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安藤忠雄に学ぶ「美しい仕事」と「個性」

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先日の「六花亭に学ぶキャリアデザイン」のエントリーに対して、Zopeジャンキー日記のmojixさんよりTrackbackを頂いた。

・「好きな奴が勝つ」定理
http://mojix.org/2004/03/16/231002

このエントリーの本文中で「araiさんとはまだ会ったことがないが、こういうエントリーにトラックバックをくれる人というのは、きっと人生観のレベルで共鳴できる人にちがいない。」とまで書いて下さった。感謝。確かにmojixさんとは大いに共感できる部分が多そうなので、近々お会いしたいなぁと思っているところです。

で、mojixさんのエントリーを受けて、自分の就活のことや、それに至る、そもそも自分がこんな風になったアイデンティティーのことなんかを書きたいなぁと思いつつ、遅れてしまっている。せっかくなので、時間を見つけてじっくり書いてみたいと思っています。

で、今回はmojixさんの「「好きな奴が勝つ」定理」のエントリーを受けて、ちょっと書いてみよう。このエントリーは多くの方が既に触れている梅田さんの「年を取ってから後悔しない人生デザイン」を受けて書かれたもの。

・年を取ってから後悔しない人生デザイン
http://blog.japan.cnet.com/umeda/archives/001073.html

過去のエントリーで「インターネットで続けるということ」というのを書いたことがあるが、梅田さん、そしてmojixさんのエントリーを読んで、改めて「好き」というのは強いなぁと思った。

そんなことを考えている時に読んだ雑誌「MEN’S EX」に載っていた、建築家安藤忠雄氏のインタビューが秀逸だったので、ここで取り上げよう。

まずは、インタビューの最後の方に載っている彼の猛烈な仕事ぶりを引用。

年に15,6回は海外へ行き、その内の7,8回は世界一周。例えばパリから入って打ち合わせをし、翌日ボストンへ。ハーバード大学での講義の後MITの生徒にレクチャーをし、その足でNYに向かい取材を受けて敷地を見る。明くる日はロスでの仕事をこなして、帰国という具合。この行程に要するのはだいたい4泊6日です。

だそうだ。圧巻である。しかし、そんな他人から見れば驚くしかない猛烈ぶりも彼にとっては特別なことではない。

疲れたから休みたいなんて思ったことは一度もない。

と、サラリと言い切る。これはまさに梅田さんの言うところの「解脱状態」だ。そして彼もまた、他の人の「解脱状態」に大いに刺激されているようだ。このインタビューで出てきたのは、アルマーニの話。

ミラノにアルマーニ/テアトロという劇場を設計しました。打ち合わせにアルマーニさんの事務所を訪ねたときのことです。午後の8時頃に着いたのですが、この後食事となるんだろうと思っていたら、彼は10時頃まで夢中になって劇場の構想を語っていました。ずっとです。最後まで食事にならない。夢中という姿勢、今の日本人は忘れてしまっていますよね。私はアルマーニの夢中になっている姿を美しい、と思った。

読んでいて背中の辺りがゾクゾクしてきた。

mojixさんも大好きなトム・ピーターズ、自分も大好きなのだ。mojixさんもよく引用している『ブランド人になれ!』に次ぐ、サラリーマン大逆襲作戦2の『セクシープロジェクトで差をつけろ!』では、しびれるほどカッコいいプロジェクトとはどんなものかとして、こんな風に書かれている。

すごいプロジェクトとは、美しくて、優雅で、革命的な衝撃力があって、お客さんが大騒ぎするもの。(中略)すごいプロジェクトとは、人格と個性を表現するもの。

安藤忠雄とトム・ピーターズが、仕事に対して共に「美しい」という表現を使っているのは偶然ではないだろう。そして、そのような仕事ぶりというのは、トム・ピーターズが言うように、そのままその人の個性なのだ。以前のエントリーで書いた『調理場という戦場』でも、斉須氏は「毎日やっている習慣を、他人はその人の人格として認めてくれる。」と書いている。

自分がやる以上、その仕事と自分は決して全く異質なものではない。その人がどんな仕事をやっているのか、そして、その人がどんな仕事ぶりをしているのか、それがそのままその人の「ブランド」になるのだ。そして、それは前から書いているように「自分の側に軸を持つこと」とつながっていく。難しく考える必要はない。実にシンプルだ。

トム・ピーターズが言うように、こんなにおもしろい時代はない。この時代をどう生き抜くか、それは全て自分次第なのだ。

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