『90日変革モデル』

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2冊目の訳書がついに店頭に並び始めました!

実は既にプロフィールの部分には載せていたのでご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、新しい訳書は『90日変革モデル 企業変革を加速させる3つのフェーズ』というタイトルです。

90日変革モデル 企業変革を加速させる3つのフェーズ (Harvard Business School Press) (Harvard Business School Press)

Amazonの内容紹介をそのまんま引っ張ってくると、

Google CEOエリック・シュミット氏絶賛!!

グローバル化、IT化、競争激化、リエンジニアリングの失敗– 企業はどのようにして変わればよいのか?現代のビジネス環境に最適な「90日変革モデル」とは?

1990年代、インターネットと急速なグローバル化の到来によって、情報を容易に入手できるようになり、たくさんの新たな経営課題への取り組みや、組織風土や業務プロセスの再考に迫られた。しかし、当時もてはやされていたリエンジニアリングの取り組みのうち、約70パーセントが着手してから5年以内に失敗していることがわかった。イノベーションが起こる周期は短期化し、飛躍的な進歩が起きる頻度も増加したため、この新たなペースの速い社会では、断片的で段階的なモデルはもはや効果的ではなくなったのだ。したがって、本書では、リエンジニアリングへの批判や、その非効率性を受け、現代ビジネスで利用できる効果的な変革の実践方法である「90日変革モデル」というフレームワークを提示する。

これは、30日ごとに3つのフェーズに分け、各段階で問題を突き止め、実行計画を立案するもので、10年以上にわたる調査研究に基づいた方法論を用いている。過去20年間に変革を経た500社以上(3M、IBM、GE、日産、アップル、ベリサイン、ヒューレット・パッカードなど)のサンプルから、56のケースについて分析し、業界の経営者層へのインタビュー、ケーススタディ、記録文書の調査を通して、成功要因だけでなく、成功した企業が用いた特定の実践方法やツールを突き止めた結果から編み出された。

汎用性があり、外部のコンサルタントや特定のシステム導入等をせずに実行でき、特定の国籍にとどまらない事例であることから、どの企業にも適用できる実効性を伴った有益なモデルである。

という本です。

前作の『プロダクトマネジャーの教科書』も仕事が大変な時期とぶつかってしまい苦労をした(ご迷惑をおかけした)記憶がありますが、今回も仕事やそれ以外の点でバタバタした作業になってしまいましたが、何とか出版することができました。

作業中、いろいろとお気遣いを頂いた皆さま、本当にありがとうございました。

紀伊國屋では既に並んでいるようなのですが、ネットで調べると丸善やジュンク堂などはまだ置いていないようです。それ以外の書店にも近いうちに並び始めると思いますので、どうぞお手にとってご覧下さい(できれば買ってください)。

『ビジュアルでわかるSaaS・ASP導入』

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ビジュアルでわかるSaaS・ASP導入』を読みました。

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これは以前に紹介した『すぐわかるSaaS・ASP入門』と同じアスキームックの一冊。前回の入門本とは違って、今回は「導入」というタイトルがついています。

全てが目新しいというわけではありませんでしたが、特集の後に載っていた「プラットフォーム特集」は参考になりました。KDDIがマイクロソフトと一緒に進めているBusiness Portなど、今後、SaaSの個別アプリケーションもどんどん出てくると思いますが、それよりも興味があるのはプラットフォーム争いの部分。

NTTのNGNも始まり、今後、当分は話題に事欠かない分野なのではと思っています。そのNTTに関連するところでは、コラムという扱いではありますが、NTTの言うところの「SaaS over NGN」についても少し触れられていました。

日々ニュースなどでバラバラに得ている知識を整理するために良い一冊になるかもしれません。

◆関連エントリ
『SaaSで激変するソフトウェア・ビジネス』
『すぐわかるSaaS・ASP入門』は使える
『SaaSはASPを超えた』

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関連商品
効率的な導入から使いこなしまで すぐわかるSaaS・ASP入門 (アスキームック アスキービジネス)
SaaS研究読本 (IDGムックシリーズ COMPUTERWORLDエンタープライズ・ムッ)
SaaSで激変するソフトウェア・ビジネス ~ソフトウェア業界を揺るがす破壊的イノベーション~
SaaSはASPを超えた
CMS構築成功の法則―すべてはユーザーニーズに応えるWebサイト構築のために
by G-Tools

『3時間で「専門家」になる私の方法』

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3時間で「専門家」になる私の方法』を読みました。

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フラット革命』に続く佐々木氏の新刊。

この『3時間で「専門家」になる私の方法』では、新聞記者からITジャーナリストとなった佐々木氏が、インターネットを駆使して、3時間で専門家並の知見を得るための方法論を惜しげもなく披露しています。

はじめに梅棹忠夫の『知的生産の技術 (岩波新書)』、立花隆の『「知」のソフトウェア』、そして野口悠紀雄の『「超」整理法―情報検索と発想の新システム (中公新書)』を取り上げ、従来の情報収集・蓄積方法を紹介し、それと比較してインターネットが使える現代の情報収集方法の特徴を紹介しています。その上で、インターネット上の情報収集に「クオリア」の概念を持ち込み、「セレンディピティ」の考え方を加えることで、未知の分野についても「専門家」になれるような情報収集が可能だと主張します。

自身の新聞記者時代の取材方法を紹介した後、「少子高齢化」という著者自身もなじみがないテーマを使って、実際に「専門家」になるまでの情報収集方法をケーススタディのように紹介しています。

情報収集はインターネットを利用して行うわけですが、ここでは情報収集のソースを大きく以下の4つに分けて、段階や目的に応じて使い分けています。

  1. 日経テレコン(新聞記事・雑誌記事などオフィシャルなデータベース)
  2. 一般のウェブサイト
  3. 個人や企業のブログ
  4. 2ちゃんねるなどネット掲示板の書き込み

調べていく順番は、上に挙げた1から4の順になります。

実際にこの順番で著者が「少子高齢化」について調べていく過程を読めば、方法論を理解する参考になります。また、その中で「マトリックス」や「クオリア」、「セレンディピティ」、「ニューロン型情報収集」など、他の本ではあまり見られない著者の考え方も紹介されています。

日々ネットを使っている人にとっては「こんな方法、まったく知らなかった!」というものはないかもしれません。ただ、それらを組み合わせ、3時間で「専門家」になるために、無駄のないように検索を進めていくやり方は、参考になる点が多かったです。一方、日々あまりネットを使っていない人は、例えばはてなブックマークの説明ひとつをとっても、実感が沸きにくいものかもしれません。(せめてURLを載せておいた方が良かったかも)

このようなやり方は、著者のようなジャーナリストには必須の知識でしょうが、これからの時代、どんな仕事に就いている人でも短時間で未知の分野の仕入れ、自分なりの仮説を立てるという場面は遭遇することが増えてくるはずです。そういう意味で、この『3時間で「専門家」になる私の方法』は役に立つ本だと言えそうです。

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