生き方も後世に何かを遺す人の生き方の例として参考になるものでした。
本書はしばらく前に読んで、そろそろblogに書こうと思っていた時、「最後の授業」で話題になっているランディ・パウシュ教授が亡くなったことを知りました。
・CNN.co.jp:「最後の授業」のパウシュ教授死去
http://www.cnn.co.jp/showbiz/CNN200807270012.html
自分自身の力ではどうしてもコントロールできないことがたくさんある人生を、いかに意義深いものにするか。それは全て自分自身にかかっているのかもしれないなと思った出来事でした。
パウシュ教授の『最後の授業 ぼくの命があるうちに』も買ったので、読んでみたいと思います。
後世への最大遺物・デンマルク国の話 (岩波文庫)
内村 鑑三
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バジルとパスタ
- 2008-07-21 (月)
- 日記
しばらく前にベランダで何か育ててみようと突然思い立ち、いろいろと調べて比較的簡単そうなコマツナとバジルに挑戦。
簡単だと思っていたコマツナは最初は予想通りすくすく育っていったのですが、ある程度まで育ったところで虫(アブラムシ?)の被害に合い、あえなく全滅…。最初のうちはこまめにチェックして、手で虫を取り除いていたのですが、数日目を離した隙にあっという間にやられてしまいました。
ちょうど「プロフェッショナル 仕事の流儀 農家 木村秋則の仕事 りんごは愛で育てる」で良い意味でも悪い意味でも農薬のすごさを垣間見ていたのですが、「無農薬」というのがいかに大変なのか、農薬を使ったとしても野菜や果物を育てるというのがいかに大変なのかを思い知りました。
そうやってやられてしまったコマツナを横目に、同じタイミングで種を蒔いたバジルはすくすくと成長していきました。
コマツナでは、若い葉から先に虫にやられていったのですが、バジルは香りが強いからか、なぜか虫がつかないまま順調に成長。
そうしているうちに、こんな感じで↓結構な大きさに育ちました。
種を蒔いてから2ヶ月くらいですが、同じタイミングで蒔いたにもかかわらず成長ぶりがそれぞれ違うというのも面白い。一番育っているものの拡大写真はこんな感じ。
休みということで時間もあったので、一番育っているものから何枚か収穫。バジルペーストにするほどの量もなかったので、そのまま使って、トマトと一緒にパスタにしてみました。
「自分で育てた」というのもあって、美味しかったです。
ちなみに、今回参考にしたのは『ベランダ畑―庭がなくても野菜が作れる!』と『はじめてのベランダガーデニング―人気の野菜、ハーブ、草花がこの1冊に』の2冊。
今度はコマツナもきちんと育てるぞー!
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軽井沢
- 2008-07-20 (日)
- 日記
16日から早めの夏休み(第1弾)をもらって、軽井沢に行ってきました。
学生の頃、宮本輝の『避暑地の猫』を読んでイメージをしていたくらいで、一度も行ったことがなかった軽井沢。今回、初体験でした。
泊まったのは、軽井沢プリンスホテルのプリンスコテージ。ホテル本館からは程良く離れていて、必要以上のサービスもなく、気楽に過ごせました。
思いきって3泊4日という国内旅行にしては比較的長めに滞在したので、色んなところに行けました。そこら辺は、また16日から19日のエントリーで詳しく書きます(休み中に書けるだろうか)。
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SSKセミナー終了
- 2008-07-15 (火)
- 日記
結果報告という形ですが、昨日、SSK新社会システム総合研究所にて「SaaSの1年後、3年後」と題したセミナーで話してきました。
・SaaSの1年後、3年後
http://www.ssk21.co.jp/text/T_08218.html
(リンクは、今はセミナーテキストの販売案内となっています)
なかなかチャレンジングなテーマで、しかも実務で日々SaaSのことを検討されている方々を前にして2時間も話すという経験は初めてだったので、我ながらどうなることやらと思っていましたが、なんとか無事終えることができました。
セミナー後は、参加者の方からの質問やご意見、そして名刺交換もさせていただき、自分にとってとても貴重な体験となりました。
ご参加いただいた方、どうもありがとうございました。また、貴重な機会を提供してくださった新社会システム総合研究所様にも感謝致します。
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AppStore
- 2008-07-13 (日)
- 日記
iPhoneがいよいよ日本で発売になりましたね。
いわゆる日本で今まで普及してきている「ケータイ」とは違った、新しいガジェットという感じなので、早い段階で広く一般的に普及することはないかもしれませんが、ガジェット好き人間にとってはワクワクする話題であることには変わりありません。
とはいえ今回は見送って、iPhoneや以前に買ったiPod touchで使えるようになるアプリケーション「AppStore」をあれこれ試してみました。
iPod touchのソフトウェアがなかなかバージョンアップできずやきもきしましたが、14時過ぎにやっとダウンロード完了。今までのiPod touchとは違い、画面にずらっとアプリケーションが並んでいるのはなかなか壮観です。
今のところ無料のアプリしか試していませんが、iPod touchからPCのiTunesをリモコンのように操作できる「Remote」は不思議な感じがして楽しいです。
電車の乗り換え検索アプリでは、駅前探検倶楽部とNAVITIMEがあって、両方入れてみました。NAVITIMEはPCで愛用しているので期待して使ってみましたが、iPod touchの良さを生かし切れてないUIでちょっと残念。逆に駅前探検倶楽部の方は、iPod touchのUIの良さを十分に活かしたUIになっていて気に入りました。
あとはオセロとか気分転換用のアプリを入れてみましたが、有料のアプリも今後は試してみたいところ。
気になってるのは「ウィズダム英和/和英」ですが、iPod touchでどこまで辞書を使う機会があるかと考えると悩むところ。とはいえ、2,800円という値段を考えると、迷わず買ってしまっても良いのかも。
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iPod touchネット接続
- 2008-07-12 (土)
- 覚書
iPhoneの発売に伴い、iPod touchでも様々なアプリが使えるようになりますね。
そうなるとやはりネットに接続して、その可能性を十分に堪能したいところなんですが、後回しになってしまっていて、やっと屋内・屋外の両方でネット接続ができましたので、接続の際に参照した情報をメモしておきます。
まず屋内はAir Stationでデスクトップ、ノート、Wiiをつないでいるのですが、iPod touchの接続方法が以下のページでまとまっていました。
・“iPod touch + エアステーション”でインターネット&ミュージックダウンロード | BUFFALO バッファロー
http://buffalo.jp/products/digitalkaden/ipodtouch/guide.html
屋外で無線接続できるサービスはいくつかありますが、以前に「週次で振り返る大切さ」で書いた、毎週振り返りをやっているカフェの近くにlivedoor Wirelessのアクセスポイントがあることがわかったので、それを利用して接続してみました。
livedoor WirelessでのiPod touchの接続方法は、以下のページが参考になります。
・iPod touch での設定方法 機器別の設定方法 Wireless ガイド livedoor ヘルプ
http://helpguide.livedoor.com/help/wifi/guide/grp101/guide655
あっさりと接続できましたが、あまり速度が出ませんでした。
しかし、いざネットに接続してiPod touchを使ってみると、これは本当に良いおもちゃですね。いつでもどこでも常に接続しておきたい気になってくるんですが、そうなるとiPhoneを買えということになるんでしょうか…。
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『企業を高めるブランド戦略』
- 2008-07-11 (金)
- 本
『企業を高めるブランド戦略』を読みました。
『プロダクトマネジャーの教科書』の第4章ではブランド戦略について書かれているのですが、そこを訳す時に買ってザッと読んだのがこの『企業を高めるブランド戦略』。
改めて読んでみると、新書ながらブランド戦略の全貌をわかりやすく理解できる一冊となっています。目次を見てもわかるように、そもそもブランド戦略とは何かということから始まり、成熟ブランドやブランドコミュニケーションなど、ブランドに関する内容は満遍なく取り上げられている本です。
第1章 ブランド戦略とは何か
第2章 新しいブランドをつくる
第3章 成熟ブランドを活性化する
第4章 企業ブランドのマネジメント
第5章 ブランドコミュニケーション
第6章 企業戦略とブランド
第7章 ブランド戦略の応用課題
第8章 ブランドのケース・スタディ
著者の田中洋氏はWikipediaによると、電通で21年勤務した後、アカデミックな世界に戻ったという方のようです。そのためか、実例も豊富で生き生きしたものが多く、理論部分の理解を助けます。
もちろん、実例やエピソードだけに頼るのではなく、様々な研究の成果や調査の結果など、理論的な裏づけも紹介しているので説得力があります。
とりあえずブランド戦略について知りたいという人は、この一冊を読んでおけば問題ないと思いますし、より深く知りたい人も、まずはこれを通読し、最後に載っている参考図書「ブランド論の本12選」を読んで理解を深めるのも良いかもしれません。
参考までに紹介されている「ブランド論の本12選」はこんな感じです。
・『ブランド・リーダーシップ―「見えない企業資産」の構築』
・『ブランド・ビルディングの時代―事例に学ぶブランド構築の知恵』
・『戦略的ブランド・マネジメント』
・『ブランド戦略の実際』
・『当世ブランド物語―ユニークなブランドを創った十四の物語』
・『パワー・ブランドの本質―企業とステークホルダーを結合させる「第五の経営資源」』
・『ブランド―価値の創造』
・『日本型ブランド優位戦略―「神話」から「アイデンティティ」へ』
・『最新 ブランド・マネジメント体系―理論から広告戦略まで』
・『ブランド構築と広告戦略』
・『ブランド価値共創』
・『ザ・ブランド―世紀を越えた起業家たちのブランド戦略 (Harvard business school press)』
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