『ひらめき脳』

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ひらめき脳』を読みました。

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最近はビジネス書が多かったので、たまには違う種類の本も。

NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」でのコメントや、茂木氏の「クオリア日記」を読んで面白い人だとは思っていたけど、著作を読んだことがなかったので今回初めて読みました。

他の著作は読んだことがないのでわかりませんが、この『ひらめき脳』は茂木氏の著作の中でも一番最初に読むのに適しているかもしれませんね。

アハ!ピクチャーやアハ!センテンスを使って「アハ!体験」を体感し(ここからも同じような体験ができます)、そこから茂木氏が研究している脳科学の研究について「ひらめき」という観点から解説しています。

リラックスとひらめきの関係、ど忘れとひらめきの関係、セレンディピティとひらめきの関係など、何となく知っていることとひらめき、つまり脳との関係を知ることができて面白かったです。その他にも、知識を詰め込んでおくことがひらめきの準備になるというところは、自分が昔書いた「丸暗記は大切だ」に通じるところがあって参考になりました。

最近は、とにかく自分が今まで知らなかった部分の知識を詰め込んでいるところですが、そうやって脳に材料を与えてやって、脳が自発的に機能してくれて、そのうち訪れるひらめきを待つというプロセスにとって必要なことなんだと改めて認識できたのが良かったです。

ちなみに、茂木氏のテレビでのコメントやblogを読んでいて、この人って、自分のやっていること、自分が興味があることを本当に楽しんでやっている人だなぁという印象を持っていたんですが、あとがきにこんなことが書いてありました。

また、私は人生というものを愛していると自負していますが、「ひらめき(アハ!体験)」を通して人生をもっと愛する、というコンセプトは絶対に外したくありませんでした。

これは、今まで彼の書いた本は小難しいと言われてきた中で、今回の本を書くにあたってのコンセプトについて書いている部分なのですが、茂木氏の人となりがわかるような一文でした。

とてもわかりやすく、また誰もが興味を持てるように書かれていて、しかも分量も多くないので、脳について、あるいは茂木氏について興味がある人は読んでみて損はないと思います。

超『本』格会議&読書の幅を広げるヒント

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LocalScope::などでも既に取り上げられていて、ちょっと遅れを取ってしまいましたが、橋本大也氏と百式による「忘年会議」に続いて「超『本』格会議」が開催されます。

今回のテーマは本。究極の一冊を教えあうことを目指した会議になるみたい。会議の趣旨の部分でなるほどな、と思ったのは以下。

読書で得られる知識は無限の可能性があります。最近、Webやメールマガジンといったネットの情報への依存度が高まる中、紙の本の情報はビジネスや生活で、同僚や友人に大きく差をつけるポイントになってきているなと思うのです。

まったくその通りですね。先日から騒いでるRSSリーダーを使うと、ネット上にある文章を、驚くほど簡単に自分の使いやすいように集め、読むことができます。ただ、やっぱり体系的なものを求めようとすると、本にはかなわないなぁという気がつくづくします。頭に入って来る道筋が違うんじゃないかって気がする。

そんな「超『本』格会議」、本好きの人には垂涎もののイベントかもしれません。(shigeyaさんと同じく、自分もスケジュールをあわせられるかどうか…。)このイベントの面白さ、というか期待感は、amazonのリストマニアを楽しんで読むのに近い感覚がありますね。

色んな本を読んでると思いつつ、知らず知らずのうちに自分の癖みたいなものが反映してしまっているのが読書。もちろん自分のテーマに沿って色んな本を読んでいくのは最高に楽しいんですが、周りの人の読んでいる本なんかを聞くと、新しい世界が広がる感じがして楽しいですよね。

ということで、amazonのリストマニアや書評に匹敵する、本の選び方に新しい視点をもたらしてくれるサイトをいくつか。

ビジネス書の杜
→どんなビジネス書が定番なのかを知りたければ、まずはこのサイトをチェック。数年前は、かなり充実していたように見えたサイトだが、最近更新されていないのが残念。

Webook
→言わずと知れたしんのすけさんの有名書評サイト。通勤時間が長いとはいえ、この読書量にはただただ頭が下がる。読んでいるだけではなく、自分で『バランススコアカードの使い方がわかる本』まで出してしまった。

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最近はお洒落なblogとして生まれ変わったWebookだけど、しんのすけさんの過去の猛烈な読書暦を知るにはWeb◎◎k of the Dayも見ないと。

くちコミ読書カフェ「Hon-Cafe」
→サイトに載っていた紹介をそのまま引用させて頂くと、Hon-Cafeは「 Hon-Cafeは、本を愛するHon-Cafeのナビゲーターたちと、読者のみなさんが、お気に入りの本について「これ、いいよ!」と情報交換する、ネット上の小さなCafeです。」というサイト。ナビゲーターがすべて女性なので、選ばれる本も多様で面白い。

◆オンライン書店ビーケーワン RSS配信サービス
→既にご存知の方も多いかと思いますが、かなり気に入っているのがビーケーワンのRSS配信サービス。RSSでビーケーワンでのランキングや新刊の情報を配信してくれる。かなり細かく分野が分かれているので、自分の関心のある分野の本の流れをつかむには最適。RSSリーダーを使っている人なら迷わず使ってみるべし。

青春漂流、その後

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BSジャパンで「青春漂流~立花隆20年後の出会い~」という番組があと少しで始まります。残念ながら見られないのですが…。

以前にも書いたかもしれませんが、立花隆氏の『青春漂流』は自分が浪人をしていた頃にかなり影響を受けた本のひとつです。

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今回の番組で興味深いのは、リンクしてある紹介文にもあるように、、『青春漂流』に取り上げられている11人は、誰一人として転職していないそうです。転職していないだけでなく、11人全員が、その世界で名を成しているとのこと。

もちろん彼らの職業がやや専門性が強いのが理由のひとつではあるでしょうが、転職をすることが別に珍しくもないこの時代、彼らがその道一筋に生きてきた姿を見てみたいですね。ソムリエの田崎真也氏の話は特に聞きたいな。あの本の中で一番「すごい!」と思った人なので。

ああ、見たいなぁ。

追記
amazonのレビューでも何人かの方が書かれていますが、立花氏の本はまえがき、あとがきがいいですね。近年はいろいろと批判の多い彼ですが、知的なモチベーションをがんがんに高めてくれます。『青春漂流』でも、

人生における最大の悔恨は、自分が生きたいように自分の人生を生きなかったときに生じる。一見いかに成功し、いかに幸せに見えても、それがその人の望んだ人生でなければ、その人は悔恨から逃れることができない。

とあります。確かにそう。

個人的に成功本の類は結構好きで、昔も今も読むことがあります。最近はネットで起業して成功した体験を元にメルマガや小冊子を出している方も多く、それらもチェックしています。ただ、そういうものをチェックしていると、ふとこの立花氏の言葉が浮かんできますね。

それらの本や体験談の全てがそうだとは言いませんが、多くは「文脈のない成功」を語っているような気がしています。「とにかく成功したい」というような感じの。それはそれで嫌いではないけど、じゃあ結局そういう人がどういう成功の仕方をしているかというと、成功哲学を売り物にして成功したみたいなパターンが多い。

もちろんそういうのが好きな人もいるだろう。ただ、やっぱり自分は立花氏が言うように、自分がやりたいことをやるのがゴールだと思うなぁ。

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