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それは言葉の問題か?

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日経ビジネスオンラインに「ナタリアの脱・言い訳、即・アクション」という連載があります。

今まで読んだことはなかったんですが、これは『夕張への手紙』の著者でもあるナタリアさんのコラム。『夕張への手紙』のAmazonのレビューにもあるように、はっきりと物を言うところが売りの方のようです。

そのナタリアさんの最新の記事が語学に関するものだったので読んでみました。 

・語学を完璧にするのは文法より人間力!:NBonline(日経ビジネス オンライン)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/person/20080402/151977/

いかにもありそうなタイトルだったのでそこまで期待していなかったのですが、改めてなるほとど思う内容でした。特に3ページ目に載っていた、日本の会社に勤めていた時の話がなるほどと思いました。

 日本語の勉強を始めてから、日本語を完璧にすることを目指していた。ところが、そのことに集中し過ぎて、本来やるべき仕事がおろそかになることがあった。

 静岡県浜松市の木材会社で働いていた時は、できるだけ様々なところで日本語を練習したいと思っていた。ところが、ある時、社長からこんなことを厳しく言われた。

 「あの米国人のマネジャーを見習え。日本語はほとんどできないけど、仕事は誰よりもできる。あなたも仕事をしなさい。言葉は関係ないから」

 北海道にある農業関連会社で働いた時も、社長から同じように大事なことを聞いた。

 「あなたは日本人になれない。だから、なろうとするのは、時間の無駄。日本語を完璧にすることを目指すより、外国から来たという自分の特徴を仕事で生かしなさい

 それを聞いて、私は完璧な日本語をしゃべることを目指すのをやめた。そうしてよかったと思っている。仕事に集中できるようになったのだ。

 周りの日本人を見ていると、英語で何を言いたいかよりも、文法が正しいかどうかと気にする人が多すぎる。そういう人を見ると、完璧な日本語を話さなければだめだ、と思い込んでいた頃の私みたいだと思う。

「文法じゃない、内容だ」というのは、ナタリアさんに限らず、いろいろな場面で耳にする意見ですが、上で引用した部分でボールドにした、北海道にある農業関連会社の社長の言葉が良いですね。

第二言語として英語をやっている自分たちが、英語を母語としている人たちよりも言葉の面で不利になるのは、ある意味仕方がないことです。そういう状況におかれると、ナタリアさんのように「じゃあ、英語を完璧にしてやろう」とついつい意気込んでしまいがちになるもの。もちろんそれが常に良くないことだとは限りませんが(それだけを見れば良いことだと思いますが)、ナタリアさんが指摘されたように、言葉に執着するあまり、肝心の仕事の方が疎かになってしまうのは本末転倒。

とはいえ、なかなか通じない言語でみじめな思いをしながら仕事をするのも辛いところですが、引用した部分にあるように、言語はできないなりに生かせる特徴があるんじゃないかと考える姿勢はとてもポジティブですね。

もちろん、言葉を一生懸命鍛えないといけない場面はあるでしょうが、英語など、日本語ではない言葉を使う状況で物事がうまくいかない時、安易に「じゃあ、もっと英語(などの第二言語)を勉強しないと!」と安易に考えるのではなく、うまくいっていない根本的な原因を探る冷静さが必要ですね。

もっと言えば、仕事やその他の状況で何かうまくいかない場合、わかりやすいスキルの部分についつい目がいってしまい、そこを鍛えれば解決するだろうと早計に考えがちですが、冷静に状況を見極めて、根本的な原因を探らないとダメですね。

と書いているうちに思い出したのがワインバーグの『ライト、ついてますか―問題発見の人間学

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ドナルド・C・ゴース G.M.ワインバーグ 木村 泉共立出版 1987-10
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読みかけになったままだったから、今度ちゃんと読もう。

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