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丸暗記は大切だ

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先日、Sound and Fury.で興味深いエントリーを見つけた。

・Sound and Fury. – 丸暗記は必要だと思う
http://d.hatena.ne.jp/merubook/20050517/p1

このエントリーからlivedoorニュースの以下の記事も読んだ。

・丸暗記はだめ-いまどきの小学校から – livedoor ニュース
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1157834/detail?rd

うむむ、これは恐ろしい。日本の教育はどこに行くんだ。自分に子供が出来たら、小学校なんか入れられないなぁ。

なんて軽口は別にしても、これは憂慮すべきでは。丸暗記をさせないで、「自分で考え、自分で発想しなさい」なんていうのは、道具も材料も与えずに「工作してみなさい」なんて言っているようなもの。一体、何をどうやって考えて、発想しろというのだ。たしかに考えることなり、発想することは大切だけど、やっぱり暗記は絶対に必要。しかも、それを小学生くらいからやらないで、いつやるというのだろう。

自分が小学生の頃は、上にあげたニュースにあったような無責任な授業はなかったように思う。自分がラッキーだったのは、小学校1年生から4年生まで三重県にいたのだけど、その小学校では国語の教科書を丸暗記させて、みんなの前で暗誦させるということを授業に組み入れていた。

1年生くらいの教科書だと比較的簡単に覚えられるが、さすがに4年生くらいになると、小学生の国語の教科書とはいえ、結構長い文章になる。そうなると、なかなか暗誦も難しくなってくるのだが、自分はなんとか4年生まで暗誦しきった記憶がある。(今となっては面影もない、過去の栄光なので自慢してしまうと、その学年で4年生の教科書を丸々暗記した第一号だった)

その後、高校生の時、講談社現代新書から出ている『素読のすすめ』(今は『感性をきたえる素読のすすめ』として復刊)を読んで、その時の学習法がとても重要だったことに気づき、いまだにあの授業には感謝している。現在、拙いながらもなんとか日本語を使いこなせている、その基礎はあの授業で作られた。同時に、暗記をしていくうちに日本語が持つ美しさや良さ(という意識は当時はないですが)を知った。

その国語の授業に限らず、漢字の書き取りや九九の暗記、年号の暗記から英単語の暗記まで、やっていて辛かった時もあったが、今になって思うとその全てが役に立っている。

暗記に限らず、大人の妙な心配性から子供に何かをやらせないということは、きっと避けた方が良いことなのだと思う。大人から見て「これは難しいだろう」と思うようなことも、気が付いたら飄々とこなしているなんてことは、しばしばあることだろう。

そして、これは子供だけでなく大人も同じかもしれない。「これは難しいから」「役に立たないかもしれない」なんて考えて、手を出さないなんてことほどもったいないことはない。考えずにやり始める。やり始めて何かあったら考える。子供も大人も、やり出す前から下手な心配は無用だろう。

5 thoughts on “丸暗記は大切だ

  1. 覚える、ということは知覚とも関連があって、(痛みを始め、触覚の全ては味わわないと覚えない。)覚えることから何かを感じたり、筋道を立てると言うことと深くつながっていると思っています。高校の授業になって、初めて、物事の理論とか知識の裏側に見え隠れする背景だとかを慮る様になった記憶が自分にはあるのだけど、それを裏付けるのは記憶してきた知識に他ならないから、ある程度の詰め込みは人として必要だと思います。文部省がこんなもんだから、学校に見切りがつけられて、塾に通う生徒ばかりになって、子供たちは忙しく、親は負担に苦しむのよ~!

  2. だから、金のある人だけまともな教育を受けることができるようにするのが政府の狙いなんですってば。
    エリートは何人もいらないわけですよ。

  3. 丸暗記させても自分で考える力のある子は考えますからね。
    丸暗記をやめさせても考える力の無い子は考えませんからね。
    丸暗記もさせて考える力もつけさせるのが本当の教育です。

  4. ピンバック: 投槍blog
  5. コメントありがとうございます。

    >りゅぬさん
    そうそう、すぐには役に立たないかもしれないけど、後から「そういうことか」ってわかるために、いろいろなことを詰め込んでおくのは大切なんですよね。

    >(==さん
    なるほど、そんな考え方もあるんですね。


    そうですね、丸暗記をさせた上で、考える力をつける必要があると思います。

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