「ついにジレンマは終わる!!スペシャルワークショップ」に参加しました

INNOSIGHT_seminar

昨日は「ついにジレンマは終わる!!スペシャルワークショップ」に参加してきました。

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このワークショップは、メディアとして翔泳社のビズジェネが協力し、イノベーション関連のコンサルティングを手がけるINDEE Japanが主催、そしてスピーカーはクリステンセン教授が設立したイノベーション・コンサルティングファームのInnosight社のパートナーであるKevin Bolen氏という顔ぶれでした。

16時から19時半までという長丁場の設定でしたが、始まってみるとあっという間に過ぎてしまった3時間半。内容はというと、基本的に『イノベーションへの解 実践編』の内容を中心に『イノベーションのDNA 破壊的イノベータの5つのスキル』の内容も盛り込んだものでしたが、要所要所で同じグループになった人たちと自分たちのケースに置き換えて「破壊的イノベーション」を考える機会があり、単にずっと講演を聞いているのに比べて、「自分たちのこと」として内容を受け取ることができました。

イノベーションへの解 実践編』は事例も豊富なので、読んでいるとついつい「わかった気」になってしまうのですが、いざ自分たちの事例に置き換えて考えてみると、話しはそう簡単ではないとか、今置かれている状況はそう楽観的に考えられるものではないといった感じで、なかなかリアルに体感できるので、とても有意義でした。

具体的な内容としては、

  1. 破壊的イノベーションの基本原則
  2. 長期計画の先の未来 〜どの位イノベーションを興す必要があるのか?
  3. イノベーション周辺に深層の組織能力を開発する
  4. 成功に向けて加速する 〜大企業内で新規事業を育てるには?

という4部構成で、わかりやすい資料とKevinのよどみないプレゼンによって流れるように時間が過ぎていきました。

特に3番目のアジェンダの既存の組織でイノベーションを興すための考え方の部分(『イノベーションへの解 実践編』の第四部の内容)は、具体的な考え方をベースに説明があり、とても参考になりました。実際に、この部分についての参加者からの質問も多く、既存の組織でイノベーションを興すことの難しさを改めて感じました。

セミナーの最後にINDEE Japanマネージングディレクターの津嶋さんからコメントがあったように、今回のワークショップ単体でも有益な時間でしたが、やはり単発で終わりというわけではなく、継続的に、そしてもっと突っ込んだ形でこのテーマに取り組んでいけるような仕組みがうまく回り出すと良いですね。自分としても改めて『イノベーションへの解 実践編』や関連する資料を読みつつ、「イノベーションを実際に興すこと」をご支援できるような仕組みを作っていきたいと思います。

事前の調整から当日の運営までとても大変なワークショップだったと思いますが、貴重な機会をありがとうございました!

イノベーションへの解 実践編 (Harvard business school press)
スコット・アンソニー マーク・ジョンソン ジョセフ・シンフィールド エリザベス・アルトマン クレイトン・クリステンセン 栗原 潔
4798116734

 

イノベーションのDNA 破壊的イノベータの5つのスキル (Harvard Business School Press)
クレイトン・クリステンセン ジェフリー・ダイアー ハル・グレガーセン 櫻井 祐子
4798124710

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2013年はイノベーターのための年

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国内外のニュースサイトを見ていると、この時期は「2013年はこういう年になる」という話題が多いですね。

その中のひとつがForbesのこの記事。

4 Reasons Why 2013 Will Be The Year of The Innovator

この記事では、なぜ2013年がイノベーターのための年(the Year of the Innovator)なのかを4つの観点から紹介しています。その4つを簡単に紹介すると、

  1. 企業が今まで以上にイノベーションに関心を持つようになっている
  2. イノベーションに関する方法論が成熟、拡張している
  3. 戦略オプションの管理についての重要性が増している
  4. CIO (Chief Innovation Office)の真価が証明され始めている

最後のCIO(記事では最後のOがOfficeとなっている場合とOfficerとなっている場合の両方がありましたが)の存在は面白いですね。企業としても、コスト削減がある程度行き着くところまで行き着き、次の一手としてイノベーションに関心を持ち始めてきているというところでしょうか。

2点目のイノベーションに関する方法論について、この記事の著者はTRIZを紹介していますが、最近注目されているデザイン思考をはじめとして、方法論自体や、それを説くための書籍なども充実してきています。

特に技術寄りの分野では「今年は○○元年」といったようなフレーズを耳にすることが多いですが、そういう言い方は、単なる煽り文句ととらえられてしまう場合も多々あります。

この記事でも4つの視点は紹介しているものの、それぞれの視点の深掘りはもうひとつというところなので、煽ってると取られかねない記事ではありますが、真剣にイノベーションに取り組んでいきたいと思っている企業が多いのも確かでしょう(取り組んでいるところは、すでにやっているという話しもあるでしょうが)。

そういう流れの中で、2013年は、改めてイノベーションを考え直してみる良い機会なのかもしれません。

TRIZ発想法―お客様や上司からの無理難題をサクッと解決する
本田 秀行

TRIZ発想法―お客様や上司からの無理難題をサクッと解決する
本当に役立つTRIZ―眼からうろこが!12の発明の原理だけでアイデア発想 はじめよう!カンタンTRIZ―頭の片隅にあるアイデアをかたちにする本 ものづくり技術アドバンスト 図解これで使えるTRIZ/USIT TRIZの理論とその展開―システマティック・イノベーション リバース・イノベーション
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photo credit: twid via photopin cc

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ヨーロッパ諸地域のイノベーション – Regional Innovation Scoreboard 2012

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先月の頭にオランダのアムステルダムで開催されたMetering Billing/CRM Europe 2012というイベントに参加してきました。イベント名からわかるように、スマートメータを中心としたスマートグリッド関連のイベントです。

アムステルダムで開催されたとあって、やはり多かったのはヨーロッパ企業。普段、どうしても日本、そしてアメリカの状況や企業の情報の方が取りやすく、なかなかヨーロッパの実情に触れる機会はなかったため、とても貴重な機会になりました。

感じたのは、当たり前ですが、ヨーロッパは日本やアメリカと全然違うということ。一口に「ヨーロッパ」といっても、国が違えば(当たり前なんですが)状況が全然違う。

会場でZigBee AllianceのChairmanであるBob Heile(ページ真ん中ら辺)にインタビューできる機会に恵まれたのですが、彼も「ヨーロッパは国も多いし、さらにその中にいくつかの地域ごとの特徴があるから、アメリカや日本のようにひとつの市場として見ることができないのが難しい」というようなことを言っていました。

会場ではスタートアップも何社か見ましたが(どちらかというメータとかチップベンダーとかが多かったので、スタートアップは全体的に少なめ)、元々Nokiaにいたという人も何人かいました。今の同社の状況を見ていると、今後、そういう人たちも増えるだろうなぁとも思ったのでした。

そんな経験をし、帰国してからは今まで以上にヨーロッパをきちんと見ようと思っているところに、このレポート。

EUROPA – PRESS RELEASES – Press Release – Innovation performance of 190 European regions compared

これはヨーロッパの190の地域のイノベーションパフォーマンスを比較したもの。詳しい解説や算出方法は Regional innovation – Industrial innovation – Enterprise and Industry に譲りますが、190の地域を次の4つに分類しています。

  • “innovation leaders”:41地域
  • “innovation followers”:58地域
  • “moderate innovators”:39地域
  • “modest innovators”:52地域


(クリックで拡大)

この調査結果の単位が「国」ではなく「地域」となっていることからわかるように、同じ国でも”innovation leaders”に該当する地域と”modest innovators”に混在しているところもあります。その両極端の地域が同じ国内に存在しているのがフランスとポルトガル。一方、スウェーデン、ドイツ、フィンランドといった国は”innovation leaders”に該当する地域が半数以上を占めています。

その他、イノベーションを生み出す要素についての強み・弱みのばらつき具合など、地域のイノベーションを考える上で参考になる視点がいくつもあります。企業単体のイノベーションをどう起こしていくのかを考えるのも大切ですが、イノベーションにおける政府や自治体の役割を考える良いきっかけになりそうです。

北欧モデル 何が政策イノベーションを生み出すのか
翁 百合 西沢 和彦 山田 久 湯元 健治
4532355435

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