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それはつねに人の問題である

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今日は合唱団の総会があった。

合唱団が確実に転換期にあるという、そんなタイミングでの総会。今まで仕事が忙しく、しばらく活動に参加できていなかったが、今回の総会の重要度を考えると出ないわけにはいかない。それに、以前に比べれば仕事も若干落ち着いてきた今、きちんと活動を再開しようという思いもあったので、なんとか都合をつけて参加した。

団長という立場上、事前に資料を作成し、当日の流れをシミュレーションした。まず今までの活動を振り返り、良かったところ、改善すべきところを振り返る。その後、改善すべきところに焦点を当てて、それらをどうやって改善していくのか、それをどうやって普段の活動や中長期的な計画に盛り込んでいくか、そして現状では整っていない運営面での仕組みをどうやって作っていくか、そういう点を話していこうと計画していた。もちろんこういう打ち合わせは先が読めない部分も大いにあるが、ある程度の準備をしていけば、コントロールできないものでもないと思っていた。

しかし、完全に甘かった。

しばらく参加できていなかったとはいえ、自分が所属している団である。メンバも変わっていない。自分が参加できていなくても、メーリングリストでのやり取りは追っていたので、現状なり問題なりわかっているはずだった。勝手知ったる場である。その思いこみが完全に誤っていた。

実際に話をし出すと、状況は予想以上に深刻だった。何よりもその空気が読めていなかった。そして、それ以上に、メーリングリスト上で出てきた以上の悩みや不安をメンバひとりひとりが抱え、それについて何度もメンバ同士で試行錯誤を重ねてきていた。その過程を全く知らず、表面的に出てきたものだけを追って、これをどうにかすれば良いと高をくくっていたのだ。

結果として、メンバひとりひとりの考えを語って頂き、その後、中心的なメンバの仕切りに助けられ、無事、総会は終わった。実質的に仕切ってくれた人と帰りながら「今までにない程実りがあった総会だった」と話をしていた。

会議中、そして終わってからも恥ずかしい思いでいっぱいだった。今回の話の流れによっては、団がなくなるかもしれないという、非常に際どい状況だった。それを、何を勘違いして、表面的な準備ですんなりと事が運ぶと思ったのだろうか。勘違いも甚だしいと反省しきりだった。

コンサルタントの秘密』という本がある。まだ読み終わっていないのだが、そのタイトルから受ける印象とは違い、ユーモアと機知に富んだ名著。その中で、著者のワインバーグは次のようなことを言っている。「一見どう見えようとも、それはつねに人の問題である

表出している問題の表面だけをさらっとなでて、それが全てだと思いこむのは大間違いだ。その根底には人の悩みが、人同士の不協和音が響いているのだろう。その音を、外からではなく、中に入って聴かなければいけないのだ。深く反省をした一日。

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