海外におけるプロダクトマネジメントに関する団体

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今日は昨日の「バリュープロポジション・キャンバスの使い方(前編)」の続きを書こうとも思ったのですが、それは少し後回しにして、ややマニアックですが、タイトルに書いてあるプロダクトマネジメントに関する団体のお話しを。

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団体というよりも、協会という方が良いんでしょうか。例えば、プロジェクトマネジメントについて詳しく知りたいと思った時には、PMI (Project Management Institute)という協会やその日本支部のPMI日本支部だったり、あるいは日本では日本プロジェクトマネジメント協会(PMAJ)という団体があり、手始めにそういったところから情報を探していくというのがあるかもしれません。

そして、例えばPMIならプロジェクトマネジメントマネジメントの知識体系を整理したA Guide to the Project Management Body of Knowledge: PMBOK Guideがあり、それをベースとした資格として先日合格したPMPというものがあります。

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つまり、

  1. 協会
  2. 知識体系
  3. 資格

がセットになっているということです。

この3つの観点からプロダクトマネジメントの状況を見てみましょう。

1. 協会

自分が今知っている限りでは、有名どころが2つあります。AIPMMPDMAです。

どちらも米国に本拠地を置く団体で、残念ながらプロジェクトマネジメントのPMIのように日本支部のような存在はありません。特にAIPMMは米国中心に活動しているようで、あまり支部の話しなんかは見かけません。

一方、PDMAには支部のような存在(International Affiliatesと呼ばれています)が世界10ヶ国以上にあります。リンクを見るとわかるように、アジアでは中国やインドネシア、韓国、シンガポールが支部になっていますが、日本はありません。

PDMA – Product Development and Management Association : Community : International Affiliates

2. 知識体系

AIPMMは、数年前からProduct Management and Marketing Body of Knowledge、略してProdBOK(プロドボックと発音するんでしょうか…?)なるものの編纂に取り組んでいるという話しはちらほら目にしていたのですが、最近になってようやく形になってきたようです。

AIPMMのサイトを見ると、このProdBOKのリリースに関するWebinarが9月に行われるようです。

Release of The Guide to the Product Management and Marketing Body of Knowledge (ProdBOK®)

Webinarのアナウンスが流れていたので、AIPMMのTwitterアカウントに「どこで手に入るのか?」と質問したところ、AIPMMの中の人のHector Del Castillo (hmdelcastillo)さんからこんなお返事をもらえました(Twitterの画面をうまく埋め込めなかったので画面キャプチャで)。

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このツイートの画面からもわかるように、Amazon.comではなく、Amazon.co.ukでは買えるようですね。別のツイートでも「ヨーロッパでは買えるよ」とわざわざ書いていましたので、アメリカではまだなんですね。なぜだろう…。

ちなみにAmazon.co.jpで検索してみるとちゃんと出てくるのですが、予約受付中というステータスになっていて、発売日が 2014/8/12 になっています。

The Guide to the Product Management and Marketing Body of Knowledge (ProdBOK)
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なぜだかよくわかりません。仕方ないので、UK経由で買うことにしたいと思います。

AIPMMの方が長くなってしまいましたが、PDMAの方はこれまでにPDMA Booksという感じで何冊か本を出しているようなのですが、見たところ『The PDMA Handbook of New Product Development』が知識体系のような役割をしていそうです。これは日本のAmazonでも買えます。

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3. 資格

資格はどちらの協会でも提供しています。AIPMMの資格は、現在、次の4つがあります。

  • Certified Product Manager
  • Certified Product Marketing Manager
  • Certified Innovation Leader
  • Agile Certified Product Manager

だいぶ前はProduct ManagerとProduct Marketing Managerしかありませんでしたが、自分の記憶が正しければ(最近、相当アヤシイですが…)、しばらくしてAgile Certified Product Managerが加わり、その後Certified Innovation Leaderが加わりました。

試験の準備のために知識体系をまとめた本は今の時点ではないので、Resources Books for Certificationsというところを見ると、以前に私が翻訳した『プロダクトマネジャーの教科書』をはじめとして、何冊かの本が紹介されています。

このうち『The Product Manager’s Desk Reference』などは私も持っていますが、「デスクレファレンス」と書かれているだけあって、なかなかにデカい本で最初に届いた時は驚きました。

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一方、PDMAの方はNPDP Certificationというものを提供しています。NPDPとはNew Product Development Professionalの略で、その名の通り新製品開発により重点を置いた試験になっているようです。

この試験のためにもNPDP Study Guideというブックガイドが紹介されていて、先ほどの『The PDMA Handbook of New Product Development』に加え、ロバート・クーパーの『Winning at New Products: Creating Value Through Innovation』などが紹介されています。

ということで、ひたすらマニアックなことをまとめてきましたが、米国でのプロダクトマネジメントの団体とその差をまとめてみました。どちらの団体がより影響力が強いのかというようなところまではわかりませんが、いずれにせよ、これらの団体が牽引役となってプロダクトマネジャーの育成が進められているんですね。

photo credit: jonas_k via photopin cc

PMPに合格しました!

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だいぶ更新が滞ってしまっていましたが、株式会社スタイリッシュ・アイデアのための新たなネタづくりやメールマガジンの発行、セミナーの開催などに加えて、7月に入ってからはプロジェクトマネジメントの資格であるPMPの受験準備のために時間を使っていました。

そして、なんとか合格!

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PMPとは、PMI日本支部によると、

PMP® 資格は、プロジェクトマネジメントに関する資格のデファクト・スタンダードとして広く認知されており、プロジェクトマネジメント・スキルの評価基準として、IT・建設をはじめとする多くの業界から注目されています。

というものです。どちらかというと、「ITの人のための資格」というイメージを持っている人も多いかもしれませんが、解説にも書かれているように建設の他、さまざまな分野でも応用できる知識体系を元にした資格です。

実際に、わたしも本格的に勉強を始める前は「ITの人のための資格」というイメージがありましたが、今の理解としては「戦略を実行していくためのマネジメントの考え方」という感じでしょうか。

勉強しながら、これまでの自分のプロジェクト経験と照らして、「ああ、あれはああいうことだったのか!」とか「こういう場面では、こういう考え方があったのか!」という形で、自分の過去に突っ込みながらの学習体験となりました。

PMP資格の試験の元となっているPMBOKガイドは「読みにくい」と悪評高く、たしかにそんなに読みやすいものではないのですが(特に翻訳版)、内容はとても面白く、実践でも十分に使える知識体系だと感じました。

実際に、試験対策のために問題集と呼ばれるものは一冊もやらず(買っただけで時間がなかったというのもありますが…)、ひたすらガイドの各プロセスのインプット、ツールと技法、そしてアウトプットが「なぜ、こうなのか」というのを考えながら読み込むことで合格できました。

本によってはインプット、ツールと技法、そしてアウトプットを丸暗記することを薦めているものもありましたが、実際に試験を受けた実感としては、それだけでは解ける問題は多くないと思います。むしろ、本当にわかっているかどうかを問われるような問題の出方が多いので、そういう意味では自分の学習法は良かったのではないかと思います。

ご存じの方はご存じのように、この7月末でPMBOKガイドが第4版から

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第5版に移行するタイミングです。

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第4版で受けられるのが7月中いっぱい、しかも第5版はまだ日本語版が出ていないということもあって、試験の予約がなかなか大変だったのですが、なんとか予約することができ、無事に一発で合格することができました。いやはや良かった。

株式会社スタイリッシュ・アイデアではシナリオ・プラニングを中心にプロダクトマネジメントなどを応用して企業のご支援をしていますが、今後はプロジェクトマネジメント・プロフェッショナルとしての体系的な知識を元に、戦略の効率的な実行までを視野に入れたサービスをご提供していけることが可能になりました。

社内におけるプロジェクトマネジメントの導入・普及も含め、「そんな難しいこといいから、PMP取るための勉強法教えて!」というお話しまで、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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