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スイーツレベル

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とにかく授業にはあまり出なかった。

大学と大学院を通してそんな感じだった。むしろ仮面浪人をしていた最初の大学にいた頃の方が出てたくらい。つまらない授業も多かったのは確かだけど、それ以上に自分のやりたいことがたくさんあった。読みたい本が山ほどあったし、音楽にどっぷりつかっていたのもこの頃。今から思えば、今の生活を鑑みて「実利的」と思えるようなことは一切していなかったように思う。もちろん大学の雰囲気がそうだったというのもあるけれど。授業に出るでもなく、たまにふらっと大学に行くと、何人かの知り合いがベンチで本を読んでたり、部室で歌っていたりする。

多くの大学生が抱いている「時間は無限いある」という幻想にどっぷり浸かっていた、そんな時だ。

とことん好きなことをやっていたお陰で、卒業はかなり厳しかったけど、それ以上に多くのものを得ることができた。確実に今の自分の基礎となった、そんな時期である。

なんて前振りを書いたのは、昨日、久しぶりにミスドに行ったからだ。ミスドは、大学をさぼっていたときに、よく時間をつぶしていたお店だ。

いつもよりも早く返ることができて、久々にドーナツでもと思って店内に入ると、すべての商品にスイーツレベルなる表示があった。それぞれのドーナツの甘さが5段階で表示されている。これは面白い。

甘さの判断基準なんて人によって全然違うだろうし、スイーツレベルの2と3の違いがどれほどのものなのか、それは全然わからない。そうではあるが、こういう基準があるのはありがたい。とても役に立つ情報ではないにしても、買うのを後押ししてくれるような情報がある。例えば、以前にも「Amazonの面白い使い方」なんかで書いたようにAmazonヘビーユーザの自分だが、あのサイトの良いところは読者の書評が充実しているところだ。

今時、購入合計金額1,500以上で送料無料だとか、品揃えだとかだけで大満足だとは思わない。あの書店の重宝する点は読者の声が山ほどあるところだ。特に自分が不慣れな分野の本を買おうというときは、かなり重宝している。もちろん、あの書評がすべて有益だとは思わない。それはミスドのスイーツレベルのように、小粒ながらも活躍をしてくれる。

最近、同じ情報でもどのような見せ方をしたら面白いと思ってもらえるのかということを常に考えている。データとしては全く同じにしても、そこでしか見ることができない見せ方にはどのようなものがあるのか。ミスドのスイーツレベルを見ながら、あの頃の自分ならどう考えるだろうかと思った。