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お金の余裕、時間の余裕、心の余裕

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さて、最近忙しい。

仕事が忙しいということは良いことだ。確かに。しかし、だからと言って他にやるべきこと、やりたいことをやらない理由にはならない。というよりも、そんなの理由にしてはいけないという思いがある。この際、「やりたいこと」は優先順位を考えて当分は諦めることを甘んじるにしても、「やるべきこと」はしっかりやりたいと思う。それは、今後の仕事の充実や広がりのために必要な作業だからだ。そうすることで、仕事にも良い影響を与えるだろうし、何よりも精神衛生上良い。

同時に、現状を見据え、この先を見通すための時間も必要だ。目の前にある大量の仕事をガリガリとこなすのも充実感はあるが、これをやりながら、これをやることで、どこへ自分は向かっていこうとしているのか。そういうことをまとまった時間を使って考えることも必要。

最近読み始めた本に「考えるためのスケジュール」というくだりがあり、そこには「考える時間を省略しがちな多忙な生活に歯止めをかけるために、2週間に半日、1ヶ月に丸1日、そして毎年2~3日を考えるための時間として確保している。おかげで、”肝心なこと”を集中して考えられるようになった」と書いてあり、大いに納得した。確かドラッカーも、そのような時間の必要性を説いていた記憶がある。

そんなことを考えている時、「前野拓道の春秋左志伝」で池波正太郎の『日曜日の万年筆』についてのエントリーを見て、なるほどと思ったことがあった。

・前野拓道の春秋左志伝: “長期的な収支”- 『日曜日の万年筆』池波正太郎
http://scivax.weblogs.jp/sashiden/2005/06/post_2db1.html

前野氏のエントリ中にあるように、池波氏は「むかしの男たちは、どんなに貧乏していても小遣いに余裕があった・・・その余裕が世の中にうるおいを与えていた」と述べているし、前野氏は

池波氏は職人的な「勘ばたらき」を大切にしていたが、人生を楽しむコツというか楽天的な江戸っ子職人の粋があり、それはまた経済的な余裕が支えていたことも事実であろう。

と述べている。自分も池波氏の本は以前に1冊読んでいる。最近の六本木ヒルズに住んでいるような”IT系”企業社長とやらの人たちの生活ぶりを雑誌などで見かけることがあるが、見たところで「ほぅ」という程度の感想しか出てこない。しかし、池波氏の本に出てくる、決して派手ではないが品のある贅沢ぶりには強く惹かれる。

有り余るほどのお金が(現時点で)あるわけではない。忙しく精神的に辛い時もある。とはいえ、お金の余裕、時間の余裕は工夫次第では作ることができるものではないかと思っている。そして、それらの余裕が、この忙しい毎日の中で、心の余裕も生み出してくれるのかもしれない。

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